表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/22

第1話 空からの来訪者

今回は、主に主人公の説明みたいなものなので、軽く読む程度で大丈夫です。コメディーを読みたい人は、第2話からどうぞ。


私の平和な日常を返して!









◆第1話 人様の家を訪ねる時は、ドアから入るのが礼儀







「ただいまー。」


誰もいない家へ言う。最早これは、癖とも言える独り言だ。


今日は珍しく部活が休みなので、早く帰って来れた。顧問がどーのこーのとか言ってたけど、詳しい事は知らない。


私は、母親は二年前に他界していて、父親は外国に出張中な為、このマンションの四階に一人暮らししている。無責任な両親だ。


まぁ、毎月父から仕送りはたくさん来るし、わりといい生活してる。


少し寂しいけれど、こんな平穏な日々がいつまでも続いてほしいと思う。

起床・学校・部活・入浴・睡眠。そんな当たり前な事を幸せと感じる。



だが、その幸せはいとも簡単に崩れるのであった…。









「んん〜?まだ5時かぁ。何しようかな?」


そんな事をぼやいてると、窓が揺れてる。それは、風が強くなってきた事を表していた。


(あ、洗濯物取り込まなきゃ!)


今日は、天気に恵まれていたので、たくさん干していたのだ。


一人暮らしという都合上、料理・掃除はもちろん、家事全般をやらなきゃいけない。かっっなりめんどくさいが、慣れると上手くなるもので、今では専業主婦なみである。…なんか可哀想な女子高生だな私。


ベランダへ出ると、もう夕日が沈んでいた。最近暗くなるのが早い。


(あぁ〜めんどくさい!まぁ、一人分だからまだマシだけど。)


干してあるものを、ひとつずつポンポンと部屋へ投げいれる。


風が強く、少し肌寒い。


「よし、これで最後…と。」


全てを取り込み、部屋へ入ろうとした時だ。


空になにか見えた。


「いったい何…ん?」


言いかけた時、思わぬ光景に目をみはる。


…いや、だってあれ、こっち来てない?なんかだんだん近付いてる?っていうか、なんか、なんか……………落ちてきてないィィィィィィィィィ!?


(ひっ、ひと!?)


一瞬だけど、確かにそう見えた


受けとめるか!?いやいやいや。無理。いくら私でも腕折れるって!


でもこっち来るよ?見放すのか私!そんな心ない事できない!そうだよ!大人になるんだ。お前ならできる。この腕で受けとめるんだ!


さぁ来いッッ







……ってやっぱ無理ィィィィィ!


今までの思考時間、約1,5秒




これから聞こえるであろう衝撃音に、目をつむり耳に手を当てる。


(…あれ?)


なかなか聞こえず、恐る恐る瞳を開ける。


なんとそこには、朱色の髪をツインテールにした美少女がポカン、と口を開け、こちらを見ている。


(無傷…?)


あまりの驚きに声も出ない。


そんな私をよそに、その子の第一声がコレ。


『君、だぁれ?』







私に言わせろ。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ