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第9話「悪役令嬢とレンガの家づくり」

 わたしたちはとりあえずの素材を集め終えて、自分たちが作る町の場所へと戻ってきた。


 電柱は完成していて、家が出来ればすぐにでも電気を供給できるとのこと。

 まずはまみに木を6本調合してもらい、大きなテーブルを作ってもらった。


「では作業を始めるぞ」


 レンガ家のお手本設計図は入手していたはず……

 お目当てのそれをテーブルの上において広げる。


「わかりやすいですね。作業工程も書いてあります」


「わたしがメモしておいたんだ。これはあくまでお手本だからな。アレンジしたいところはそうしていけばいい。じゃあケティ。だいたいでいいが、土魔法で広さのくぼみを作ってくれ」


「縦横、アバウトで、というかあたしにお任せでいいですか?」


「いい」


 ケティはしゃがみ込み、レンガの家が建つ範囲の土をくぼませて、わかりやすくしてくれた。


「ケティはセンスがある」


 コウコはこれから形にしていく、家のくぼみ部分を眺めてつぶやくように漏らした。


「レンガの家を建設するにあたって必要なものは、レンガ、木材が主で、接着部分にモルタルとセメントと……コンクリートは外観に少し必要だな……セメントは白い粉、モルタルは石灰と砂と水を調合すればいい。それに砂利を入れればコンクリになる」


 白い粉は例の煙の魔人を消したときに大量入手できたのでラッキーだった。


「調合素材は私もなるべく記憶していきます」


 と、博識のコウコ。なんとも頼もしい。


「とりあえず外観だけでも形にするか。中はそのあと必要なものを考えて作ればいい」


 大きさを元に戻したレンガをわたしとコウコが並べて、まずは家までの通路を作っていく。


 ケティとまみは、まずセメントとモルタルを調合し始めていて、それが終わるとコンクリに着手した。

 ある程度の量を作ったところで、土台にコンクリートを流し固めて、その上にレンガを並べていく。

 低い囲いが出来たところで、ケティが少しずつ強化してく。


 途中から、あまりに時間がかかるのを案じて、


「カグヤさんの風魔法で、レンガをちょちょいと積み上げていけばすぐなんじゃ!」


 と、ケティが作業を大幅短縮する禁じ手みたいな提案をしてきて、みんなが賛同するのでその案に乗っかり、一瞬で外壁を完成させ、コウコが煙突を作ってほしいというので煙突部分も完成させる。


「そろそろ日が暮れ始めているが、中も生活できるように、木材を敷いて、ベッドも新しく調合しておこう」


 ぽっかりと開いた玄関部分に立って、またまた木の板(木を念のため紙を調合し、強度を上げた)を床に敷くように並べ、ケティが強化していく。


 ベッドは(木と少量の鋼)でまみが調合し、とりあえず住めるようにはなった。


「すごいじゃん、あたしたち。あっという間に6割は完成してるよ」


「これもカグヤ様の職人技とまみの調合があればこそ」


「いや、4人だからこそ出来る芸当だ。あとは窓ガラスと台所と各種の棚が必要なのと、玄関部分を装飾したいな。調理するのに台所も作らないといけない」


「やばいよ。これ楽しい!」

「0から色々作る作業は面白いですね。調合も何ができるのか楽しみがあります」

「まみがこんなにお役にたてるなんて」


「ふっ、まだ序の口だ。始まりとしては悪くないけどな。なにか作ってほしいものがあれば常時言うといい」


「では早速。畑を作って、野菜等自分で作ってみたいのですが」


 コウコは小さく手を上げて意見を述べた。

 なるほど。それは興味深い提案だ。


☆ ★ ☆


 畑はケティの土魔法で、下から掘り返したあと、[木]と[石]でスコップを作り、4人できちんと耕した。

 種は明日入手すればいい。


「お野菜、おやさい~」


 まみが耕しながら、可愛らしくつぶやくのを聞いてわたしたちは笑顔を浮かべ作業に没頭したのである。


 レンガの家(完成度60%)

 畑(あとは種を蒔くのみ)

石灰+砂+水=モルタル

石灰+砂+水+砂利=コンクリ

木+石=スコップ

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