二十四話
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「なんだと!輸送中のS・Rが盗まれただと!?」
「アルディート、落ち着け。被害は?」
「ドラウド地方に向かった輸送隊が襲撃され、S・Rが三機、DTR-3が二百丁が奪われました。人的被害は死亡四名、重軽傷が三名です。捜索隊も出撃しましたが発見しておりません」
ドラウド地方の防衛隊に輸送していた部隊が襲撃を受けた。S・Rは改修をしていない凡庸型であるが技術が洩れるのは非常にまずい。しかし、銃を装備している部隊を襲撃し、あろうことか二百㎏近いS・Rを盗み、逃げ切ったのだ。
「遺族には見舞金を、重軽傷者で復帰が無理そうな者は職の外旋を指示しろ」
「了解です」
伝令兵が退室するとアウルは椅子に座り、亡くなった兵の為に目を瞑り、黙祷を奉げた。カラミタ領が誕生してから初めての死亡者だ。とても許せることでは無かった。
「S・Rを動かせるだけの魔力を有する者が襲撃者の中に居たんだろうな。襲撃された輸送コースは海沿いだった。襲撃後は船を使い、離脱か。どこの国だ?」
アウルは地図を取り出しながら、今回の襲撃者を予測し始めた。
「S・Rの魔方陣を解析できるとしてたらエルフの国フルシュか魔人の国ソルセルで、技術的なことならドワーフの国アグリアですな」
もしも、襲撃犯がフルシュとソルセルなら南に、アグリアなら北に。そして、モルトに連絡を取り、機体と銃の行方を追わせた。そして、命令はサーチ&デストロイだと言った。
大陸地図
国の配置と国名、主要な人種
赤色 ヘルト王国 (普人)
水色 フォルス公国 (普人)
黄土色 ドラーク龍国 (普人、竜人)
こげ茶色 アグリア国 (ドワーフ)
薄茶色 ソルセル魔国 (魔人)
黄緑色 フルシュ国 (エルフ)
灰色 魔の森
「新型はあまり、作りたくはないんだが」
「それは何故ですか」
「過ぎる力を持つとその力に飲まれる」
開発部からすでに新型の構想と設計は完成していると報告をされていた。しかし、一領主が過剰な戦力を持つのは反乱を疑われる。アウルはすでにギリギリのような気がするのだ。
「しかし、S・Rの情報が洩れたんだ。新型のテストも始めるしかないな。フシル部隊はどのくらいが使える?」
「一分隊十人編成で百部隊が動けます。後、二か月で更に百部隊が運用可能です」
フシル部隊とはDTR-4を主装備として編成されたカラミタ領の小銃部隊である。構成は小銃兵四名、軽機関銃兵が二人、魔法歩兵が二人である。
「そういえば、フォルス公国ではアウル様の事をデュラハンと呼ばれているらしいですよ。モルトが教えてくれました」
「俺の首はつながってるわ!」
どちらかというと防衛戦の時に一撃必殺を狙って、多くの首を刎ねていたからろうとアルディートは思った。
「しかし、カラミラ領に手を出したんだ。覚悟しておけよ」
死んで逝った兵のことを思い、アウルは動き始めた。




