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リシアンの契約 ~呪われた世界と聖なる夜の仔~  作者: 水森已愛
第五章 『リシアンの契約0』 ~アウト・ヒストリア編~
43/51

~登場人物紹介・ネタバレ含む改訂版~



核心に至る大幅なネタバレを含みます。

後日談・アフターエンドロール編までお読みになってから、

お読みになるのを強くおすすめします。






リシアン…(夜宮涙花/よるみや・るいか)

 主人公。十二歳。

 光があたると紫の光沢を放つ。濡羽色ぬればいろの黒髪に、

 オオルリやルリビタキを思わせる、瑠璃色るりいろの瞳の少年。

 瑠璃の魔女の義理の息子。

 亡き義理の母の約束を果たすため、

 彼女のなくしたかけら(=心残り)を、探す旅に出るとともに、

 常闇の世界を照らしてゆく魔法使い、

 “蝋燭の灯し人”として生きることを決意する。

    

 同じ魂を起源とする“月花”(『鏡の森のエトワール』より)

 が青色の月光蝶なら、リシアンは幸福の青い鳥の象徴。

 本当の名前は<リシアンサス・バレンタイン>であり、

 ある存在の生まれ変わり。



リシア・ルチア…(夜宮星乃/よるみや・ほしの)

 通称・瑠璃の魔女。

 両親を失った幼きリシアンを育てた義理の母親。

 リシアンと同じ髪と瞳の色を持つ、妖艶かつ清廉な印象の女性。

 切れ長の瞳で、着物姿がよく似合う。

 

 青の国・ラズーリ禁猟区の、“禁じられた森”にひっそりと住んでいた。

 死に際に、リシアンと約束を交わす。

 魔女と呼ばれ人々からは避けられていたが、

 深い愛情と包容力を備えた、身も心も大変美しい女性。

 古の聖女・聖ルチアの生まれ変わり。

 

 昼の世界では存命。

 いまだ秘密を持っていそうだ。



紫尾しお紫緒しお…青いたましい型の使い魔。

(オラシオン)  

 リシアンの従者で相棒。

 内側から発光する群青色ぐんじょういろの体に、金貨色の瞳。

 可愛らしいおばけに、ぴょこん、と柔らかな触覚が生えたような容姿。

 

 しぐさも小動物のようで、愛らしい。

 一方で口調はひどく古臭く、江戸時代の町民のよう。

 言葉づかいは少々乱暴ながら、

 長い時を生きてきたためか、非常に面倒見がいい。

 

 その正体は、青の神・オラシオンであり、

 それ以前は常闇とこやみの最高神・オラキオスだった。

 その息子・第一の涙花をよみがえらせるために、多大な代償を支払った。

 昼の世界では子猫・シオン。




グリシーヌ…紫の国の若き巫女王(みこおう)。15才。

(ヴィオレッタ・ウィスティリア)   

 星を散りばめたように輝く美しい黒髪に、

 アメジストのような紫の瞳の少女。

 

 神からの託宣たくせんを国民に伝える、

 重大な役割を日々こなしている。

 気は強いが誇り高く心優しい。

 

 昼の世界ではヴァイオレット。

 夜ヶ丘学園の高等部。




ツァラトゥストラ=メイエル・ザラスシュター

(灰原賢悟/はいばら・けんご)


 常闇の老賢者。

 子ども達を永久の眠りにいざなう、<ツァラトゥストラの眠り病>

 を生み出した魔法使いだと思われていたが、

 彼もまた、世界の歯車にすぎなかった。

 

 昼の世界では、灰原賢悟はいばら・けんごといい、

 世界各地に存在する夜ヶ丘病院の管理者。

 常闇の世界に存在できる確率をあげる、<ドリームエンジン>の発明者。

       


リキア・エイドス…(愛染愛世/あいそめ・あいせ)

 偽りの世界では、聖カソリキア教の大司教で、白の聖王だった。

 千年の時を、不老不死のまま、少年の姿で過ごしていた。

 白髪に、灰がかった薄青色の瞳だったが、リシアンにより銀髪になった。

   

 リシアンを激しく憎んでいたが、

 今は大好きすぎて、色々な手でリシアンにアプローチ。

 昔は男装をしていて、言葉遣いとあいまって少年のようだったが、

 れっきとした女子。まっさらな雪のような肌の持ち主で、

 恋をしたからか、今では日ごとに美しく成長している。



ルキウス・イデア…青の賢王こと、初代青の王。リキアの兄。

(粉雪)        

 青の神と契約し、その代償により、

 悲劇的な末路を迎えたと思われていたが、

 もともと<涙花>という青の王の代役であり、

 篠姫によって無事リキアと仲睦なかむつまじく暮らすことができた。

 

 銀の髪に瑠璃色の瞳の、 凛々しく麗しい青年王だった。

 古の時代、当時孤児だった聖ルチア (瑠璃の魔女の先祖)を育てた。


篠姫之神…昼の世界(神宮篠乃/じんぐう・しの)

(しのひめのかみ)          

 青の神。ルキウスの母上。

 うら若き花の乙女のような、可愛らしい容姿とは裏腹に、

 激しい感情を内包する女神。

 桜色の髪を頭の上で結い上げ、 鮮やかな青い羽衣をまとっている。

           

 その正体は常闇の現・最高神・虹の神。

 

 昼の世界では燃えるような赤毛を結った、

 30代前半ぐらいのアダルトな女医。

 リキアにはババア呼ばわりされているが、かなりの美女。

 なお、夜ヶ丘病院の院長であり、小児科を兼任している。

            


ミュステーリオン…(紫上理緒/しのかみ・りお)

(リオン)

 紫の神。神秘と知恵、知識と謎かけの神。

 

 髪はこっくりとしたあでやかな深い紫。

 瞳は銀箔ぎんぱくを薄く重ねたような切れ長の瞳。

 加えて豊かな胸に、くびれた腰、と、 完璧な美貌を持つ女神。

 内面はお茶目かつ、しとやか。

 あらゆる意味で篠姫とは真逆。

 

 昼の世界では精神科女医。              


リク・アズマ………昼の世界では東山陸ひがしやま・りく

      

 日本人大学生。

 黄の国の王。20歳~21歳。通称、琥珀の機械王。

        

 異界<アザー>から連れてこられた青年。

 太陽の光を集めたような琥珀色の髪に、

 ひとなつっこい丸みをおびた黒い大きな瞳。

 童顔で、背も小さい。

 性格は非常にほがらかで、なつっこい。

 機械学に通じ、モンスターテイマーの才能がある。

 

 ほかのドリームダイバーとは違い、ふたつの体を持たず、

 常闇の世界で受肉じゅにくしていないため、

 王にして唯一、呪いを持たない。

 ただし、代わりに超常の力はまったく使えない。


メイサ・オニキス…(昼の世界・メイサ・アグネス)

     

 黒の国の女王。22歳~24歳。

 通称、黒瑪瑙の騎士王。       

      

 暁の騎士団<オリハルコン>のリーダーであり、遊牧民たちの先導者。

 女流第一位、国全体でも第二位の剣の使い手であり、

 その剣舞けんぶは息をのむほど美しいと評判である。

 戦争で散り散りになった国民を拾いあげ、まとめている。

        

 磨かれた黒曜石こくようせきのような長いまっすぐの黒髪。

 目は黒瑪瑙くろめのうのように澄んで輝いている。

 健康的なスリムでバランスのとれた長身。

        

 性格はおおらかでかなり前向き。

 言葉遣いは騎士王らしく、男のようだが、かなり純真な恋する乙女。

 ちょっとドジで天然のところがあり、騎士団内部やメイドのなかに、

 自分のファンクラブや、親衛隊が存在することには気づいていない。


 昼の世界では、夜ヶ丘病院の小児科ドクター兼・医局長。

        


セドウィグ・ダークバルド…黒の国の軍師。

(昼の世界…セドリック・ダークバート) 

  

 20代後半から30歳前後の男性。

 もと死神と呼ばれた軍曹であり、黒の国一番の剣の使い手。

        

 くすんだように深い趣のある、灰がかった短い金髪に、

 同じく灰がかったサファイヤの瞳。

 

 無駄のない体つきに、整った顔立ちと、

 すべてがギリシャ彫刻のような、絶世ぜっせいの美男子だが、

 壮絶な目つきの悪さと、 危ない言動のせいで、

 すべてがだいなしという世にも残念な男性。

 クールな皮肉屋だが、 時に驚くほど優しく、情熱的。


 昼の世界では、夜ヶ丘病院の外科医。


トオヤ(巽十夜/タツミ・トオヤ)


 リシアンのクラスメイト。

 夜ヶ丘病院のリハビリ科ドクタ―である、

 巽竜護たつみ・りゅうご先生の息子。


 光を抱いたような、黄みの強いエメラルドの瞳は、

 大きく、わずかにつり目。

 猫の目のように、ゴールドの縦線が入っていて、

 つんつんはねた髪とあいまって、どこか獣っぽい。




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