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世界魔物対策討伐機関


───────────────────────


世界魔物対策討伐機関


N.D.C.S.O(National Demon Countermeasure Security Organization)


機関概要および組織構造報告書


───────────────────────



■ 1. 機関の概要


N.D.C.S.Oは、世界各地で発生する妖魔災害に対処するために設立された国際共同防衛機関である。


正式名称は


National Demon Countermeasure Security Organization

(国家魔物対策安全機構)


だが実際には国家単位ではなく、複数国家の秘密条約によって成立した超国家機関である。


この機関の存在は一般社会には公開されておらず、表向きには


・災害対策機関

・特殊防衛研究機関

・国際安全保障機構


などの名目で運営されている。


設立の直接的契機となったのは、20世紀後半に発生した大規模妖魔災害事件である。

特に1978年に発生した「黒海沿岸汚染事件」では、都市規模の瘴気汚染により数万人の精神崩壊が発生した。この事件をきっかけとして、各国政府は妖魔問題を単独で対処することは不可能であると判断し、国際的な共同機関の設立に踏み切った。


その結果として成立したのがN.D.C.S.Oである。




■ 2. N.D.C.S.Oの目的


N.D.C.S.Oの主な任務は、以下の三つに分類される。


①妖魔災害の監視


世界各地で発生する瘴気濃度の変化を観測し、妖魔顕現の兆候を早期に検出する。


各国には観測装置が設置されており、これらは総称して


精神波動観測網(Global Psycho-Resonance Network)


と呼ばれている。


このネットワークは24時間体制で稼働し、異常な精神波動を検知した場合には即座に本部へ報告される。



②妖魔の封印・討伐


危険度の高い妖魔が出現した場合、N.D.C.S.Oは専門部隊を派遣し、以下の対応を行う。


・封印作戦

・捕獲

・討伐


ただしA級妖魔以上の場合、作戦は国家レベルの軍事作戦に匹敵する規模となる。



③妖魔研究


妖魔の発生原因や生態を解明するため、各研究機関と連携し研究を行う。


研究分野は多岐にわたり、


・精神波動学

・霊子物理学

・異界生物学

・心理災害学


などの新しい学問分野が誕生している。




■ 3. 組織構造


N.D.C.S.Oは大きく分けて以下の五つの部門で構成されている。



①中央指令局(Central Command)


N.D.C.S.Oの最高意思決定機関。


本部はジュネーブ近郊の地下施設に存在するとされるが、正確な所在地は機密扱いとなっている。


中央指令局は以下の権限を持つ。


・世界規模の妖魔対策戦略の策定

・各地域支部への指令

・特級妖魔の対応決定


この機関の構成員は、各国政府から選出された代表と、妖魔研究の第一人者によって構成されている。



②作戦部(Operational Division)


妖魔討伐や封印を担当する実働部隊。


作戦部はさらに以下の部隊に分かれる。


◼︎前線討伐部隊


妖魔と直接戦闘を行う専門部隊。

退魔師や能力者が所属する。


◼︎特殊封印部隊


危険な妖魔を封印する専門家集団。


◼︎災害鎮圧部隊


都市汚染や暴動など、妖魔災害による二次被害を抑える部隊。



③研究開発局(Research Division)


妖魔に関する研究を担当する部門。


この部門では


・妖魔生態研究

・瘴気エネルギー研究

・対妖魔兵器開発


などが行われている。


特に近年では


妖魔と人類の共存可能性


についての研究も進められている。



④情報管理局(Intelligence Division)


世界中の妖魔情報を管理する部門。


主な任務は


・妖魔出現データの収集

・妖魔ランクの更新

・機密情報の管理


などである。


また、一般社会に妖魔の存在が露見しないよう


[情報統制]


も担当している。



⑤教育訓練局(Training Division)


退魔師の養成を担当する部門。


世界各地に退魔師育成機関が設置されており、日本では


[大阪府立退魔師養成高校]


などがこの局の管理下にある。


ここでは以下の教育が行われる。


・戦闘技術

・瘴気耐性訓練

・妖魔知識

・精神制御




■ 4. 協力機関


N.D.C.S.Oは単独で活動しているわけではなく、多くの民間組織と連携している。


その代表例が


[WR社(World Randing)]


である。


WR社は退魔師の派遣や実戦部隊の運用を担当する非国家団体であり、N.D.C.S.Oの重要な協力企業とされている。




■ 5. 現在の課題


N.D.C.S.O内部では近年、大きな議論が起こっている。


それは


妖魔は本当に討伐すべき存在なのか


という問題である。


妖魔が人間の精神から生まれる存在である以上、妖魔の完全排除は不可能と考えられている。


さらに、A級妖魔の中には人間社会と共存しようとする個体も確認されている。


このため機関内部では


・討伐派

・共存派


の二つの思想が対立している。


この問題は、N.D.C.S.Oの未来を大きく左右する可能性があると指摘されている。




■ 6. 総括


N.D.C.S.Oは、人類が妖魔という存在に対抗するために築いた最後の防衛線である。


しかし妖魔の起源が人間の心である以上、この戦いは単なる怪物退治ではない。


それは


人類自身の影と向き合う戦い


なのである。


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