12話目 浸入阻止限界地点
今回からサブタイトルに題名(?)を書いていきます
どうも、秋です。
今さっき戦が始まりました。てか、先制攻撃をしました。
『神の名において―汝、火の精霊王サラマンダーに命ずる
―汝、我に力を示せ―煉獄!』
「我が王家に伝わりし光の精霊に力求む―ライトニングマキシマム!」
「水の精霊王ウィンディーネに力求む―氷海より出し氷王の吐息―絶対零度!」
うわっ、エグッ炎の柱と光の柱、氷柱ができてるよ
「ナハト、レイ!刀に魔力付与を頼む!」
【あいよ、じゃあ暴れ回ってくるぜ!】
【はいはい、無理はしないでね。秋】
「行ってくる!みんな後ろは、頼んだ」
あれだけの魔法をくらって残ってるって、どんなバケモノだよ…
まあ、さっさと終わらせますか
「龍殺し破、双虎炎!」
(リミッター解除)
手足に炎と重力を纏い、刀も炎と重力で強化している秋の攻撃を防げる者は、
レアール軍にはいなかった。
剣で防ごうとする者は、剣ごと身体を両断され、
騎兵のほとんどが首のみを斬り飛ばされる。敵側から見れば鬼神の如き活躍だろう、
しかし、この戦いを生き残った者はみな口を揃えてこう言った
『ヤツは、鬼神の如き活躍をしていた、だが、我々に切り掛かる時小声では、
あるが確かに「ゴメン」と言っていた』と…
*****
「何者だ!ヤツらは!あんな化け物がウッドノースに居るなどと聞いてないぞ」
「アステカ将軍!どうしましょう!」
「ヤツらよりも、ウッドノースの正規軍を狙って攻撃しろ!魔導士部隊攻撃開始!」
「はっ!サンダーを撃て!」
―――
「ヴォウド隊長!敵は魔法で反撃してきました!」
「魔法は、ミーナ姫とメグ殿が防いでくれる!騎兵隊は、右翼より馬上槍で突撃
歩兵は左翼から攻めろ。中央は騎士団が応戦する」
「御意!」
―――
「メグちゃん、他にどんな魔法が使える?」
「マスター級の魔法なら全部使えるよ」
片手間で上級以上の魔法を詠唱ありとはいえ連射している
二人もかなり恐れられてるのを二人は知らない
―――
「くそ、やはりこの戦術で来たか。龍騎兵を3出せ。歩兵の方へだ」
「はっ!」
「やはり、敵の将はヴォルドか…」
****
「ナハト!こっちに来てくれ」
【なんだよ】
「空にいる龍騎兵をやる、だから乗せてくれ」
【その提案、のった!】
「んじゃ、行くぞ」
ナハトの背中に乗るか否や上空に向かって飛翔していた。
見えてきた!うわ、レウスみたいなのがまだ、わんさかいるな
「どう倒していく?」
【片っ端からだろ】
「上等!上に乗ってる人間は、俺が倒すからワイバーンは、頼んだ」
「なんだ!アイツは!?なぜ神龍種に乗ることができる!」
双虎炎で敵を焼き切る、龍殺し滅でワイバーンごとぶった斬る。
数分もしないうちに、龍騎兵は倒されていた。
****
レアール軍は未だにウッドノース軍を攻めあぐねていた。
「くっ!予備戦力の半分を騎兵のいる左翼に投入しろ」
「はっ!」
それは、歩兵はあまり積極的には攻めず、騎兵で片翼を潰すという戦術に
なれていなかったこともあるが、レアール側にエンチャントが出来る者が少ないことも
関係していた。ウッドノース側は放出系よりもエンチャントを重視した戦闘スタイル
だから、遠距離で力を発揮するレアールとは違い近距離で戦闘ができるこの状況が
ウッドノースに有利に働いていたからだ
「将軍!龍騎兵が全滅しました!」
「なんだと!?」
その瞬間、虎の子を失ったレアール軍は負け戦になるとアステカ将軍は直感した。
ここで判断のミスをすればレアールの未来を担う若者達を無駄死にさせてしまう
撤退命令を出さなくては、と
「撤退だ!」
「はっ!撤退!全軍撤退!」
これでよい、これでよいのだ
「アステカ将軍、元帥達がしんがりは任せろとのことです」
「わかった。また、ともに酒を飲もうと伝えてくれ」
「はっ!」
****
「終わったな」
【歯ごたえのないやつらだった】
「まあ、下に戻ろう」
その時には、地上の敵もほとんどが倒されていたり撤退していた。
しかし、魔導士のマスター級は数名だけが残っていた
「うぇ~、まだ終わってないのかよ…、さっさと倒すぞ」
【俺は、やんねぇぞ】
「わかってるよ…じゃあ行ってくる」
まあ、腕疲れたから双虎だけでいいか…
てか、この高さから飛び降りるって、俺バカじゃね?
「ちょっ、ヤバいって…あ~もー!エンチャント!」
手ではなく足に魔力を集中的に集める。
「ほっ、ンで、まあめんどくさいけど走るか」
魔導士に向かって斬り掛かる。まず……一人!
「くっ、ヤツに攻撃を集中的に撃て!」
「たく…だから嫌なんだよ…え~と、ほい」
魔力を左手に集めて障壁を作る。そして斬り伏せる
「くそっ、な、なんだヤツは!?」
「すまんな、静かに眠ってくれ」
「う、うわぁあああああああ」
マスター級なのに錯乱するなよ…危ねぇな。まあ、これで最後だ!
「ふぅ、これで終わりっと」
『秋ちゃ~ん、大丈夫?』
「「「アキ~」」」
「あ~はいはい、生きてますよ。う、うぇえええええ」
【秋ったらまた?】
『まただね…』
ほ、ほっといてくれ!
「ア、アキ、城に来てもらうぞ。いいな?」
「今回も拒否権はないんですよね?いいですよ行きます」
「助かる。この戦で一番貢献した人を連れて行かなかったら王様に、
怒られてしまうところだったんだ」
「それじゃあ、行きますか」
*******
「王様!」
「どうした?」
「朗報です。戦が終わりました」
「なんだと!?それは本当か」
「はい、アキ殿達の独壇場だった模様です」
「戦が終わったのだ、パーティーの用意をしろ。貴族も呼べよ?後で色々言われても困るからな」
「わかりました。すぐに料理の支度と皆さんを呼びます」
「うむ、頼んだぞ」
しかし、戦争を一日で止めるとは…やはりただ者ではないな。
だが、こちらに牙を剥かないように手を打つ必要があるがな…
******
「その名前で呼ばないでくれ…」
「いえ、“黒銀の鬼神“様を、その名前以外で呼ぶなんて滅相もございません」
「そもそも黒銀って何よ!?何色なんだよ!」
黒銀って何?ぶっちゃけメタリックブラックじゃね?
「「「「いえ、黒銀の鬼神様は、貴女様だけですから!」」」」
「様だけはやめてぇええええ!」
その後、説得に移動時間をすべて使ったのは秘密だ
「おぬしがアキ殿か?お初目にかかる。ウッドノースの王セントラルだ。
さっそくだが、今回の勝ち戦のパーティーに参加して貰いたい。よろしいか?」
「別に大丈夫ですよ。明後日にはウッドノースを出発しますけど」
「ならば、前回宿泊した部屋で準備してくれ」
無言で頷いておく
パーティーね~
この服装で出られるかな?まあ、なんとかなるか
異次元にフォーマルウェアがあるしな。
「失礼します。パーティーでの御召し物をご用意しました」
「はい?あのそれってドレスとかじゃないですよね?」
「ドレスですよ。可愛いんですから、ちゃんと着飾らないともったいないです」
いや、そんな熱弁をされても、中身男ですから。
でも、ドレス可愛いじゃねぇか。コンチクショー!
「着なきゃダメですか?」
「ダメです。そんな服装でパーティーには出させません!ちゃんと着て下さい!」
「でも~「無理矢理着せますよ?」あ~、何か無性に一人で着たくなってきたな!」
「よろしい、じゃあまずコレをどうぞ」
「着なきゃダメ?…うぅ……はい、そうですね。こんな服装じゃダメですもんね…
着ますよ、着ればいいんでしょ!」
「駄々をこねないでください!」
「じ、じゃあ背中に傷がないか見てくれませんか?」
「それくらいなら、お安いご用ですよ。……ふむふむ、薄くですがありますね。
隠れるような物にしますか?」
「いえ、確認したかっただけですから。それより何色が似合いますかね」
「そうですね……髪と瞳が黒ですから……青なんてどうでしょう?」
「じゃあ、それにします」
しかし、自分に免疫がないからな~、風呂なんて何回ぶっ倒れたことか…
しかも、スタイルよくないけど見た時のダメージは大きいし…
全部脱がないからなんとかなるか……
「まだですか~、早くしないと着替え手伝っちゃいますよ~」
「ちょっ、それだけは勘弁してください!」
「じゃあ、手伝いますね」
「なんで!?」
「ノリです。大丈夫です」
「大丈夫じゃありません!ノリでこないでください!」
急げ俺!スピードに俺の貞操がかかっている!
でも、後ろ留められない、腕吊りそう
「ほら、一人じゃ着れないじゃないですか、だから手伝うと言ったんです」
「お手数かけま…ひっ、ど、どこ触ってるんですか!」
「いや、ノ……」
「ノリでとか言ったら、はっ倒しますよ?…ひゃっ、また!さわ…んっ…てますよね!?」
「いえいえ、面白いものだからつい……」
はっ倒してもいいかな、この人…我慢の限界と言う物があるんだと思うんだよ
でも、女の人だから追い出すだけにするけどさすがに…
「出てってください!!」
「うわっ!」
ピシャッ
カチャッ!
これで安心だなっと
よし、背中のヤツ留まった
「どう?似合ってるかな」
「……………」
「うぅ、やっぱり似合ってないか。でもまあ、これでパーティーに出ます」
「……はっ、危ない危ない、では服が決まったのであの部屋で待っていてください」
ドレスを着たまま部屋に帰還、パーティーが終わるまで着替えてはダメとのこと
「ただいま~疲れた~」
「うわ~綺麗、それで感想は?」
「ん?感想?ミーナどゆこと」
「それの感想」
痛いところをついてくるな。ん~どう言ったものか
「はっきり言うと可愛いと思う」
『秋ちゃん、かなり乙女化してるね』
「言うな、気にしてるんだ」
「アキ様会場においでください」
「は~い、じゃあ行くか。ミーナ、メグ」
『うん』
「エスコートよろしくね♪アキ」
またあの長い廊下を歩くのか、気が滅入るな…
『「つ、着いた~」』
「まったく、今からパーティーだと言うのに何疲れてるの?今からの方が大変なんだから」
「さいですか…」
やだな~一番目立つの
「ふ~……よし!じゃあ行くぞ」
おぉおおお!
やっぱ帰りたい。迫力が凄すぎる!
あと貴族のでっぷりしたオッサン達の視線がウザい
(ほぉ、美人ではないか)
(父上、彼女を嫁に欲しいです)
(いや、わしの愛人に……)
「そこ変な会話をしない!」
「「「すいません!」」」
『秋ちゃん人気だね~』
「やだよ、こんな人気…あれ?ミーナは?」
『王様に連れてかれたけど、なんで?』
「ん?いやメグなら大丈夫そうだからいいけどミーナって俺より二つ年上じゃん?」
(あれで十五だと……)
「外野黙れ!」
『うんそれで?』
「変なヤツに相手されてないかなと、心配で…」
『じゃあ呼んでくれば?』
「そうだな、呼んでくるよ」
周りのヤツらは避けたいしな。てか人多!
進むのが大変すぎる…
ふぅ、やっとついた
「アキ?どうかした?」
「え~と……姫様、私と一曲どうですか?」
「ッ!……はい、喜んで♪」
その時はミーナが心から笑ってくれてて、すごく嬉しかった。
踊れるか心配だったけれども…
テストなんか嫌いだー!
どうも熊海苔です。つい叫んでしまいました
今日は連続投稿なので、また