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最悪男  作者: 一椛
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最悪との出会い

どこが良かったのかって、顔。顔だけは人並み。

そんな男と19歳の私は出会ってしまった。高校時代は女だけのクラスで、専門学校でも圧倒的に女が多い環境だった。

付き合ったのは過去1人。といっても先輩からの紹介で、数ヶ月で振られた。先輩のことが好きだったんやって。男って訳わからんね。


そんな時に最悪男と出会った。出会いはメル友。意外と近くのコンビニでバイトしてるって事で、それを知った友達とこっそり見に行った。変なのだったら黙って帰ろう!と思いながら店内へ。

珍しい苗字だった最悪男はすぐわかった。

見た目、普通なので挨拶して買い物して帰った。

それからもメールのやりとりは続き、ある日遊びに行くことに。


最初はドライブっても、私の車で運転も私。最悪男は免許もってなかった。

そして、付き合うように。その時言われたのが「オレ、何でも(私の欠点)気づいたら言うけん!」


その時は何でも言い合える仲になれたら…なんて私も考えていた。が、今思うのは「おまえに言われたくないわ!」ってこと。


付き合って最初のデートが競艇場、パチンコ。

一緒に住みだした途端に、バイト辞める。その後も仕事続かず。

仕事休む電話を私にかけさせようとする。さすがに断る。

免許があれば仕事に行けると教習所のお金を出させる。

バイクを買わせる。


まだ、この辺は私も好きって気持ちで舞い上がってたので変って思ってなかった。

私を好きになってくれる人なんて、この人くらいしかいないと何故か思い込んでで、見捨てられないようにご機嫌をとって必死だった。

今思えばさっさと別れたら良かった。


そんな付き合いも4年経ち、できちゃった結婚をした。

最悪男は相変わらず仕事が続かず、私も切迫早産で入院したり、育休で収入が減ったりと苦しい生活をしていた。


旦那となった最悪男だが、相変わらずギャンブル好き、ゲームセンターで遊ぶのが好きだった。


この頃になって、やっとこさこの人にはついてけないって思うようになった。


育休が終わり、仕事復帰して夜勤もしながら必死で子育てしていた。が、相変わらず最悪男は変わらなかった。

子供は好きと言いながら、好き放題遊んでから子供が寝た頃に帰ってきた。夜勤の時は片道40分かけて私の親に子供を預けに行っていた。


だんだん私の体がしんどくなってきた。最悪男は何とも思ってなさそうで、労りの言葉とか育児を手伝うこともなかった。


最悪男に何かを期待しても何もしないので、イライラする。ので、期待しないことにしていた。


だんだん困った私は、私の両親と同居して貰うことにした。そのため、勤務先の近くに中古の家を買った。


最悪男も了承した。


最悪男はまだ仕事が続かないでいた。育児も手伝わなかった。

遊びに行ってはお金を貰いに帰ってきた。

この頃になると、顔を見るたびにイライラして喧嘩になった。


せめて、仕事をして欲しかった。



ある日、最悪男が何かの会話の間に「おまえなんか、誰も相手にせんわ」と言った。付き合って少ししてから「おまえと付き合いよるっておかあに言うたら、あんなブサイクと?前の彼女の方が美人やったやん!って、言われたわ」って言うてきた最悪男なので、私は好みではないのは承知していたが、この時は「ん?何か変やなぁ」と思った。


その数日後、また最悪男と話してる時に「おまえもオレに手紙書いてや」と言ってきた。

おまえも?手紙?なんて思いながら、何か変と思った。


たぶん、浮気?とピンときた。が、証拠がなかった。


5年になる結婚生活に嫌気がさしていたので、離婚したいと思った。どうせなら、はっきりと最悪男が悪いという形で別れてやろう!と企んだ。


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