2話目 雪山と変態
駄文ですがよろしくです
目が覚めると、そこは山でした…しかもエベレスト級で頂上付近
頂上へアタックする気はさらっさらないんですけど
「寒い!凍える!凍死する!マジで死ぬ!」
【少しは黙りなさい!】
ゴスッ!
おもっきしどつかれた。い、痛い…ホント後頭部だけはやめてほしい、気絶するから
ここで気絶したら死刑宣告ですぜ?レイの姐さん
「殴るこたぁないだろ!殴ることは!」
そこで、ふと違和感に気がついた。うむ、邪魔じゃなかった髪が邪魔だ。視界が遮られる。
「髪、黒に戻ってるじゃん」
〈魔力の量がすごかったから、封じ込めたらそうなったんだ〉
聞いてないのにご説明どーも。とりあえず避暑地ならぬ避寒地を教えてくれ。寒い
〈寒いなら、部屋の中に入ればいいじゃんか〉
「それを早く言えよ!」
【早く入ろうぜ、秋】
「………?」
【秋?どうかした?】
「んあ?ああ、俺のことか…」
さすがにまだこの呼ばれ方は慣れない。だがしかし慣れないと今後大変そうだから何とかしないといけないな。女になったって改めて実感するわ。
「んじゃ、開くな」
なんとな~く扉的なものをイメージしてみたら目の前にでっけー扉が出てきた。部屋のドアと比率合わないけどいいのか?これ
「じゃ、入るぞ~」
【作戦会議としましょう】
【なんでもいいから、早く入ろうぜ】
いざ異世界の空間へ、自分の部屋だけどな…
『おかえり~、話は聞いてたよ作戦会議をさっそく始めよ~』
「なんで聞いてんだよ!俺はなんも会議について、教えてないのに!」
『秋ちゃんが聞いてることは、私に筒抜けだからだよ』
俺のプライバシーはどうなるんだよ。そうですね。神様ですもんね。
【まぁ…過ぎたことだから、落ち着いて?秋】
「フッー……まぁいいだろう、その代りこれから勝手に聞き耳立てるなよ?」
『わ、わかったから睨まないで、ね?』
とりあえず、作戦会議開始
ナハトの発言が使えないのは言わずもがな。
「え~と、話を整理するとまず、山をどうにかして速攻で下山し、街を探して情報収集をする。そのあとに、また作戦会議をするという方向性でいくってことでいいな?」
『は~い、一つ言っておくことがあるよ。秋ちゃんには魔力のリミッターを掛けてあるんだけどリミッター解除の限界は6分、それ以上解除し続けるとどうなるかは、私もわかんないから気をつけてね』
リミッターは、出来れば外したくないな………どうなるかわかんないのは怖いし
そもそも、どうやって下山しようかね。ダッシュ?あい・きゃん・ふらい?
「魔力でどうにか下山できないか?メグ」
『どうにかって…う~ん、秋ちゃんが魔力をコントロールできれば、簡単に下りられるんだけど…』
「どういうこと?山から飛ぶとか?やっぱ、あい・きゃん・ふらい?」
『あい・きゃん・ふらい?どっちかと言うと瞬間移動?みたいな感じ』
瞬間移動か…いいね。それ、やっとらしくなってきたな!
「行くぞ!ナハト、レイ」
【ほら、そう急がないでもっと着込みなさいって】
「おお、サンキュッて、二人って人みたいになれるのかよ!?」
【言ってなかったか?まぁそれはいいとして、このジャケットかっこいいだろ?】
まぁ、二人とも今は人になってて、レイはスタイルのいい美人さん今の俺より背が高い……ナハトは、ガラの悪い兄ちゃんだ。美女と野獣コンビ
「ああ、かっこいい、かっこいい。そんでネックレスに戻れるのか?」
【もちろん、それは大丈夫よ】
『そうそう、気にしなくてもいいんだよ?秋ちゃん』
「そうか…なら、ちょっとの間戻っといてくれないか?」
【あいよ、失敗するなよ?】
わかってらー、失敗してたまるかい!
「うんで、メグどうすればいい?」
『頭の中で麓に到着するイメージすればいいよ』
「オッケー、んじゃやってみるから、部屋閉じるよ」
え~と、麓にいるイメージでっと
………………
おっ、温度が上がったな
「目の前は森かよ…メグどこに向かえばいい?」
〈森を突き進めばいいよ〉
「面倒なんだが……」
とりあえず言われたとおり、森を突っ切ってみようとしてみたんだが、なんか、変な生き物が目の前にいます。第1村人発見ですね。わかります。
頭が猪で体が大きいトカゲ、かなり見た目がいまいちですな。
(メグ、武器がないぞ。どうすればいい!?)
〈武器をイメージして!〉
イメージばっか面倒だなぁ。イメージねぇ…ええと、日本刀を二本イメージしてっと、ズシッと手の中に重みを感じた。日本刀!じゃぱに~ずデ~ス。
「よし!イクぞ、変なヤツ!」
〈技は色々使えると思うからやってみてね〉
「わかった!」
握っている刀を二本ともをすり抜ける時にすばやく振った。詳しく言うと右で切り上げて、左を横へ一線。そして切り下げ真っ二つ。命を奪う感覚が切っ先から、伝わってくる。お~気持ち悪い
後ろを振り向くと、丸太切りになった魔物がいた。
「またつまらぬ物を切ってしまった…」
〈それ怪盗の仲間の人のセリフ!〉
「気にすんな。そして変なのすまなかった」
【そして、いただきます】
「ナハト、お前食う気かよ」
いまさらだが、吐き気がするやばい。
「うっ」
【ちょっと、秋!大丈夫!?】
酸っぱいものがこみ上げてきた。
「ごほっごほ、すまないな……」
【おいっ!それよりも秋、ヤバイことになってるぜ!】
はい?どういうこと…って兵士の皆さんらしき人達が囲んできてるよ!正規兵だな。こりゃ
すると、包囲の一部が解かれ、厳ついおっさんが中から出てきた。わ~い、表情が険しい。
(メグ!このおっさん怖いぞ)
〈それには、同感だよ。秋ちゃん〉
こちらのことを知らずか怪訝な顔をするおっさん。けれども厳つい、迫力満点
「貴様、なに「すいませんでした!」…」
「隊長…この子かなり怖がってますよ」
「う、うむ、そのようだな」
「君、一体何者だ?」
「ひ、ひゃい!」
「あのね君、名前はなんて言うの?」
「峰治 秋っていいます…」
助かった、柔和な感じの人がいなかったらなんも喋れなかったぜ。なんせ、このゴr…ゲフンゲフンの迫力がスゲーから
「私は、ヴォルドという。それでミネジ、アルペンタをどうやって倒した?」
「えっと、切っただけですけど…アルペンタってあれですか?」
「ミネジはアルペンタを知ずに倒したの?」
「はい、それと秋でいいです。ヴォルドさん、倒したらまずかったでしょうか?」
身を守っただけだけれども、駄目だったか?守り神的な?それだったら俺の立場が悲惨なんだがな。
「いや、別にいいんだが、一人でやったのか?ふむ…」
「隊長、とりあえず彼女の身元がわからないので、連れて行きましょう」
「そうだな。アキ、我々といっしょに来てもらえないか?」
(メグ、街に行けるようだが行っていいか?)
〈この人見た目は怖いけど、いい人だから大丈夫だと思うよ〉
「いいですけど…どこへ向かうんですか?」
「この国、ウッドノースの城へだ」
**ヴォルドサイド**
部下から森の深く山の麓付近から上級の魔物、おそらくアルペンタの魔力と正体不明の魔力を感知したとの報告が入った。もしも正体不明のものが見習のハンターだったら一大事だ。
「みんな!馬車を急がせろ、麓へ向かうぞ!」
到着すると、騎士達を唖然とさせる光景が広がっていた。
吐いているいる少女と背中をさする女、それはいい、なぜアルペンタが輪切りになっている。
騎士たち10人がかりでやっと討伐できる魔物が、ああも簡単に倒されていることがわからない。ふと、我々に気がついた女が消えた、仲間たちがざわめいている。驚くはずだ。消えたのだから、だが私は精霊を見たことがある。恐らく精霊か何かだろう。
「全員落ち着け!ヤツを包囲するぞ」
私の一喝で騎士たちが我に返り包囲を開始し始める。ここは訓練の行き届いた動きだ。囲まれた少女は驚いているようだ。いきなり囲まれるのだから無理はないか。
しかし、なにかと話すように空中を見ていたから不思議に思いながらも名を聞くことにした。
「貴様、なに「ごめんなさい!」…」
名前を聞く前に思いっきり謝られてしまった。ぬぅ、私が何かしたか?
「隊長…この子かなり怖がってますよ」
副隊長のセトラに言われてしまった、そんなに怖い顔をしているのだろうか私は
「う、うむ、そのようだな」
「君、一体何者だ?」
「ひ、ひゃい!」
完璧に怯えられてしまった。少女はすでに涙目である、悪いことをしていないのに罪悪感がひしひしとくる。罪悪感に打ちひしがれている私の代わりにセトラが聞いてくれた。すまんな、セトラ
「あのね君、名前はなんて言うの?」
「ミネジ アキっていいます…」
セトラの質問には答えて、私の質問には答えてくれないのか…とりあえずミネジと名乗った少女
を怖がらせないように話しかけてみる。この状況を説明して欲しいそれだけだ。
「私は、ヴォルドという。それでミネジ、アルペンタをどうやって倒した?」
「えっと、切っただけですけど…アルペンタってあれですか?」
アルペンタを知らずに倒したというのか?ミネジは
「ミネジはアルペンタを知ずに倒したの?」
私の動揺を知ってか同じく動揺気味のセトラが聞いた。
「はい、それと秋でいいです。ヴォルドさん、倒したらまずかったでしょうか?」
我々の動揺している姿から神などのように崇めていると、思ったようだ。
「いや、別にいいんだが、一人でやったのか?ふむ…」
「隊長、とりあえず彼女の身元がわからないので、連れて行きましょう」
敵対している訳ではないようだ。そうだな…王に本人を連れて報告したほうが良いな。
「そうだな。アキ、我々といっしょに来てもらえないか?」
アキは、少し考え込んでから首を縦に振った
「いいですけど…どこへ向かうんですか?」
「この国、ウッドノースの城へだ」
****
と、言う訳で馬車の中だ。森を爆走中というおまけ付きの。回りは、緊張の面持ちの騎士団のみなさんです。ぎゅうぎゅう詰めだ。人の熱気で熱い。
「あの~、出来れば名前を教えてください…」
「ああ、そういえば自己紹介まだだったね」
俺のすぐ隣にいた柔和な感じの男から名乗り始めた。こやつ、絶対軽い男だ!
「僕は、セトラ・テスラこの騎士団の副隊長だ」
次にその隣の目と髪が茶色の女性騎士。うむ、美人さん
「私は、ナーシャ・アンクです」
その隣から順に一気に名乗ってきた。
「俺は、ニーダ・ダーテス」
「僕は、アスク・セード」
「よ、よろしく」
ニーダとアスクの勢いが若干怖い…それと今気がついたがこの世界に来て重度の怖がりになってしまったらしい。困ったもんだ。
「それで、質問なんですけど城に行ってどうするんですか?」
「ああ、姫様に会ってもらう。それとアキ、君はどこから来たんだ?」
まぁた、答えにくい質問を…まぁ、正直に話すのが一番楽なんだが、日本なんてわかんないだろうからな~異世界から来ました。なんて論外だし
う~む。
(メグ、ナハト、レイ、なんて答えればいいと思う?)
【素直に言うのが一番だろ】
馬鹿なの?死ぬの?
〈適当に誤魔化しちゃえば?〉
(また、あの目で睨まれたい?)
〈…………〉
【目が覚めたら~的な感じでどう?】
(どうといわれても…)
三人とも適当だな!おい!?
「えっと……ですね。その、自分でもわかんないんですよ」
「自分でもわからないとは、どういうことなんだ?」
なんて説明しよう、理由が思い浮かばない。異世界に到着して、わずか1時間半にして絶体絶命のピンチ!!自分の使えない脳みそが、苛立たしい!マジで助けて、レイ!ヘルプミ~
【は~そうねぇナハトじゃないけど、この際本当のこと言ったほうが楽よ】
やはり、その結論にたどり着いてしまうか
「本当のことを言うとですね。異世界から来ました。マジっスよ!?」
「そう必死になるな、我々だって信じることの出来ない域の話だがアキの髪と目の色を見た時からなんとなく、そんな感じがしていたのは事実だ」
ひどい、ひどいぞ!初対面の人で遊ぶなんて!
絶対赤くなってるぞ俺の顔!真赤だぞ!恥ずかしすぎて涙まで、出てきちまったよ!最悪だ、こんな醜態をさらす事になるなんてな。あれか?サディスティックな人か?
「なっ」
「やばい、い、いや負けるものか」
「か、かわいい」
「ぐはぁ!」
「ま、負けるな、僕の理性!」
うぅ、まだ恥ずかしいな、でもそろそろ復活しないと迷惑かけるからな
ポジティブシンキングだ!ポジティブになろう。涙は治まってないし、顔赤いけれども
「ほ、本当すまなかった。さすがに悪いと思っている…だから泣かないでくれ」
「本当にもうしない?」
秋の上目遣い!
ヴォルドの良心に68ダメージ!
セトラ良心に120ダメージ!
ナーシャの理性に580ダメージ!襲いそうになった!
ニーダの悪戯心が97回復!
アスクの理性に137デメージ!抱きつきそうになったが思いとどまった
みんなが、ぜぇぜぇ言ってるけどさオーケー?…というか5人以外鼻血を出してぶっ倒れてる!
「あ、あの~、大丈夫?」
「もー我慢できない!」
「へ?」
「アキちゃんかわいすぎ!も~最高!」
いきなり、ナーシャさんに抱きつかれました。苦しいですナーシャさん
そして、背中に当たっている膨らみがスゲー気になります!
「ちょっ、ナーシャさん!いきなりどうしたんですか!」
「だって、アキちゃんがかわいすぎるんだもの」
「は~な~せ~、ああもぉ、アスクさん!頭撫でないでください!ヴォルドさんも、助けてくださいよ」
「すまんアキ、今お前を見たら私も堕ちてしまう」
ちょっ、何に堕ちるんですか!?それより三人とも!スクランブル!エマージェンシー!
助けて!
《ごめん、私にはムリ》
【同じく俺には手に負えん】
最後の頼みの綱だ
(レイ!たす【弄られる秋ちゃんもいいわね~】レイさん!?)
最後の砦は脆くも散っていきました…レイさんあなたはSだったんですね。
「は、離してぇ~くれ~、苦しい!」
「やよ、離さない、誰が離すものですか。可愛いものを愛でるのは万国共通よ♪」
「ほ、本当にはなし―ひゃっ、ど、どこ触ってるんですか!ちょっ…やめ…ひゃうん…お、んっ…
怒ります…よ!」
「まだまだ、これからよ♪」
「にゃぁああああああああああああああああああああああ!!」
****
「はぁはぁ」
「ぜぇぜぇ」
二人揃って荒い息を吐いているが、意味が違う、俺は、羞恥心やらなんやらでぜぇぜぇ言ってる訳だが、ナーシャは笑っているからだ。あれか?ナーシャはレ○か?そうなのか?ならば、今後気を付けなければならない
貞操の危機なんだからな。それに、ナーシャに絡まれたり、顔が真っ赤な時は、誰も助けてくれないから、要注意だな。
「アキ、城にそろそろ着くから降りる準備をしておけ」
「わかりました」
道中色々あったが、とりあえず城に到着だ誰に会わせられるんだろね?




