6話目
そろそろ、城から出発します
カタカタカタ
どうも秋です
今早朝4時半に起床してから色々と準備に勤しんでおります
カタカタカタ カチチョキッ
何をしてるかって?
馬車用の座布団を作ってるんですよ。
あれ痛いんだよ、震動が
よし!あと1つ
今のところ4つ完成してる訳だが備えあれば憂いなしって、言うからね
『むぅ~、んあ?』
「おはようメグ」
『おはよ…う、ご飯まだ?』
「寝ぼけてるな、顔洗ってこいよ?ほら、ミーナも起きろー」
「うるさいな~………あと5分~」
「そんなありきたりなこと言っても、意味ないぞ。早く起きろ!朝飯抜きにするぞ」
ガバッ!ものすごいスピードで起き上がったな
「ごはん!」
「メグが帰ってきたらな。てか、ミーナも顔洗ってこいよ」
『朝飯は~?』
こいつら二人とも低血圧か?まあ、全部完成したから本格的に起こしにかかるか
「机の上に並べてあるよ。ほら、ミーナ顔洗ってこい、洗わない限り飯食わさないぞ」
「洗ってくるー!」
自分の欲望に素直な姫様のようで…扱いやすいけどな
「そんじゃ、食うか?飯」
『いっただきまーす』
「ちょーと待ったーまだ、私が席についてなーい」
「たく…、んじゃ今度こそ」
「「『いただきます』」」
二人とも、うまそうに食べてくれてなによりだ、
作ったかいがある
「なにこれ、すっごく美味しい!これ全部アキが作ったの?」
「まあな、自炊はそれなりに出来るからな」
親が家にあんまり居なかったから、身についたんだよな料理のスキル
言ってなかったが、5つ上の姉が居たんだが家事のスキルはまったくの0だったしな
「『ごちそうさまでした』」
「お粗末さまでした」
『秋ちゃん、またレベル上がった?』
「そうかな~、でもここの料理長がコツを教えてくれたからかな?」
とりあえず、皿の片付けに取り掛かる。
と、そこへセバスチャンさん登場
「なりませんぞ!姫様!魔王の退治に付いて行くなど」
「許可取ってなかったの!?」
「うん、まあね。言ったら止められるからさ」
「行かせませんぞ!このセバスチャン2世、命に変えても阻止しますぞ!」
「あの~個人的には、魔王は、退治じゃなくて話で決着をつけたいんですが…」
「無理です」
そんなはっきり言わんでも…生き物が死ぬの見たくないもん。吐いちゃうからさ
『やってみないとわかんないと、思うよ?セバスチャン』
3人揃って懇願の目線をセバスチャンに浴びせる
「ぐっ、わかりました。王様に聞いてみましょう」
「あれ?今王様は、居ないんじゃ」
「魔法で伝令を飛ばしますから」
「なるほど」
魔法は便利だね~、早く色々使えるようになりたい
おお、そうだった久々に素振りでもするか
「出発できるまで時間は、ありますか?セバスチャンさん」
「十分ありますよ」
「じゃあ、素振りしたいので呼んだらまたこの部屋に来てください」
「承知しました。では、後ほど」
んじゃ、自分の部屋を出すか
ほいっと
「わっ何これ!扉がなんで出てきたの!」
「あ~、スルーして、ね?」
『秋ちゃん早く入ろうよ、ナハトとレイもいるからさ~』
「はいはい、ミーナちょっと待っててくれ」
「う~ん、わかった早く戻ってきてよ?」
ほい、ただいま俺の部屋、さあ道着に着替えるぞ
・・・・・
でかい、これまでジャストな大きさだったのに、道着と袴がぶかぶかだ
袴は、おればいいか。よしっ準備OK
「ただいま~」
「おかえり、で、その服と持ってる物は何?」
「道着のことか?あとこれは、竹刀だ」
「しない?どう見ても何も斬れなさそうなんだけど…」
「斬るための物じゃねぇしな。稽古するための物だし」
「へ~、アキのいた世界では、そういうものがあったんだ」
ちりーん、間延びした音に変わったな
「お呼びでしょうか?」
「毎回早いですね、金メダルとれますよ」
「はい?」
「いえ、わすれてください。訓練場みたいな所ってありますか?」
「ありますとも、そこへお連れすればいいのですね」
「はい、お願いします」
『私もついてく~』
「私は、抱きついてく~」
後ろから抱きつかれると歩きにくい…
なんでやめろ~とか、言わないかって?無駄だから
そうこうしてる間に訓練場に到着
ミーナには、離れてもらってさっそく素振りを開始
「基本は、これで終わりっと。竹刀だけど型をやってみっか」
1本目、完璧。2本目、まあまあ。3本目、知らん!
型が終わったから何をしようかね
「丸太を5、6本用意できますか?」
「ああ、できるがどうするんだ嬢ちゃん」
ムッ、女扱いしおって
これでも男だぞ中身だけ…
「訓練に使うんですけど」
「よし、準備しろ。御手なみ拝見といかせてもらうよ」
少し待っていると人の形をもした丸太5本が運ばれてきた
「刀は、双虎でいいか…では、いきます」
まず比較的近くにあったヤツを居合斬りで真っ二つにして、近距離にある丸太に切り掛かる!
斬る、駆ける、斬る、駆ける!
「最後!龍殺し!」
もう1本を構える
2本を別の生き物のように使い乱切りで丸太をばらばらにした。
(スゲー)
(あいつ、何物だ?)
(てか、俺超好みなんだけど)
(お前、あれはいってて12だぞ)
「私は、15です」
((聞こえてた!?))
「アキ~、弟子にしてほしいんだけど」
「いきなりどうして?」
「いやいや、あんなの見たら弟子に入らないのは、おかしいと思うよ?僕は」
「う~ん、人が多いと教えにくいしな、魔王も倒しに行かないといけないから。
アスクには、旅について来てもらうよ。
練習方法は、ヴォルドさんに叩き込んどけばなんとかなるだろうし」
「うむ、承知した」
「わっ!いつから居たんですか」
「ついさっきからだが?早く教えてくれ」
筋肉質だけどフルで教えたらヴォルド持つかな~
「ぶっ倒れないでくださいよ?」
「私を甘く見てもらっては、困る。これでも隊長なんでな」
「それじゃ、私についてやってください」
************
「ぜぇぜぇぜぇ」
案の定、最初から張り切りすぎてスタミナ切れだ
「だいじょぶですか?」
「アキは…なぜ…疲れてな…いんだ?」
「鍛えかたが、違うんですよ」
「あの隊長が、先にバテるなんて……」
まあ、この世界に来てから体力がバカみたいに上がってるからな~
これまでの、練習量なら一日中できるっぽいし(ちなみに、夏合宿で去年2,3人倒れたらしい)
「私も負けてられない。ここに残って修行する騎士団でな」
「魔王の所に行く時にアスク君は連れてっていいですか?」
「別にかまわんぞ?」
「僕に拒否権は無いんですか!」
「「ない」」
「二人揃って言わなくても…」
仲間は、多い方が旅は楽しいじゃないか。面白い方が楽だし
男手も欲しい力仕事とか
「アスク!アキに絞られてこい」
「わかりましたよ。隊長より強くなっても知りませんよ?」
「はははっ、その意気だ!」
…乗せられたなアスク、まあドンマイ
「アキー、許可が下りたから出発するぞー」
「ああ、わかった、それじゃあ行きましょうかアスク君」
「行こうか。それと呼び捨てでいいし、そんな笑顔を僕に向けないでくれ…回りの目線が痛い」
『秋ちゃん、早く~』
「今行くから待ってろよ?」
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「やっと出発したか」
「はい」
「たのんだぞ、静の者よ」
「承知しました」
次は、日曜日に更新します
というわけで熊海苔です。10話までいったら番外みたいな物を書こうかな~と
思っていたりしています
そろそろテスト期間なので更新ができなくなります
ですので日曜日はできるだけ更新します。目指せ!1日3話以上更新
それでは、みなさん。しぃーゆーあげいん!