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恭介くんの数奇な生活  作者: 熊海苔
第1章 アルカディア介入編
28/65

24話目 ドSのSはなんのS?

ええと、二人を道端で抱きしめてから二日経った。

今3人で朝食を取っているんだが……なぜかメグのテンションがバカみたいに高い。

しかも、朝っぱらからおかげでかなり目立っている。

まあ、原因は昨晩のあれしか思い浮かばないんだが……

と、言う事で回想開始!


****


「え~と、昨日は道端でいきなりすいませんでした」

「いいよ別に、あの言葉はすごく嬉しかったから」

「あはは……あんまし言うなよ。ミーナの目線が怖い」


後ろから凄い怖いオーラが……

あ~もう!何でこうなるんだよ!

まあ、今宿に泊まれてるからいいや


「ミーナ、こっちに来て」

「なによ……」

「むくれるなよ。ここに来て」


俺の横をポンポンと叩く。

ミーナは、いぶかしんだけれど隣に座ってくれた


「俺は多分、迷ってるんだと思う」

「え?」

「最初から俺を支えてくれたメグ、俺の事を好きになってくれたミーナ。二人の中から一人を

選べ?そんなの出来るわけないじゃん。出来たとしても時間が要る、かなりの時間が……

でも、俺はっ!」


そこでミーナが優しく抱きしめてきた


「それ以上は言わなくていいよ。考えるにしてもゆっくりでいい。焦らないで、私は答えを

待つから」

「……ありがとう、でも、俺は決めなきゃいけない。二人から一人を決める事を、でなきゃ絶対

……絶対後悔するし、二人を傷つけてしまうから…でも答えは待って欲しい、こんな大切な事

すぐには決められないから」

「大丈夫、私は待つから」

「うん、でもちゃんと答えは出して」

「ああ、分かってる」

「それじゃあ、今日も夜が遅いし寝ましょう。もちろん恭介が真ん中ね」

「君達に恥じらいと言う物はないんですか?」

「あるけど、今は女同士だし?」

「もういいや……」


あんなシリアス?かは知らないが会話のあとでよく言えるな…


****


以上回想は終了なんだが、二人の行動は怪しすぎる…


「恭介どうしたの?」

「ん?何でもない」

「怪しい……何隠してるの?」

「う~ん、二人とも何か変だぞ?」

「「ウグッ」」


やっぱり何かあったか……にしても全然魔王の住処に近づかないな。大丈夫か?この旅


「お前らこそ何隠してんだよ?」

「言わなきゃダメ?」

「可愛く言ってもダメ」

「分かったわよ。実はね。今朝シンシアから招待状が届いたのよ」

「シンシア?誰それ」

「サンゴールドの女王よ、私と同い年なの。うちの国と仲が良かったから時々こういう招待状が届くのよ」

「へ~、で行くのか?」

「行きたいのは山々だけど旅の途中じゃない」

「じゃあ、さっさとトウハに行ってロストテクノロジーの遺産を見つけてサンゴールドに行こうぜ」


なぜか俺の発言は力があるらしくトウハにいそぐ事になった。

そして三日が経った。うん、早いもんだな今国境だぜ?


「国境を越えるご用件は?」

「ウッドノースの『黒銀の鬼神』の二つ名を持つ者ですが、用はトウハにあると言うロストテクノロジーの遺産の確保です」

「はい、王より聞き及んでおります。一度王宮にお寄りください」

「わかったわ、がんばってね」

「はいっ!!」


厨二病漂う二つ名だけど使い勝手がいいな。

何か色々な所にするする入れそうだし


「なんか企んでない?」

「いんや、なんも?」

「早く行こうよ!」

「メグはしゃぎ過ぎだろ……ほら、走るとこけr…」

「むきゃ!?」


ズデン!


見事に顔面から突っ込んでいったけど大丈夫か?

おぉ、ゾンビみたいにのそのそ起き上がってきてる姿は軽くホラーだけど、頑張れメグ


「うぅ……鼻、痛い……」

「ほら見た事か、たく着物で走るな着物で……空飛びゃいいだろうが」


また、鼻を押さえて蹲ってしまった。

言わんこっちゃない。

ん~、このままだと前に進めんしなぁ、背負うしかないか……


「ん、乗れ」

「へも~」

「恭介になるから大丈夫だって」

「うぅ、わかった」


うん、ミーナさん、そんな視線を送らないでください。流石に二人も抱えてはこんな階段上れません

無理です


「そんな視線を向けるな」

「今度、私にもして」

「はいはい……」

「ふふふ♪」


ああもう、いつからこんなめんどくさいパーティーになったんだよ……

はい、そうですね。昨日の抱いた件からですね。わかってましたとも


「おい、ついたぞ」

「どこに?」

「村に?お、第一村人発見!」

「すみません、王宮はどこにありますか?」

「ちっちっ、すまないが、都はどちらにある?」

「都でしたら、この街道を真っ直ぐ行けばありますよ」

「うむ、そうか、かたじけない」

「いえ、では良き旅を」


少し自慢げにミーナを見る。ミーナは胡散臭そうな目で見てくるがそこはスルーの方向で


「普通に話せばいいじゃない」

「うん?何かあっちの方がかっこ良さそうだからさ」

「はぁ、どこからツッコムべきか迷わせる発言ね」


その言葉に俺は首を傾げる。

この人は何を言っているんだい?


「わからないなら別にいいわよ」

「?」


う~ん、よく分からん。女はミステリー

しかし、背中に居るメグは言葉の意味を分かっているらしく、うんうんと頷いている。

分かってないのは俺だけか?秋は俺と一心同体だから同じだろう。というか、同じじゃなかったら俺は泣くぞ?いやマジで

まあどうせ、秋は女の子だから分かってるでしょうけど、フ……別に寂しくなんかないNE!!


「恭介、ちゃんと歩かないとこけるよ?」

「おう、分かってる……」


流石にこの状態でこけるとものすご~く危険だから気を引き締める。そこまでの事じゃないのだが、まあ念には念をだ。

十分も歩くと森に出た、ウッドノースではなかった動植物達が独自の生態系を組んでいた。

木の実を拾って食べるリスのような魔物などなど種類は豊富だ。


「のどかだなぁ」

「そうね、静かでいい所じゃない」

「お!あれ九尾の妖狐じゃね?」

「本当ね、あんな珍しいのが居るなんて……」


そして、気を抜いたせいか変身魔法が解けてしまう。しかし、今の俺には関係ねぇ!

あの尻尾をもふるだけだ!キャラ?ハッ、んなこと知るかぁああああ!!


「人間どうし……た!?」

「つっかまえた!うわぁ、もふもふだぁ、あったけぇ~」

「は、離せ!下種な人間が我に触るな!」

「うるさぁい、もふらせろ!Qちゃん」

「我はマラソンランナーではない!」


おお、このネタが通じた?マジ?ヒャッホー!親近感あるなぁ、こういう現代的なネタがここじゃ通じなかったから、少し落ち込んでいたのに……まさか!まさか!このネタを分かってくれる人(?)が居るなんて感激だ!


「お前は仲間だQちゃん」

「我はQちゃんではない!我は九尾の妖狐の白玉天だ」

「へぇ~、じゃあ白ちゃん、尻尾もふらせて」

「もうやっているではないか!」

「ちぇっ、いいじゃんか……いいさ!レイを呼ぶもん!」

【はいはい、何かしら?】

「レイ!もふらせて!」

「あ、貴女は……虎王殿!?」

【あら、天ちゃんじゃない。お久しぶり】

「では、龍王殿もいらっしゃるんですか?」

【いるわよ。ナハト、出てきて】

【ああ?おっ、白公じゃんか。元気にしてたか?】

「はい!」


あれ?なんか向こうで盛り上がってね?

なにこれ?俺の事放置かよ……てか、虎王やら龍王ってなによ?

王なの?あの二人、王を従えている俺って一体何者?


「話を聞け!」

【なんだ?】

「君達は本当に王なの?」

【ああ、そうだぜ?】

「それを、仕えさせてる俺って何者?」

【あぁ、まあ私達が勝手にくっついて行ってる感じだから大丈夫よ】

「お二人がこんなヤツに仕える訳なかろうが!調子に乗るな!」


ブチッ


今のは怒っていいよね?

調子乗ってんのアイツだし、天狗の鼻はへし折らないとね……


「白玉天とやら………少し頭冷やそうか?」

「ふんっ、お前の指図など誰が受けるものか」

【きょ、恭介落ち着いて?】

【そうだぜ?熱くなるなよ。な?】

「大丈夫、グングニルで貫くだけだから、治癒力も限界まで上げとくし」

「ちょっ、恭介!それはあまりに……」

「その後、フルボッコにするし、心配するな♪」

【【「いやいやいやいやいやいや!!!」】】

「ん?どうした、三人そろって。まあいいや、逝こうか?白玉天」

「へ?」


そこにはもう、グングニルを投擲する体勢の恭介が居り、それをぽか~んと眺める白玉天と言う構図

そして、グングニルは百発百中の神器

それを投擲した


「ぎゃぁああああああ!!いたぁあああい!!」


グングニルが胸に刺さるが治癒力を上げてあるためすぐに回復しようとする。しかし、槍はまだ胸に刺さったままで彼(?)を木に縫い付けてまでいる。

そこにゆっくりと歩み寄る恭介


「さて、この槍を抜いてフルボッコかこのままか、どっちがいい?」


白玉天に恭介が笑いかける。満面の笑みで


***ミーナ目線***


恭介が女の子のまま白玉天(以降、狐)に満面の笑みで話しかけている。恭介、すっごい怒ってるなぁ~そろそろ許してあげてもいいのに……槍が刺さったままだし、抜いてもらってもその後フルボッコでしょ?狐に合掌しとかなきゃね。はい、合掌!


「そこの娘、なぜ、我に合掌していr「五月蝿い」いだぁい!?」

「恭介、死なないようにね?」

「ん、大丈夫だ死なせない」

(えげつな!死ぬほど痛くても死ねないってえげつなっ!)

【きょ、恭介?それくらいにしといてあげなさい】


あのドSレイが引いてる!?恭介がレイを超えた……


***使い魔二人目線***


あ、ありのまま今起こった事を話すぜ!

「おれは久しぶりに会った旧友と話していたと思ったら、いつのまにか旧友が槍で刺されて虐められていた…!!」

な…、何を言っているかわからねーと思うが、おれも何が起こったのかわからなかった…。

頭がどうにかなりそうだった…。

ドSだとか、鬼畜だとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねぇ。

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……。


【ほら、ナハトも、どーでもいい事考えてないで天ちゃんを助けるの手伝いなさいよ】

【すまんすまん……ニコ動の影響でさ……】


どんどん現世に侵されていくわね。ナハトはこれから大丈夫かしら?

あとで恭介に相談するべきね


***サイドアウト***


「さ~てと、どうしてくれようか。………」

「うぅ……ごめんなさい」

「謝って済んだら警察はいらないんだよ。そもそも、人を侮辱しといてさ。さらに自分で火に油を注いどいて何?その態度、馬鹿にしてんのか?あ?お前はカスか?」


そこで白玉天が首を横に振る


「違うのか、ならなんだ?油カスか?クズか?まあいい、おい、狐」

「我は狐じゃない……」

「自分の発言に責任が持てないヤツが九尾の妖狐?ハッ笑わせるな。責任が持てねぇヤツなんざぁ狐で十分だろ?あん?文句があるなら言い返してみろ。言い返せないなら黙ってろ」

「我は狐じゃ…「んなことどーでもいいんだよ。それしか言い返せないのか?ならお前は一生狐だ。油揚げでも食ってろ」ひっく……ごめんなさい…」

【器が小さいわね……】

「あん?レイ、お前もこっちに来い。お前なんて言った?」

【だから、器が小さいわねって言ったのよ】

「ほ~、これまでの事を見てきてそんな事をほざいてやがんのか?流石にさ、俺でもストレス溜まるんだよね。ぶっちゃけここに居る全員に説教したいんだけどさぁ、時間がねぇんだよな。だからさ、これまで一番変な事やったヤツと逆鱗に触れたヤツだけで済ます気なんだよ俺は」

【私は変な事なんか……】


おもいっきり木を殴る。すると一列木が薙ぎ倒される


「変な事をしてないだぁ~?てめぇアホか?だからお前は……(後略)」


10分後


「(前略)Sだから許されるだぁ?ふざけんのも大概にしろよ。うんなんで許されてたら法律やらなんやらはいらないんだよ(後略)」


40分後


「(前略)最後は泣き落としか?二人そろって(中略)んで言う事は?」

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいぃいいい!!」

【もうしませんからぁ、許してください。ごめんな…ひっく…さい私が間違ってました。だから放置しないでください…ひっく】

「(恐るべし恭介パワー……)」

「(もう怒らせちゃダメだねあれは)」

「「(でも……)」」

「「(泣いてるレイってめちゃくちゃ可愛い!!)」」


あのレイがえっぐえっぐ泣いてるんだよ?ぺたんって座り込んで両手で目元をごしごししてるんだよ?可愛い…可愛すぎる!アキの次にお持ち帰りしたいくらい可愛い!

あれ?でも白玉天が快楽を受けたみたいな顔に……彼女(途中で人型に変身したから性別が分かった)はMなの?しかもドM?うわ~いやだなぁ



恭介はレイを超えたドSだった

遅れました。すいません。


では、言い訳です。


1、部活忙しいよ!疲れるよ!


2、赤点だZE!


3、試験があった


以上です。


はい、忙しくなさそうですねっ!ネタが思い浮かばなかったんですよ。

あっ、呆れました?ホントすいません。


実は絵も描いてたんですよ。萌え絵ってヤツですよ多分

それがあんまり出来が良くなく意地になって描いてましたらこんな事になりました


反省はしています。後悔はしていません

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