表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/35

四話


 訓練場には土煙と剣戟が鳴り響き、教官の怒声が聞こえていた。


「どうですか、今年の志願兵は?」


「周辺の村の出身は体格も良く、精神的にも丈夫です。しかし、他の地域から志願者は少々、劣っています。訓練は技術能力や運動能力、魔法適正などを総合評価し、部隊ごとに分け、訓練しております」


 志願兵は年々増加の傾向だ。カラミタ商会の管理下にある村では食生活が改善され、出産率などが上昇している。だが、管理外のピグロ領の村では飢餓や身売りなどが発生している。


「アルディートには頭が下がるよ」


「気にしないでくだされ、私自身、老いには勝てませんでした。ちょうど良かったのですよ。若い者を育てるも楽しいものです」


 がっはっはとアルディートは笑い飛ばした。


「しかし、俺はアルディートには万の兵隊を任せるつもりだからな」


「ほう、それは楽しみですな! 私も鍛錬を怠らないようにしなければ」


「それまではすまないが新兵を頼んだ」


 アルディートは今まで違う笑みを浮かべていた。一通りの訓練が終わり、教官がアウルに近づいてきた


「全部隊、集合整列!」


 教官の号令ですぐさま、訓練していた兵がアウル達の前に整列した。列は直線に綺麗に並んでいる。


「歩兵隊一班、二班、三班、四班、五班、総員百五十名異常ありません!」

「魔法隊一班、二班、三班、四班、五班、総員百五十名異常ありません!」

「補給隊一班、二班、三班、四班、五班、総員百五十名異常ありません!」

「騎馬隊はヒューゲル平野にて訓練中であります」


 新兵は最初の三か月で適正を判断され、歩兵隊、魔法歩兵隊、騎馬隊、補給隊に配置される。そして、一年間の本部の寮に住みながら訓練を行う。その後、一年間の実地研修後、各本隊に配属となる。また、教官に能力を認めれば上級訓練への試験が受けれる。


「全員、傾聴」


「諸君はこれから実地に向かうことになるが一つだけ言う。誇りや名誉の為に死ぬな。私達は諸君には戦場で生き残ることを望んでいる。泥水をすすり、野草を食み(はみ)、そして、この地に戻ってくることが諸君の最大の任務である。忘れるな、誰一人たり欠けてはならぬことを。諸君らに次に会う日を楽しみにしている」


 アウルは訓示が終わると敬礼をすると兵達も返礼し、訓練場を後にした。


「そうだ、アルディート」


「なんでしょうか、アウル様」


 一緒に訓練場を出た、アルディートに質問した。


「選抜は順調かい?」


「やはり、条件が厳しくもう少し時間がかかると思われます」


「そうか、もう少し期間的には余裕があるが少し急いでくれ」


「かしこまりました」


 ふと、アウルは横にいるアルディートが訓練教官長であることを思い出した。違和感なく、訓練場から出てきたが職務怠慢ではないのかと疑問に思った。


「アルディート、訓練は見なくていいのか?」


「優秀な部下が多いので」


 がっはっはと笑っている。アウルはこれ以上聞かないことにし、開発部に足を向けた。


「一緒に開発部に行くかい?」


「はい、お供いたします」


 アウルは新兵訓練の視察が終わり、開発部がある第一鉱山に向かうのであった。


時間が進まない

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ