最後の女王クランベル～断罪王妃は草食系執事に愛される～

　クランベルが嫁いだイモーレル国は、獣人に対して偏見のある国。政略結婚でイオバ王のもとへ嫁いで来たクランベルは、自分が連れて来た使用人達が獣人ということで、王に厭われ婚礼後、すぐに離宮へと追いやられた。ほぼ夫とは６年ほど絶縁状態。それでも気心知れた獣人達と穏やかな日々を送っていたら、ある日突然、災難が降りかかった。離宮へ兵達がやってきて拘束されてしまう。国王イオバの寵愛していた側妃が毒殺されたのだ。何故かその容疑者とされてしまったクランベル。ろくに取り調べもされずに３日後には処刑されることが決まってしまった──。