第7話「伝説に選ばれし者の初任務」
「将軍、ここら周辺を歩き回って警備と調査をすればいいんですね?」
「ああ、ここを歩き回って、モンスターを見つけたら警戒して攻撃しろ。ではそれぞれの部隊、分かれてパトロールせよ」
「了解しました」
俺は部隊と共に警戒しながら草原を歩き回り警備をする中、目の前に狼型モンスターの群れがいるのに気づく。
「気を付けて下さい…この先にモンスターが」
「了解」
俺を率いる部隊がそう言うと、狼型モンスターが俺達に気付いたのか走って襲い掛かってきた。
「気付かれた!全員、攻撃態勢に!」
「行けっ!」
俺は攻撃部隊と共にその狼型モンスターと戦闘した末に倒した。
「新人の若者があんなモンスターを容易に倒すとは…」
「やはりブレンデッジは今までの武器とは違うのか?」
「ツギヅテさん、ピンチになったらフォローをお願いします」
「わかりました」
そんな中、通信機である俺の無線から発信音が鳴った。
『こちらパトロールB部隊。西方向で他の部隊とボールドニュートと戦闘中、至急現場への急行を頼む!』
「西方向でB部隊が戦闘中です!至急そっちへ急ぎましょう」
「わかった」
俺は部隊と共にB部隊が戦ってる西方面へと向かう中、B部隊は太いトカゲ型のモンスターであるボールドニュートの群れと戦っていた。
「数が多すぎる!」
「応戦しろ!もうすぐA部隊がやってくる」
俺はA部隊と共に西方面へと到着しB部隊と戦ってるボールドニュートをなぎ倒した。
「到着しました。」
俺はブレンデッジで攻撃しようとするも外してまう中、オリリベントが杖の光線でモンスターを次々と倒した。
「大丈夫?ツギヅテ」
「ああ、ありがとうオリリベ。話しは後にして応援を頼む」
「わかったわ」
俺はオリリベント共にモンスターと戦いを続けた。
「まだまだブレンデッジの扱いは慣れてないようだが…でも使いこなせば…!」
モンスターとの戦いの末に俺とオリリベとその部隊はなんとか一掃を終えた。
「ふう…これで終わりか…」
『A部隊ならびにB部隊、そしてリーダーとなるツギヅテとオリリベント、聞こえるか?』
俺はロッケイン将軍の無線を聞き会話した。
「モンスターは一掃しました、一匹もいません。次は?」
『ツギヅテ。一応、警備にあたれ』
「了解しました」
俺はロッケイン将軍の指示通りに周辺を警戒し続ける中で景色は夕暮れとなった。
『全部隊、トラックに戻れ。夜が近づいてきた』
「わかりました、将軍。今すぐ戻ります」
俺とオリリベの部隊は将軍がいるトラックへと戻った。
「諸君、ご苦労だった。一応、体の休めとしてキャンプをするとしよう」
ロッケイン将軍がそう行った後、トラックに乗ってキャンプエリアへと向かった。
「よし、今日の夕食はサバイバル料理担当の者が作った。味わってくれ」
「この肉は…」
「ええ、討伐したボールドニュートの肉です。部隊の者たちも美味しそうと評判があります」
「私も、基地のイベントなどでこれ食べた事あるわ」
「食べてみるか…」
俺は狩猟による夕食において異世界のモンスターの肉を食べるのは初めてだ。
味は殆どステーキなどと変わりない。
「ごちそうさま」
「私もごちそうさま」
「よし、ツギヅテとオリリベント、今日はもう寝ていいぞ。ここの警備は夜間担当のものが見張る」
「ありがとうございます、将軍。それじゃ、お休みなさい」
俺はロッケイン将軍におやすみの挨拶をした後、テントに入って就寝をした。
「さて…明日は精神を全開だ…」
「ええ…私も…お休み、ツギヅテ」
俺はオリリベと一緒に同じテントで寝た。
それから翌朝。
「何ですって…はい…わかりました。皆の者、起きてくれ!」
俺は起き上がると、ロッケイン将軍に話しかけた。
「どうしたんですか?将軍?」
「急用ですか?」
「ああ、ヴィンゼル司令からの連絡で昨日、この先のクリアダヴィン鉱山の採掘場の調査に向かってたケヴィンジ隊長率いる警備隊との連絡が途絶えた。至急、救助に向かうぞ」
「わかりました。今すぐ準備をします」
「私も今すぐ」
俺とオリリベは即座に支度の準備をした後、トラックに乗り込み、目的地となるクリアダヴィン鉱山へと向かった。