~なぜかご主人様がほめてくれない件について~
――――まるで、体に電流がはしったかのように
――――まるで、一目惚れのように
――――まるで、自分にぴったりの何かのように
――――まるで、自分の性癖にドンピシャの同人誌のように
――――まるで、運命のよ「長いわ!」
「ちょっと、ご主人様に対する素晴らしい出会いを
聞きたいって言ってきたのはそっちでしょう?!」
「いや長すぎるんだよ、このポンコツゴーレムが!」
「まあ!なんて言い方、文句もまともに言えないのかしら?」
「はぁん!そりゃ二時間もかけてそんな長ったらしい
前置きを言われたら語彙力もなくなるよ!」
「?」
「なに不思議そうにしてんだよ!
前置きに二時間は長すぎるんだよっ!短くまとめてよ!」
「はぁ…仕方ありませんねえ、私とご主人様の
感動的なストーリーを本にしてもらうためです。
誠にいかんですが、しぶしぶ、嫌々ながら、しょうがなく、
短めに、具体的には約3分の2にしましょうか」
「いやせめて2分の1にして!!!
半分でも多いくらいなんだよ!!泣くぞこら!」
「ハイハイ、分かりました分かりましたから、
泣かないでくださいよ…」
………ようやく、お話が始まる…はず。
割りと不定期になるかもです…