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転生神の日常  作者: shun
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閑話 勇者と英雄の違い



「はあ、次の奴も面倒みたいだな。」


私は今手渡された書類を読み終えると、深いため息を吐いた。


「レイナード様、どんな方なのですか?」


「見てみるか。」


私はマルスに書類を手渡した。


「うわ、これは酷いですね。」


やはりマルスもそう思うんだな。

まあ、この人物は少しぐらい待たせてもいいだろう。


「なあ、マルス。少し雑談しながら向かおう。」


「そうですね。それがよさそうです。」


そこで私は長年思っていた疑問をマルスと話し合うことにした。


「なあ、マルス。」


「なんですかレイナード様?」


「勇者と英雄の違いってわかるか?」


「勇者と英雄の違いですか?そう言われればどんな違いがあるんでしょうか?」


「うーん、真面目なのと、不真面目な説明どっちがいい?」


「いや、レイナード様。なぜ不真面目な説明が選択肢にあるんですか。」


「いや、だって少しでも行くの遅らせたいじゃん。」


「ダメですよ。真面目な説明でお願いします。」


「はあ、じゃあ両方な。」


私はマルスに説明をしていった。

まずは真面目な説明では、勇者とは言葉の通りで勇気のある者のことをさし、今までに人が成していない事に挑戦するもののこと、大抵は勇者である事に自覚がある。


逆に英雄とは、勇者と違って大きな事を成し遂げたもののことを指している。

その為に英雄と呼ばれる人間は自分がそうである自覚を持っていない。


なのでわかりやすくまとめると、勇者は今現在のヒーローで、英雄は昔からのヒーローという事になる。


「なるほど、そんな違いがあったんですか。」


「まあ、それをより砕いていうと勇者はドM(変態)で英雄はドS(変態)って事になるだろ?」


「いやいや、レイナード様。なんでどっちも変態ってなったんですか!」


「いや、マルスよく考えてみろ。」


これが私がずっと疑問だった事だ!

私はマルスにさらに説明をしていった。


まずは長年の疑問の勇者についてだ。

まず一昔前は大抵は村人に転生したものがほとんどで、なぜか皆大国に勇者と認定され魔王を倒す旅にでる。


まあ、それはいいんだが私がどうしても謎なのは、魔王退治に送り出す国王の対応だ。


なんせ自分達で認めた勇者に送り出す際に渡すものが大抵木の棒と1000ゴールドって謎だろ!


だって誰も倒せない魔王を退治する旅に出すのにそれっておかしいだろ!

木の棒って王の近くにいる兵士の方が装備立派だぜ?

しかも1000ゴールドって回復薬10個分ってそれぐらいで魔王を倒せるなら自分達でなんとかできるじゃんって話だ。


だから最近は転生の際に勇者になるのを嫌がられるんだよ。

おかげで記憶を残すし、チートはあげなきゃで面倒だ。


しかし、まだこれならマシな方だ。

最悪なのは、魔王を倒した後だ!

まだ勇者に領地を与えて囲い込むのは、1億歩ぐらい譲って許せるが時たま何を考えているのか、国を譲るとんでもない事がある。


勇者って言っても昔のやつらは前世の知識ないんだから知識チートとかできないのに国をいきなり丸投げしても、滅びに向けてまっしぐらだから。


そして英雄連中は言った通りほとんどが常識を持たない連中ばかりで、その後の転生の際にとんでもなく面倒な連中なんだ。


「はあ、何故それで変態になるんですか?」


「えっ!勇者が自分で大変な道を選ぶあたりと、すでとんでもない破壊をする英雄ともう変態しか言いようないだろ?」


「いや、それはともかく勇者に同情したくなりました。」


「いやいや、マルスよ。なんで勇者に国王はそんな仕打ちなのか一緒に考えてくれよ。」


「いえ、あまり先方を待たせるのはダメですよ。そろそろ急ぎましょう。」


「ちょっ!マルス!」


結局それ以上は雑談はできずに例の件の解決の為に行動する事になった。

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