第6話 変人の思考
今回は、朱鳥視点で書きました。朱鳥の馬鹿さが、ここで更に分かると思います(笑)
とりあえず暇しなそう♪
◆第6話 セクハラとは、セクシャルハラスメントの略
殴られた頬は、もう痛みはなくなった。赤みや、腫れがないのは治癒能力の高い自分たちの体質。
ついでに今、朝食中なんだけど…、沙良ちゃんがずっとこっちを見てくんない。体はもう女なのになー。
「さっきあんな事あったから、照れちゃってるんだね★」
あ、睨まれた。恐いって。
アレだ、蛇に睨まれたナメクジ状態。ん?なんか違う?まぁいいや(ォィ)
「そんな怒んないでよ〜。自分、男になるとちょっと性格変わっちゃうっていうか…。それに、キスくらいでそんな怒んなくても―」
「キスくらい?」
あ、青筋出てる。こりゃ、かなりキレてるね〜。余計な事口ばしらない様に、気を付けなきゃ!
―にしても、クールに見えてツッコミ激しかったり、経験豊富そうなのにキスでマジギレって…ギャップでも狙ってるのかチクショー。
「んなもん狙ってない!!」
アレ?なんで心の声聞こえてるの?
「何が心の声だぁ!バッチリ言っちゃってるからぁぁ!」
「あらら、つい。」
どうやら全部しゃべってたらしい。う〜ん、自分の素直さが仇になっちゃったわ♪これだからいい女は困る〜vv
「何それ!ポジティブにも程があるでしょ!?」
「あ、また私の心を覗いたわね。酷い、いくら私達がこうゆう関係だからって…。もう離婚よ!実家に帰っていただくわ!」
「こうゆう関係って、どうゆう関係!?ってか私が帰るの!?」
沙良ちゃんは、カシャンッ!と、食器を乱暴に水道へ置いた。そして、振り向き(お、見返り美人…)
「自分のは自分で片付けてね。」
と言い残して、行っちゃった。
「って、何処行くの?ダメよそっちは!そっちには、地獄の番犬『ケロケロベル』が…!それでも貴方は行くと言うの!?」
「……。」
「冗談です。すいません。自分調子のってました。」
そんな睨まなくても!沙良ちゃんガンつけ強すぎだから!何その眼力?目からビームでも出そうなんだけどー!!
睨むだけ睨んで、沙良ちゃんは自分の部屋へと入っていった。
―なんかさ、閉められたドアって開けたくならない?なるよねなる。って事で
オープン・ザ・ドア!
「沙良ちゃん何して…」
ガンッ!!
痛あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
ドアを開けた瞬間、私のプリチーな額になんかぶつかったんだけど!
「ちょっ、マジ痛い。泣くかも。」
落ちた物を見ると、それは目覚まし時計だった。ぅわ、これ角当たったな。
「ちょっと沙良ちゃん!いきなり時計投げるってどうゆう事!?そんな子に育てた覚えはありません!」
「育てられた覚えもないわぁー!!」
そう言っていろんな物を投げてくる沙良ちゃん。危ないから!いくら治癒能力高いって言っても痛いんだよ!?
「何!なんなの!?自分が何したっていうのー!」
「着替え中だボケー!!」
え、マジで?あらヤダラッキーハプニング★☆
「何言ってんの沙良ちゃんvV自分ら女同士じゃない♪さぁ、心も体もドーンと見せ…」
「セクハラ反対ィィィィィ!」
あ、これ貯金箱。
顔面に当たるコンマ0.1秒前、確かに見えた。