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第4話 無駄な攻防


もしかして厄年?












◆第4話 ベッドインとチェックインは間違えない様に







「…何してんの?」


お風呂から出て、さぁ寝ようと寝室に来て見た光景。


私のベッドに寝そべって、深夜番組を見てる朱鳥。ツインテールはほどかれ、朱色の髪は背中まで届いてる。


「あっ、沙良ちゃん。もう寝るの?自分まだこれ見てたいのにな。」


居候がいい御身分だ。本気で頭痛がしてくる。


「だったらリビングにもテレビあるよ。そっちで見てれば?」


ってか、早く寝させて。


「え〜?だって沙良ちゃんもう寝ちゃうんでしょ?」


「そりゃ、ただでさえ今日は疲れたからね。」


毒たっぷりの言葉を吐く。このくらいの復讐はさせてほしい。


「へぇ?今日なんかあったの?」


自覚無しかよ。嫌味も通じないって恐ぇーな。


…そういえば、この娘は何処で寝るつもりなんだろう?


(布団とか無いんだけどなー。)


そう思ってた矢先、朱鳥はテレビを消してベッドの布団に入りこんで言った。


「仕方ない。いい子な自分はもう寝るよ〜。」


自分で言うな。ってか


「何処で寝るつも…」


言い終える前に、ベッドから豪快なイビキが…。


「何勝手に寝てんのよ!ってか寝るの早ッ!何アンタ!ベッドインしたら、5秒でグー!?」


冗談じゃない!そう思った私は、必死に朱鳥の体を揺らす。


「寝るな寝るな寝るなー!」


だいたいその美形顔でイビキかくな!夢壊されるわ!


「うぅん〜、何よ沙良ちゃん。今日は眠いから無理だってぇ。毎晩毎晩疲れるじゃん〜。」


「誤解される様な事言うな!そしてここで寝るな!」


耳元で叫ぶと、やっと朱鳥は迷惑そうにしながらも、こっちを見た。


「ベッド以外の何処で寝ろっていうのー?」


「知るか。床でもソファにでも寝そべってな。」


「ぅわ鬼だ悪魔だ。いいじゃん、このベッド大きいんだし。一緒に寝て不都合な事でもあるの?」


確かに私のベッドは大きい。人ふたりくらい簡単に寝れる。


でも、いくら姿が人だからって、この娘は未確認生物。一緒に寝るなんて校長の髪なみに危ないわ。(アレ、必死にカモフラージュしてるところが、余計に痛いのよね…。)


「どうしてもダメ…?」


「うっ…。」


今の状況を説明すると、立っている私が寝ている朱鳥に見上げられてる状態。


なので、この無駄に可愛い顔に、濡れた瞳で上目使いされてるので…


「わ、わかったわ。一緒に寝ていいよ。」


「やったー!」









オイ、さっきの涙目どこいった?

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