28話目 目指すはサンゴールド
とりあえず、恭介一向トウハを出発
翌朝
「ぎゃぁああああ!?なんじゃこりゃぁ!?」
と言う悲鳴で目が覚めた。うん、上手くいったみたいだな。安心安心
「あぁああああああきぃいいいいいいいいいいい!きぃいいいいいいいいさぁああああああまぁあああああああああ!!!!」
「おぉう!?なんでキレてんだよ!?」
「お前が!元凶だろうが!馬鹿野朗!!」
なんでそんなに怒ってんのさ!?いいだろこれくらいのイタズラ。可愛いものじゃないか。
子供にしたぐらいでギャーギャーわめくなよ……
「若返らせただけだろ?」
「若返らせ過ぎじゃぁあああああ!!」
「俺じゃ制限効かないんだよ」
「なら、やるなよ!」
「キ、キャラ崩壊してますよ?あと気にし過ぎるとはげるよ?」
「だぁー!もう付いて来い!帝様に報告に行く」
いや、やだよ。めんどくせぇ、あの人でしょ?あのほんわかした厳つい人でしょ?のーさんきゅーです。てかさ、全然目的地に向かってないよね?俺ら、ダレ過ぎじゃないかと今更ながら思い始めたんだが……別にいいよね!ゆるゆる最高!
「わかりましたよ。はいはい行きますとも。だからさ?袖引っ張んないでくれる?伸びるから」
「いってらっしゃい」
「行くぞ!早くしろ!」
そのまま引っ張り続けられること3分、帝の部屋の前に到着しやした。てかさ、中に草薙って言うあのロリ婆巫女が居るっぽいんだよね。なんか言い争ってる音と物が壊れる音が響いてくるんだよ。
「これ、出直したほうがよくね?」
「拙者もそう思っていた所だ」
ガチャリ
「おお、秋殿……そなたは誰じゃ?」
「拙者です!村正です!」
「おい、帝。村正と名乗るショタが来たぞ?」
「貴女は兎にも角にも出て行っていただきたい!!」
「むぅ~妾は暇なんじゃがのぉ……そうじゃ!秋殿、ナハトとやらは神龍なのじゃな?」
「そうですけど……どうしたんですか?」
「乗せてもらおうと思うてな」
「多分乗せてくれると思いますよ」
俺のその言葉を聞くと鼻歌を歌いだしそうな勢いで走って行ってしまった。
まあ、暇つぶしが見つかって良かったんじゃない?ナハトには悪いけどな
「全く……草薙殿は……おぉ、そうであった。入ってくれ村正」
「はっ、失礼いたします」
「失礼しま~す」
「おお、秋殿も御一緒でしたか」
「はい、コイツが誰か分からなかった時の保険ですよ」
なんか、今日の帝さんの俺に対する言葉遣いが畏まったな。
ぶっちゃけ何事?なんでいきなり敬語なのさ
「そういえば、なんで敬語なんですか?」
「ああ、もし貴女がこの国と戦争したら敗北は決まって当然とわかったので」
「なるほど……村正、お前はかなり小さくなってしまったがわしの護衛をこれまでどうり頼めるか?」
「無論、ありがたく受けさせていただきまする」
「そうか……」
「それでなんですが、そろそろトウハの国を発たないとミーナの友人のパーティーの日にちに間に合わなくなってしまうので、では」
「お気をつけて」
「ありがとうございました。また来ますね」
まあ、あんまし長居すると向こうに迷惑だからな。
(みんな~出発するぞ~)
念話をみんなに出してみたが返事がない。あれ?反応ねぇな……しゃあねぇ探すか
「確か、ミーナの反応がこの辺からあったはずなんだが………」
【ねぇ、この本って貸してくれないの?(自主規制)してあげるから】
「なんでレイが居るかしらないが、そんなことをしようとするな。てか、もう出発するぞ」
【ねぇ、ホントこの娘も(自主規制)させるからいいじゃない】
「俺の貞操をそうやすやすと使わないでくださいますか!?兎に角!5分後に門集合な!」
【わかったわよ……】
こいつは本当に曲者だなぁ。俺の従者とか言ってたけど一番フリーダムだぞ
次に近いのが………白玉天とメグだな。場所は……中庭?
さてさて、今度は何してますかね。迷惑かけてないといいけど……
さっそく中庭へ向かってみると中庭周辺でお手伝いさん方が、ほんわかした雰囲気で中心にある大きな木の根元を見ていた。背伸びをして見てみると木の根っこを背もたれにして二人が寝息をたてていた。う~ん、何か絵になるなぁ
「たく……寝てるのを起こすのは悪いが起きてもらうか」
「眠い~我に構うな」
「やめてゼウス!そんなに食べられないよぉ~………」
「こ、こいつら能天気過ぎる」
くそ、こうなれば最終手段だ
「我ここへ、契約の文を捧げる。汝、我に力を貸したもう―――転移!」
よし、3人回収!次はっと………ナハトが近いな。どこだ?たしかロリババァを乗せて飛んでるはずだが……
「はぁ………汝ここに力を示せ、我、汝に贄を捧げし者―――グラビティーフィールド」
ズドーーーン!!!
「いてぇ!!恭介!!てめぇ何しやがる!」
「5分後、門の前に集合な!」
ものすごいとびっきりの笑顔をナハトへ向ける
「わ、わかった……」
「巫女さんもほどほどにしろよ?」
「き、肝に銘じておこう」
「じゃあ、また後でな」
最後がミーナか……どこだ?ふぅむ……あの塔から見たら探しやすそうだな。
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「着いたはいいけど……ミーナも寝てたか………」
しかも、塔の中に居たか……たく……時間は?3分か。まだ時間あるけど、どうしたもんかな
「時間もある事だし。背負って行くか。この体格差だから男になるしかないか……よっこらせっと、軽いな~ちゃんと飯食ってんのか?」
ほんと、可愛いなコイツ。にしても、俺なんかのどこがいいんだ?
見た目は~いいらしいな……性格は普通じゃないのか?う~む、本当にわかんねぇな女心ってさ
「う~ん……恭介だめだよぉ~こんな所で~………むにゃむにゃ」
…………なんつー夢見てんだよ。てか、夢の中の俺なにやってんだよ。
「まあ、しゃーねぇか……おっ、ちゃんと集まってるみたいだな」
「「【【遅い!】】」」
「すまんすまん、じゃあ、行くか」
さあ、目指すはサンゴールド、日の金?なんじゃそりゃ
次回は町へ行こうのその2です