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二十五話

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 ソルセルの研究所では強奪してきたS・R(セヘル・リッター)の解析をしていた。装甲や魔方陣の素材は解析が完了していたが機体の制御に使われているシステムが難解であり、あまり解析が進んでいなかった。


 だが、研究員達は上から急ぎ、解析を終わらせるように言われ、徹夜が続いている。研究員の一人は娘の誕生日というのに家に帰ることが出来ずに落ち込んでいた。


 そして、魔法ギルドにも魔方陣の解析や既存の陣との照合を頼んでいるが成果は出ておらず、機体はあるのだから一から研究したほうがいいと意見が過半数を占めていた。


 気配を感じて、後ろを振り返ると倒れている同僚達とその横に見たことがない黒い服を着た人間がいた。しかし、次の瞬間には目の前の光景は上下逆さまになった。これが研究員が見た最後の景色であった。


 この黒い服を着た部隊こそがカラミタ領の裏の最高戦力であるレイス部隊である。レイス部隊に所属している獣人はカラミタ商会の時代に奴隷として買われ、魔の森の秘密基地で特殊部隊としての訓練をしていた。そして、モルトの配下として、暗殺や誘拐、破壊工作を主に活動していた。


 モルトはアウルからの命令であるS・Rと銃の行方を追っていた。捜索している間にソルセルとアグリアの研究所に一機ずつ運び込まれたことをいう情報を掴み、二か国同時の破壊工作を実行していた。


 レイス部隊は一言も言葉を発せず、ハンドサインのみで行動して、目標を探す。今回の第一目標、S・Rの破壊。第二目標、内通者の情報の入手。第三目標、研究員の殺害と研究所の破壊であった。


 全てが闇に消えて逝く。研究所を守っていた兵も血の海に沈み、誰も居なくなった。


 爆薬の設置も終わり、S・Rの自爆装置を起動させて、部隊は研究所内から撤退した。研究所は爆炎を上げて、吹き飛んだ。レイス部隊は闇に消えて行った。


 爆発音を聞きつけた兵が研究所に駆け付けたときには跡形もなく消えていた。報告を聞いた王達はすぐにカラミタ領の内通者と連絡を取ろうとしたが死体となっていた。


 モルトからの報告を聞いたアウルはすぐに内通者を老若男女問わず公開処刑し、晒した。処刑することでカラミタ領主は裏切り者を決して許さないこと内外に示した。


そして、モルトは残りの一機と銃の行方を追い続けた。

 

「しかし、ソルセルとアグリアが合同で襲撃していたとは驚きです」


「それだけ、S・Rの技術を欲したということだろうな」


 国同士の小競り合いは起きているため、協力して作戦を実行するということはこれまでなかった。しかし、フムス防衛戦のS・Rの活躍は各国にとって無視が出来ない脅威になったのだろうとアウルは思った。

「しかし、レイス部隊は優秀な部隊となったな。己の身体能力だけであそこまで出来るのだな」


「獣人は普人に比べて筋肉が発達していますが身体強化以外の魔法が使えないという個体の特徴がありますが至近距離での戦闘では強さを発揮し、決して、侮れません」


 アルディートは虎の獣人にやられた傷ですと頬の傷を触りながら言った。


「残りのS・Rや銃はモルトの情報を待とう。明日はピグロ閣下のお嬢様であるエリーゼ様に会いに行く。護衛の兵を頼む」


「かしこまりました」


 過去の約束を果たすべく、明日はピグロの屋敷に向かう。アマンダやミラに早くしろとせかされてもいた。しかし、アウルは少女の顔を思い出せなかった。


 


ぎりぎり、間に合った

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