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恭介くんの数奇な生活  作者: 熊海苔
第1章 アルカディア介入編
16/65

13話目 Shall we dance?

いや~、ダンス難しい!


「ほら、誘っといてどうしたの」

「ダンスなんて初めてだし、ドレスも踊りにくいし…大変なんだよ」


そもそも、誘った俺が馬鹿だったんだが…


「逆にリードされてるな私」

「そうだね。あのさ」

「ん?どうした?」

「アキさ自分のことを“私”って言うの慣れてないでしょ?

なら、仲間と喋る時は無理に言わなくていいよ」

「いいの?」

「その代わり、人がいる時は口調も変えること。いい?」


ああ!卑怯だ!う~んでも一理あるな。従うしかないな


「その代わり魔法教えて」

「まだ知らなかったの!?」

「うん…剣術だけでいいかなと思ってたから」

「じゃあ、明日は午前中買い物、午後練習でいい?」

「わかった」

「まあ、曲も終わったことだしパーティー楽しんでね。

あと、心配してくれてありがとう」


あーばれてたか、元気になってくれただけ儲かりもんかな。

んあ?貴族のボンボン達動くのが早いな。囲まれた


「君がアキかい?僕と一緒に踊らないか」

「いえ、私と踊ってください」

「抜け駆けとは卑怯だぞ」

「あの、落ち着いてください。お願いします」


手間が掛かるなコイツら、落ち着きというものを持てよ

まったく…


「どうして私なんですか?他の方のほうがお綺麗じゃないですか

見た目もこんなんですし」

「そこがいいんだよ」


ちっ、コイツロリコンか、面倒だなロリコン

しかも、ニコニコしてるよ。うぅ寒気が…


「いえお断りします(ナハトでどうにかしよっと)」

「相手がいるのかい?」

「僕じゃ役不足なんだね…」

「では、これで…失礼します」

(ナハト~出てきてーあ、人の状態でね)

【わかったよ、話は聞いてたから。なんで呼ばれたかは察しがつく】

(成長したなナハト)

【あん?どういう意味だ】

(だいぶ大人しくなったって意味だよ)


バルコニーに行かないと目立つと、ナハトに言われ、とりあえず向かうことに

出てきたナハトは、いつもと服が違い燕尾というヤツ(後で教えて貰った)

を着ていて、ガラの悪い兄ちゃんではなく面倒見のいいお兄さんという感じ

になっていた


「ナハト…かっこいい!」

【お前なに抱きついてんだ?】

「あ~いや~つい…」

【まあいいや、踊るんだろ?早く踊ろうぜ】

「今夜だけ口調を上品にして!お願い!」


これをやると大体の人が頷いてくれる。上目遣い


【ちっ、分かったよ。これでいいかな?】

「ナハト最高!」

【早く踊りませんか?(周りの男どもの視線が痛い)】

「あ、うん、そうだね」


促がされて踊ったけれども、ナハトはなんでこんなに上手く踊れるのだろう?

けれども、気持ちよく踊ることができた


【ほら、水持って来たぞ】

「ありがと。そういえば、なんであんなに上手く踊れたんだ?」

【レイに相手をさせられたから】

「なるほど…納得した。でも今日はありがとね」

【別にいいさ、今現在楽しませて貰ってるしな】


悪戯が成功したような笑顔をナハトが浮かべている


「一体なにをした」

【それ】

「水?これがどうかし……これお酒!?」

【一気飲みしやがって、半分で止めるつもりだったんだけど、お前が一気

しちゃうから止められなかった。まあ、楽しい時間をありがとう。

んじゃ、俺は戻ってるよ】

「あっちょまっ…逃げられた」


あ~騒いだら酔いが回って来たかも


『秋ちゃ~ん、どこ~』

「ふぇ?ここらよ~」


呂律が…回らなくなってきた


『秋ちゃん!?どうしたの?!』

「お酒のんだらこうなったんらお?もっと飲んでくる~」


~ただいまから音声のみでお楽しみください~


「おじさ~ん、お酒ちょうだ~い」

「これは、アキ殿酒はまだ早いですぞ」

「む~、いいもん自分で取ってくる!」

「あぁ!アキ様お酒を飲んでは!」

「あはははははははは、もっともっと~」

「なんの騒ぎ?」

「ミーナ様、アキ様を止めてください。

勝手にお酒をがぶがぶ飲んでるんですよ!」

「アキそれくらいに「お姉ちゃんだ!」お姉ちゃん!?」

「一緒に飲も~よ~」


その後パーティーが終わるまで秋の暴走は続いた


「う~気持ち悪い…ふらふらする…」

『ほら、しっかり歩いて』

「ここまでなるまで普通飲むかな~」

「部屋まだ~?」

「あとちょっとだから、頑張って」

『やっと着いた~』

「うぅこのドレスじゃまだな~うぅ脱げない…」


秋がうんうん唸りながら、ドレスを頭から脱ごうとして暴れてる

実にかわいい、愛でたい!


「まあいいか…おやすみ~お姉ちゃん、メグちゃん…」

『「…………」』


少しの静寂


『今ちゃん付けで呼ばれた…』

「まだお姉ちゃんって…」


二人が固まっているところで無邪気な寝顔で寝ている秋がいた

秋を暴走させすぎました

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