第20話「ミディニーズ地方へ」
ミディニーズ行きの列車がアンノープルの集団に襲撃した中でそれを討伐した俺とオリリベならびに非番のバトメイナーも含めて襲撃の連絡をいち早く受けた警備隊が駆け付けた。
「これは良かった!大丈夫ですか!。ミディニーズ行きの特急が未確認の怪物に襲撃されたという緊急連絡を受けまして」
「怪物に負傷した乗客らもいます。至急、治療を頼みます」
「救助班は負傷者を優先に、後の者は乗客の護送を」
「了解しました!」
俺達は現場を見回す中で一人の部隊に呼びかけられた。
「ツギヅテ、オリリベントさんですか?」
「ええ、そうですけど?」
「私達に何か連絡が」
「ロッケイン・ジョンザ将軍があなた達とお話ししたいと」
「将軍が?わかりました」
俺達を呼んだ部隊がタブレットを見せるとモニターにロッケイン将軍の姿が映った。
『ロッケイン将軍だ。ツギヅテ、オリリベント、怪我は大丈夫か?例の怪物となるアンノープルがその特急を襲撃したとの臨時ニュースを聞いて』
「ありがとうございます将軍。俺達は怪我の心配はありません」
「私達は引き続き広域調査を続けるので、それじゃ。将軍、また何かあったら報告します」
『頼んだぞ。俺達の方は他の地方においてアンノープルの出現による警備任務を続行する』
「将軍も気を付けて」
ロッケイン将軍との会話を終えた後、部隊が呼びかけた。
「君達はミディニーズに行く予定の者か?」
「はい、そうです。本当は特急に乗ってミディニーズ・セントラル駅に到着する予定でした」
「私も」
「とりあえず、ミディニーズに行く護送用の車がある。乗っていくか?」
「お言葉に甘えて、ありがとうございます!」
「まあ、F.Bセントラルの者が乗客らを助けたお礼だ」
部隊がそう言った後、俺とオリリベは列車の代行として護送用の車に乗っていくことにした。
「警備隊がいれば安全でも、また襲ってくるかわからないな…こっちも警戒しないと…」
「とりあえず到着するまでニュースを見ましょう」
オリリベはスマホでテレビのニュースを映した。
『ええ、ジョルーカシア・ミディニーズ地方の警備隊の報告によりますと。未確認モンスター、コードネーム・アンノープルが最初に確認されたのはジョルーカシア地方で次にミディニーズ行きの路線の特急列車を襲撃したとの報告がありました』
『以前にジョルーカシア地方でアンノープル出現報告ならびに大型個体の出没報告を受け、各地方での警戒レベルが最高となってる状況です』
『またテキセントラリー地方での変異種出没ならびに今回のアンノープルの登場により、地方民などはむやみに街の外への外出は控える上に遠征する際は護送部隊と同伴するようにと各警備隊からのコメントを発表しております』
「今回は襲撃した個体はラヒョーゴが送り込んだものなのか…」
「わからないけど、私もそう思うね」
俺達を乗せた護送車両は国道経由でミディニーズ地方の都市であるジュング・グアングに到着した。
「やっと到着したか」
「ええ、そうね」
ミディニーズ地方ジュング・グアングは見た目から見てチャイナタウンな中華街に近い街並みであった。
「F.Bセントラルとは違った雰囲気ね…」
「とりあえず、ここで昼食をとろうか」
「了解」
俺とオリリベは付近にある料理店で一旦、昼食を取ることにした。
「ここの地方の料理は上手いな~」
「私もこの料理を見るのは初めてだわ。王の元で秘書をし続けていたからね」
「オリリベはこの味が初めて?」
「そうね」
「ああ、君達。遠いところから来たものかい?」
「はい、列車でやってきましたが怪物の襲撃で止まったところで地元の警備隊にここまで送ってもらいました」
「私達は異変においての外部広域調査をしてまして…その手掛かりを探そうと」
「そうか…未確認モンスターの登場により、ここの警備隊や傭兵らも一斉に動いている中だ」
「俺達の方もとりあえず、大きな調査をしなければならないので。ごちそうさまでした」
俺達は店主と話し食事を終えた後、街中を歩く中で今後の調査を考えていた。
「ここの地方の調査はどうしよう?」
「そうね。ここの観光ガイドによると歴史資料館もあるらしいね」
「それじゃ調査の前にその歴史資料館で情報収集だ」
俺がそう言った後、ミディニーズ歴史資料館へ向かうことにした。
「ここが、ミディニーズ歴史資料館か…広いな…」
「色々と文献がありそうね。過去の歴史を見れば、何かわかるかもしれないわ」
「手分けして、色々と見よう」
俺とオリリベは手分けして、それぞれの歴史となる資料の本をくまなく閲覧することにした。
「数多くの国家同士が大陸の覇権を争った太古戦争ユニティ・ウォー…その最中で偶発的に人知を超える災厄の誕生によって世界全体の脅威となり国家が一致団結し、希望の遺産・ホーペガシーに選ばれたメザメイナーとなりし者達がその脅威を打倒し、ユニティ・ウォーを集結させた…後にそれが伝説のものとなり平和が再び戻りし世界にホーペガシーは再び災いが訪れるまで眠りについた…」
俺は読書する場所のテーブルでユニティ・ウォーの歴史の本を見る中でオリリベが声をかけた。
「そこのエリアで何か見つけた?。ちょうどここの地元で気になる場所の情報がある本を見つけたの」
「俺にも見せてくれない?何々…」
俺はオリリベが持ってきた本のページとなる文章を見た。
「ミレッジオン山の奥に眠る古代都市にして古城でもあるセオング。そこはかつてこの地を支配してた王とその一族の住処としていた。だが、ユニティ・ウォーの勃発から続いて誕生した脅威となる存在によって一夜滅びたという。今も数多く調査部隊らが今も数年をかけてこの歴史の秘めた謎を解明してる所である」
「フォステリンデンの異変の手掛かりの一部になりそうね…明日、ここを探索してみましょう」
「成程…とりあえず、ここの保安部に相談してから行ってみようか」
「そうね、変異種の登場に続き未確認モンスターの討伐・調査依頼がここ数件で増えてるしね…」
「まずはこの街で宿泊できる宿屋探しだ」
俺がそう言った後、オリリベと共に宿泊できる場所を探すことにした。
「ここはどうかな?」
「ジュングシム・スグソ…悪くはなさそうね。情報によるとここは有名な宿で観光客も多いわ」
「よし、今日の宿泊場所はここにしよう」
俺達は宿となるジュングシム・スグソで泊まることにした。
「いらっしゃいませ…あなた達、まさかツギヅテとオリリベントさんですか?」
「えっ?俺達のこと知ってるのですか?」
「あなた達が広域調査を担当であるというニュースを聞きましてね」
「話しはさておき、一泊いいでしょうか?」
「ええ、もちろん。部屋を案内しておきますね」
宿のチェックインを終えた後、俺とオリリベは夕食で話し合った。
「アンノープルの出没は多くなりそうね…」
「警備隊が動いていても、そのうち対処できない状況になるかもしれない」
「わかってるわツギヅテ、明日は修練寺院と中央保安局に行って依頼の相談をしましょう」
「とりあえず、口を閉じて食事の再開だ」
俺とオリリベはそのまま夕食を食べ終えて、部屋のバスルームの風呂で入り終えた後、就寝した。




