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フェアリーカンタービレ  作者: 真冬梨亜
冒険のはじまり
13/48

妖精の剣



そして、うっかり口を滑らせてしまった。






「ここに、『フェアリー蒼剣エクストラ』があるでしょ?」





ああ……。





私ってずいぶん口が軽かったのね……。






初めて知った。






妖精は驚いたように





「えっ?」




と、呟いた。






すると、今まで黙っていた主人が口を開いた。







「ほう……。良くわかったな。あんた、どうしてそれを?」





ヤバい。






ばれると思ったアニアにシンシアの助けが入った。






「ねえ、アニア。フェアリー蒼剣エクストラって何?」






しかし、この言葉は助け船とは言えなかった。






この事を知っている私は、いずれもばれる。






助け船と期待したのは間違いだった。





しかし、次の瞬間にパッとアイデアがひらめいた。






アニアは小さいポシェットの中からノートを出した。





適当にページを開き、あたもかも読んでいるかのように見せかける。





「それは、妖精界の守護神、蒼が作ったとされる剣のひとつよ。エクストラとは、妖精の英雄、エクストラが持ってたからって訳。」





主人は感心したようにアニアを見た。




大成功ね!




アニアはほっとした。





「へえ……。この剣の名はそういう意味だったのか。武器屋にとっては情報は金を意味する。ありがとうよ。お礼にこれを持っていきな。」




主人はフェアリー蒼剣エクストラをアニアに投げた。





アニアは驚いた。





まさか、あの伝説の剣が一つただだなんて……と、内心喜びながら。









だが、お金は払わなければ私のプライドが崩れる。





話がめんどくさそうと思っていたシンシアは、そのままお礼を言い、プライドと戦っていたアニアを連れて、店を出た。






アニアはシンシアの行動を半分恨みながら、お金を払うことをあきらめた。






しかし、目はシンシアを睨んでいたようだ。





だが、シンシアは気づかずに歩いていた。







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