プロローグ
退屈だった卒業式は、ただただ3年という長いような短いような退屈だった月日に終わりを告げた。この2時間程度の短い時間の間で何度欠伸が出たことだろう。欠伸だけならまだしも居眠りまでも何度かした程だ。それはひどく退屈な時間に欠伸ばかりしていたこの高校生活の中でも今日の欠伸の出る回数はかなりハイペースなほうだっただろう。結局この高校生活で人々が想像するような青春とゆう様なものは一切なかった。恋だの友情だの部活だの僕には無縁の言葉だった。いや実際友達は何人かはいたがそれは中学も同じ学校で高校に入る前から友達だった人ばかりだからこの学校に入ってから知り合ったわけでもないし、恋も2年のときに一度したがわざわざここで語るつもりはない。と言うより聞いてる人をわくわくさせるような発展も特になっかたのだ。この3年間はただ大学にいく為の準備期間としか考えていなかった。だいたいこの高校に入ったのもただ家から近かったからだ。高校は本当にどこでもよかったのだ。だから最初から高校生活に対して何も期待していなかったし何もやる気などなかった大学に進学さえできれば何でもよかった。しかし、この3年間で一つだけ学んだことがある。それは独りはつまらないとゆうこと、真面目なんてクソつまらないとゆうことだった。だから僕は大学で一つだけどうしてもやりたいことがある。自由、自由に生きる、とにかく自分が楽しいと思うことをやりたい。そう思った。だからもう人目がどうとか、あのクソビッチがなんて言おうが自分の好きに生きよう。そんなことを卒業証書を右手に持ち歩いて家に帰るまでに頭の中でずっと考えていた。