34話目 てかさ。人の事考えてくれない?
ちょっと、今回短い気がしなくもないです。
迷いの樹海を抜けてはや二日、現在サンゴールド国内なのだが………
「あづい……てか、ここどこ!?」
「だから、サンゴールドの北部だって言ってるじゃない」
「話聞いてたの?恭介」
「聞いてたけれど聞いてなかった。暑さで頭がやられそうだ……」
【はなからやられてるだろ?】
「死んじまえ……」
「おぉう、本当にダメそうだな」
う゛ぅ~暑い……頭がめちゃくちゃクラクラするんだがなぁ
誰か日陰をください!木陰を!日除けをください!!
もう……無理
ぺたん
「水ぅ~……喉渇いたぁ~」
【ねぇ……メグ一ついいかしら?】
「何?レイ」
【何あの愛らしい生き物】
「あぁ…今は女の子だもんね~萌えるね~」
「水~…………ちょっと行ってくる」
「あっ、ゴメンね。恭介、この前のエデンの事があってからゼウスに力のセーブかけられち
ゃって向こうの世界に繋げれなくなっちゃった」
「なっ…………そ、そんなぁ」
「はぁ……ほら、私の水あげるから」
「ミーナ……お前ってヤツは……」
「恭介?いらないの?」
「………ありがとう!」
「きゃっ、ちょっと!恭介!?暑いんだから抱きつかないでよ!」
あ~もう可愛いな、優しいなミーナ
もうあれだ。ミーナは俺の嫁!って感じだな。言い過ぎか?いやいや
「ング…ング……ふっかぁあああつ!!」
「早いな……」
「うるせぇやい。魔物と人間じゃ身体の作りが違うんだよ」
「あ、あの……恭介?」
「ん?どうかしたか?」
「そ、そろそろ離して?……恥ずかしい」
「へ?ああ、うん……やだ」
「え!?でも……」
「でも、ミーナがいやならやめる。その代わり、都市に着いたら俺に付き合ってくれよ?」
「う、うん」
殺気が気になるけれど、まあしゃあない。こっちを立てれば向こうが立たず、向こうを立て
ればこっちが立たずって感じだしさ
――――
「あれがサンゴールドの首都か?」
「そう。あれが首都リーシャント、で、あそこにあるのがお城の……」
「ミーナー!!」
「きゃっ!」
なんかよく分からんがショートヘアーの元気娘が登場。
もしやと思うが……
「シンシア!?なんでこんな所に!?」
「え~、あたしの国だよ?」
「そういう意味じゃなくって!なんでお城に居ないの!?」
「ゼトが居るから大丈夫!」
「俺が居るからと言って毎回毎回、シアいい加減にしてくれ……」
後ろから高身長のイケメンが現れた。
もしかして、この人がゼト?腰に下げた剣が印象的だ。あ~イケメンうざいな~
とにかく何かうざいなぁ
「ミーア、そこに居る少女達は誰だ?」
「こっちから恭介、この子がメグでレイとナハトに白玉天」
「ちょ、ちょっと待ってくれ……その黒髪の少女が恭介?」
「かあいい!!」
「ふぎゃ!?」
何故、俺に抱きつく!?って
「ど、どこ触ってるんだ!?ひゃっ!?」
「ん~胸ないわね~」
「や、やめっ!…ふひゃぁ!?」
「ここか~?ここがいいんか~?」
「やめ……ろ!」
「うわっ!?」
こ、こいつ~、結構油断ならないヤツだな……
「おい!シア。お前は何をやっている。客人だぞ?」
「え~でも~」
「え~も何もない。今日のティータイムをなしにするぞ」
「それだけは~それだけはご勘弁を~!」
なんつーか威厳がないな……
まあ、今日はベットで寝れそうだからいいんだけどな。
――――
さて、外での出来事をゼトに謝罪された後、部屋を宛がってもらったんだが、目の前で修羅
場が繰り広げられている。もちろん、ミーナとメグで
内容は簡単
ベットが二つしかない。だから誰が俺と一緒に寝るかだそうだ。俺はソファーでもいいんだ
がな。
そして時間は現在22時
眠たいんだがそろそろ寝させてくれないか?それか毛布を寄こせ。
「だから!私が一緒に寝るの!」
「私!」
「私!」
そろそろ五月蝿いから寝ていただきましょうかね。
「スリープ」
「「え?」」
さて、二人が仲良く同じベットで寝てくれたし俺はこっちのベットで優雅に寝させて貰おう。
この考えが甘かった。
あと3,4話以内には第1章を終わらせる予定です。はい