the Making of「 エセ『ムーゲ』はやめろ!×ダメよ!」
覡パートやいかに!?
2020年3月14日(土)
この日最初の詔は早かった。
私が目覚めてすぐにメールが届いたのだ。
「2020/03/14am05:25
from:SAKATSUMI@*****.com
本日から執筆を開始する。
序文は簡単なもので済ませ、汝の朝食後一時間以内に第1講のブリーフィングに入りたい。 章立ては1章を誤字誤用に、2章を人称の一致に当てるつもりであるが、以降は未定である。
手早く準備を済ませよ。」
とのことで、読み終えた私はすぐ、買い置きの飾り気ないパンを手頃に二切れ手に取り、片方にチーズをのせてトースターの最高火力に2分弱曝し、巻き込んで千切りにした一枚分のレタスと四つ櫛にしたプチトマトを二玉分規則正しくチーズトースト上に並べ、うっすらと(申し訳程度に)カシスのジャムを塗ったもう一枚で挟み込んでこれを皿に置き、インスタントコーヒーとミルクを冷製で混ぜて、祈りを済ませた。仕上げにこちら式にいただきますとひと言添えて、これらを、10分ほどかけた最速の丁寧さでもって摂り終えた。
ソファに寝転び柔らかめの肘掛けを枕に、上体の傾斜を作ったのち紐付きの錘を裸足の両足の親指とその他の指との間に、やじろべえよろしく引っ掛けて脚部を屈伸する。ゆっくりと30回行って、朝のトイレに向かい、中のものを始末した時点で食後10分であった。
パソコンに向かい、昨日までに予め書いておいた自分の挨拶文に校正を行えば、これまでのあいだに追伸として送られてきた彼の方の挨拶文を入力し、主に自分の入力ミスについて校正したのち、「第1講いかがなされますか」とだけ返信した。
数分後返ってきたのは「無下と無碍の間違いについて書こうと思う」という返事であり、草稿が附されていた。
それをうけ私は、「分量が短いことから、1講を1章として『ムゲ』など細かな問題をその構成要素にする」案を提示し、まもなく採用された。
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逆津見様の執筆は通常このように私の協力を介して行われるが、それは客観的な意見を得るべく行われるのであり、また、客観的な意見は人の手による仕事が醸す自然さをなるべく再現するために求めておられると仰っていた。
技術的にはご自身だけで投稿まで可能であると聞いている。
私の仕事はさしあたっては、いつでも相談にのることと、その為の健康体を維持する事である。
従って手早い料理と合間の運動にはそこそこ通じ始めている。
第1講の第1部分には世俗のエンターテインメントのオマージュが2ヵ所存在している。
ひとつはタイトルであり、ひとつはW H Y~のくだりである。
タイトルには逆津見様がたまたま御存知であったラッパーの「ヤクブーツ~」からライムを借りることにした。聞けばこのラップ自体、曲は借り物であり、原曲のライムがむしろコカイン万歳の内容であることを逆手にとって、新な詞をあて反薬物運動に替えたのだという。見事な発想だ。見習わねばなるまい。
W H Y ~のほうは私が見つけた、日本で活躍しているアメリカ人コメディアンのネタをイメージして考えた文言である。
うまくできているか不安であるが、逆津見様にはgoを出してもらえた。信じるしかない。
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私見も交り、とても十分な解説とはいえないかもしれないが、1―1に関してはこれで終いである。
楽しんでいただけていれば幸いだ。
2020/3/14,21:47 註グ
ξ(・覡・)Ψ「平日は午後、休日は朝に投稿されるように設定しておきます。」