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恭介くんの数奇な生活  作者: 熊海苔
第1章 アルカディア介入編
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1話目 始まりは布団から

 いつもどうりの部屋、いつもどうりの朝、いつもどうりの自分? 

 体によく解らない違和感をおぼえる。だがしかし朝だからか頭の回転が遅い。

 布団の上でボーっとすること約10分?20分くらいかな、経って昨夜のことを思い出す。

 思い出したくなかったけど……


****


 先週から高校生になった。現在は慣れないながらも終わらせた予習・復習のチェック&英語の宿題の掃討作戦中だ。む、これは……やばいスペルが出てこない。


 英語ぐらいがどうしたと言う人も居るだろう。だがしかし、自慢にはならないが中1の2学期から1しか取ってないくらい悲惨なんだ。単語覚えてねぇし。

 と言う訳で苦戦中、もういいやめんどくさい。明日、丸山にでも見せてもらうさ。あいつ頭いいしな。それで寝ようと布団をめくったんだがそこには丸まって寝ている少女が居た。否、幼女だ。


「…………は?」


 まぁ、間抜けな声を出した訳だが、許してもらいたい。

 落ち着け俺、クールに!Coolに行こう。まずは現状把握だ。ここは俺の部屋オーケー?そして俺のベッドオーケー?そこに見知らぬ幼女オーケー?よし、把握した。この現場を誰かに見られれば犯罪者のなかーま

 ………やべー…変な汗が止まらないんだけど


『んっ…あ、おはよう』

「お、おはよう」


 俺の布団で寝ていた幼女にちゃんと受け答え、よしもっと冷静になれ。例え、相手がむちゃくちゃ可愛らしい幼女でもクールに行こう。


「誰?」

『あっ私?私は、神様だよ!』


 神様…ねぇ……黄色い救急車呼んだ方がいいか?自称神様


「それで?何の用だ?自称神様」

『むぅ~、信じてないなぁ、ホントだよ?私神様だもん』

「話が進まないんで、何の用か教えてから拗ねてなさい。電波ちゃん」

『電波ちゃん!?まあいいけど、突然だけど君には、異世界に行ってもらいます!』


 …ちょっと待て。凄い事をさら~りと言わなかったか?こいつ

 それ、結構俺の人生関わっちゃってるよね。本人の意思確認なし?


「ちょっ、ちょっと待て!今か?今からなのか?」

『ん~、明日でもいいよ』

「ならいいんだが、心の準備と言うものもあるしな。そもそも丸腰の人間を異世界へ?俺に死ねと言うのか?電波ちゃん」

『条件出してくれてもいいよ』

「条件か…能力的な事だよな?なら…」


 俺はその条件を詳しく電波ちゃんに話した。条件は3つ、自分で身を守る武器、使い魔みたいなのを二体。一部屋くらいの大きさの異空間だ。


『なんだ、それだけか、ならこの私自らが今あげよう!特典付きでね。じゃっまた明日この時間にね、おやすみ~』


****


 そして、朝に戻るという訳だ。

 いやはや、昨日の夢物語の続きか?鏡に女の子が映っているのだが……頬を抓ろうとすると鏡の女の子も全く同じ動き。また変な汗がダラダラと流れる。それはもう滝のように


〈こまってるようだね、峰治くん?〉

「困ってるにきまっ……ふう、ついに幻聴が聞こえるようになったか。俺も末期だな」

〈私だよ!昨日の神様だよ!〉

「はぁ…これは現実か…てめぇ、アホこれのどこが特典だよ!おい」

〈アホは酷いな、アホは…でっ、どうかしたの?〉

「まったく、人の体を女にしといて、なんだその態度は?それと、学校はどうしろっつうんだよ」

〈それには理由があるんだよ。そ・れ・と、そこにかかってるネックレスの先の飾りについてる宝石見える?黒い宝石には、重力を操る漆黒の龍が入っていて、赤い宝石には炎を操る白虎がはいってるよ。くわしくは、本人たちに聞いてね。あと~…もうひとつの宝石は、こっちでは男の子に戻れて、行った先では異空間を開くことが出来るよ〉

「ご説明どうも、そろそろ、学校に行っていいか?学生服ねぇけど」

〈別にいいよ~、いってらっしゃ~い、あっ!今日はも・・・・〉


 俺は最後まで聞かずに家を飛び出した。色々と問題が起こったが…なんせ、男の時用の制服だ丈が合わねぇの何のってお陰でぶかぶかだ。


(あれ?男に戻れねぇ、どういうこった)


その後、電車には、無事乗れたがそのあとが大変だった。クラスでは男の”峰治恭介”が座るべき所に見たこともない女子が座ってりゃ、そりゃ騒ぐよな。それで真面目君が先生にチクリおってお陰で呼び出された。あと、ナンパされた。あ~ロリコンですね。分かります。


『おかえり~面倒だったから、もう来たよ~。色々考えなきゃいけないからね』


はい。人が悩んでるのにこの能天気な笑顔、世知辛いねぇ


「はぁ~、何を考えなきゃならんのだ?」

『えっとね、君の名前と龍ちゃんと虎ちゃんの名前だね。ついでに二人とも呼んじゃいなよ』

「二人?龍と虎のことか?」

『そうだよ』

「どうやって呼ぶんだ?」

『まだ、名前がないから宝石にキスして』


 とりあえずキスしてみたら、そしたら宝石が光りだしてなんかが出てきた。出てきたのは、真っ黒の龍(東洋の蛇みたいな方ね)と肩からファイヤーの虎、この炎熱くないな。安心安心


【やっと出れたぜ】

【そうね~主は私達を出すのが、遅すぎるわね】

『それで、どうする?二人の名前』


 使い魔って喋るんすね、初耳だぞコレ


「じゃ、じゃあ、龍は夜の様に黒いからナハトってどうかな?」

【おう、いい名前だからもらっとくぜ】

「白虎は……白だから無でゼロから、レイってどう?」

【安直な名前ね、でも、ありがとう】

『それじゃ、二人の名前も決まったことだし、君の名前をつけよう!』

「俺は、そのままで良いんじゃねーか?」

『だめだよ!見た目は、女の子なんだから名前もぽくしなきゃ!』


そういうもんですかね~、自分で考えるのが面倒なんだが


「じゃあ、電波ちゃんの名前も教えろよ」

『うっ、え~とね。実は私には名前がないの』


 まあ、神だもんな、そんな個人名持ってる方がおかしいか…あれ?じゃあ、ギリシャ神話とかの神の名前って何さね?でも毎回毎回、電波ちゃんって呼ぶのもメンドイしなんか名前つけてやるか。コイツの場合、神は神でも女神?だもんな。

う~ん、女神だから、文字ってメグ。うん、メグっていいんじゃないか


「おいっ電波ちゃん、名前さ、メグでどうだ?安直だけど」

『えっ?どうしたのいきなり』

「いや、一人だけ仲間外れはどうかと思ってさ」

『うぅぅ、恭介ぇ~』


 おぉう、なぜ泣きつく!?俺は良かれと思ってだなぁ……って、レイの野郎!野郎じゃないけど、何笑ってやがる


(まったく、主もダメね~)


と、恭介の好感度が少し上がっていた。

ひとしきり泣いたところで


『ぐずっ、もう大丈夫』

「ならいいんだけどさ…」

『じゃあ、恭介の名前を決めよう、恭介は何がいい?』

「ん?俺は、みんなに任せるよ」

【刹那!】

「いや、それ男だからな」

【秋穂なんて、どうかしら】

「いいんじゃないか」

『えっとね、沙耶とか、あえて一文字で秋とかなんてどうかな?』

「おっ良いね。それじゃ、多数決で決めようか」


結果を言うと

刹那 1

秋穂 1

沙耶 0

秋  2

峰治秋と、名前を改めることになった。呼ばれて反応出来るか不安だ。そして旅?支度、主に格好

なぜかは知らないが、クローゼットの中に女物の服が入っていた。


どうせ、メグが入れといたんだろと納得しつつ、女二人?にそれに着換えろと言われ着替える羽目に、男として大切なものが…


動きやすい格好の方がいいと思い、Gパンに白のTシャツ、黒のロングコートと同色の手袋、

あとなぜかあった黒のロングブーツという格好だ。

必要なものは部屋に置いとけと言われたのでパソコンとかを部屋に持っていき準備OK


『準備は、いい?』

「たぶん大丈夫」

『異空間は、この部屋だから、私はだいたいココにいるよ。がんばってね~』


そして、俺達は異世界へと旅立った。

どうも熊海苔です

連続で更新です。

明日も更新すると思います

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