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十九話

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 プロポーズから三か月が経った。アマンダの両親に結婚の許しを貰いに行くときはかなり緊張した。許しを貰った後は、ミラやアルディートに報告して領地全体に発表した。次の日からダンテやフラルゴに奥様と言われてからからかわれたと言っていた。


 式はまだだが、ミラが張り切ってドレスを作っている。アマンダの赤髪に似合うドレスをと言ったら当たり前だと言われた。


「旧ドラウト領の改革についてですが、集村の交渉は順調です。鉄製農機具は貸出という形で農家に渡しております。風車や水車の建設は地元住民を雇い、順調のようです。一番の問題はギルドの勢力が強いことです」


「ギルドか、問題だな」


 通常の領主ならギルドがあることは喜ばしいことなのがアウルにとっては邪魔な存在であり、ちょこちょこと領地運営に口を出すので嫌っていた。そして、冒険者ギルドや治癒ギルド、魔法ギルドは行政の方針や技術者の保護なのでお互いに対立していた。


 なので、カラミタ領には商人ギルド以外は存在していない。魔物退治や医療は行政がカバーしているため問題とはなっていなかった。


「冒険者や治癒師は数は居るんだろ?」


「はい、住民たちの生活にも多くが関わっていますね」


「ギルドは妨害してくるまで放置、重要のこと以外は対応出来ないと白を切れ」


「では、そのように」


 アウルの部下は優秀な者が多い。そして、カラミタ領の為に下の者を育てる。この循環のおかげで武官や文官はとても質が良く、運営を助けていた。


「兄さま!」


文官と入れ違いに入って来たのはミラであった。顔を真っ赤にして怒っているようだった。


「どうした?」


「どうしたもありません!新領都建設は今の財政的に厳しい状況です!確かに他の貴族からの銃の発注や技術提供で利益は上がっていますが新しい街を作るだけの予算はうちにはありません!」


 フムス防衛戦以来王国でも銃の需要が高まり、カラミタ領は旧式を売ることで利益を上げていた。また、アビスポン辺境伯に技術支援していることを嗅ぎつけた領主たちが自分たちにもと声を上げた。そこで、アビスポン領以外は法外な値段でドワーフ達を派遣していた。


「しかしな、ここからだとドラウド地方の指示がしづらいんだ。後、今すぐじゃなく、ドラウト地方が安定してから動こうと思ってる。書類はすぐに取り掛かれるようにと思って作らせたんだ」


「申し訳ありません」


「気にするな、領地を思うからこその行動だ。俺はありがたいと思っている」


 アウルは自分の早合点だと落ち込むミラを撫でた。ミラのように決定に納得がいかないものは時々直談判に来ている。まぁ、殆どが開発部の連中だ。


「そいえば、ミラは好きな人は居ないのか?」


「付き合ってる男性が居ますよ」


「へぇ?」


「えっと、八歳からお付き合いをしているので四年目ですねー」


 アウルは驚きで思考が停止していた。ミラは頬をかきながら話していた。


「俺が知ってる人?」


「いえ、あったことはないはずですよ。その方と会ったときは兄さまはお爺ちゃんと王都にいらっしゃたので」


 アウルは昔、サージに連れられて国という国を周っていた。その時に本部にきた来客など数が多すぎて調べようがない。


「何というか、犯罪者とかではないのだろう?」


「当然です!私もちゃんと調べます!」


 ミラは頬を膨らませ、心外だという風に顔をそむけた。


「あぁ、今度ここに来るのでご紹介しますね」


「わ、分かった」


 自由な恋愛をしてほしいと思っていたがまさか、相手がすでに居ると思わなかった。アウルはモルトに頼み、調べてもらうか悩んだがミラが紹介すると言ったなので待つことにした。もし、ミラに相応しくなかったら(クソ野郎)嫌われる覚悟で別れさせなければと心に誓った


十七、十八、十九話は間話みたなものです。

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