表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恭介くんの数奇な生活  作者: 熊海苔
第1章 アルカディア介入編
11/65

9話目

どうも、秋です。

今日は、メグとミーナとで買い物に出かけます。

なぜか、嫌な汗が止まりません、なぜでしょう?


「アキ~、早く行くわよ!今日は、あなたの服を買うんだから」

「なんで私の服?これでいいじゃんか」

「いつも同じ格好じゃない」


いつも洗濯してるし、毎日同じ服を着てるわけないんだけどな~


『早く行こう?秋ちゃん』

「はいはい、でもちゃん付けはやめて…」

「あのお店に行こうよ」


前方のミーナが指指す先にあった店は、本当に俺にとっては入るのはかなり勇気がいるのだが…


「早速、中を見てみようよ」

「押すなよ、自分で入れるから!」

『離したら逃げるでしょ?秋ちゃん』


チッ、ばれてたか。いやほんと勘弁して、そんな店に入る勇気は、俺持ってないから


「うあ……あう~」

「メグ、このワンピースなんてどうかな?」

『これも良いと思う』

「……あの~周りの視線に耐えるのが辛いんだけど…」

「じゃあ、このワンピース着てきて」

「話聞いてます!?」

『諦めた方がいいよ、ミーナってスイッチ入ったら、当分オフにならないらしいから』

「うぐ……わかったよ、着ればいいんだろ?」

「さあさあ、着てきて」

「覗くなよ?」


着たくないんだけどな~

そうだ、コートを上から着ればいいんじゃんか


「…………どうやって着るんだ?上から被るのか?」


うん、男子で着かたわかるヤツいるか~?男子ならこんなのの着かたわかるわけないよな?


「ミーナ、着かたわかんないんだけど…」

「じゃあ、着させてあげるよ」

「いや、教えてくれたら自分で着るから!」

『聞いた相手が悪かったね秋ちゃん』


なんでこの人、目が血走ってんの?マジで怖いんだけど


「すきあり!あれ?なんで上付けてないの?」

「あなた、俺の中身知ってるでしょ?あれを付けられる訳無いじゃん」

「でも、あれ付けないとワンピ着た時たいへんだよ?」

「うぐ、反論出来ない」

「だから大人しく着ましょうね♪」


結局着る羽目に…不覚にも可愛いと思ってしまったので死にたくなった


「ほら、似合うじゃない!コートも意外と合ってるし」

『秋ちゃんが、女の子ぽくなってる』

「それ以上言わないでくれ…かなり恥ずかしいんだ」

「さっき、自分で可愛いと思ったでしょ?」

「なっ!そんなことない…」


見抜かれてしまった。俺そんなに顔に出てたかな?


『秋ちゃん、乙女化しつつあるよ』

「言うなよ…気にしてたんだ。店のラインナップにちょっと、笑顔になっちまったしな」

「ほら、口調も直して」

「やだ。口調変えたら、ミーナ調子に乗るじゃん」

『一理あるね。でも、面白そうだよ?アスクを騙すとか』


まあ、でも面白そうだな


「あとは、ポニテにしてっと、アスクに会う時はコートの変わりにこのジャケットを着てね」

「わかったよ。アスクの前でだけな」

「ダメ、アスクを騙すまでよ」


それは、精神的にくるものがあるのですが、でもしないとミーナの機嫌が悪くなるからな。


「はいはい、今回だけにしてくれよ?」

「よろしい♪それじゃあ、さっそくアスクの所にいこ」

「ちょっと待った。寄りたい店があるんだけど…」

「どこ?雑貨屋さん?」

「武器屋だよ。刀が二本とも折れちゃったからさ」

『あっ、う~ん、何でもない』

「とにかく、急ご」


3分くらい他愛のない話をしながら歩いていると、武器屋が見えてきた。

それなりにしっかりした店構えだ


「いらっしゃい」


店の店主は中年の優しそうな人だった。

店の中を見て回ってみると、目当ての代物があった。ヴァイシャが俺の武器を見て驚かなかったから

もしかして、と、思っていたが予想が当たっていてよかった。

その代物とは、身の丈ほどもある太刀だった、細かな装飾はなく実戦的な拵えの業物である


「これにしよ」

「いいのかい?そんな物で」

「これが目当てでしたから」


薄く笑っておく、おじさんが意外そうにしていたから


「それは、なかなか売れなかった物だから、おまけでもう1つ選んでいいよ」

「ありがとうございます。では、お言葉に甘えて…このナイフを2つ頂けないでしょうか?」

「いいよ。しめて52ゴールドね」


ここでお金についての説明なんだが、1ゴールドあたり100円だいたい元の世界のドル

のようなものだ


「きっちり52ね。またのお越しを」


店を出て足早に宿に戻る、そろそろ夜だからからまれる確率が上がるからだ。

だが、今日はからまれる事はないと思う…なんせ、でかい太刀を背負った少女に金髪の幼女を引きずる

同じく金髪の美女という謎の集団だからだ。


「ただいま。アスク、晩御飯まだ?」

「もう少しで準備できるそうです」

『さっきのアレ欲しかった…』

「今度、買ってあげるから不貞腐れないで、ね?」

「あの~、アキさん?」

「どうかしましたか?アスク君。顔を赤くなんかして」

「どうしたは、そっちだよ。何かキャラ変わってるよ?服装も違うし」


う~ん、確かにこのキャラを演じてると疲れるな。でも楽しいからいいや!


「どうもしてませんよ?気にしないでください」

「あっ、なら付き合ってください!」

「ヤダ!」

「そんなこと言うなよ。女の子なんだから」


くそっ、コイツ俺の演技を逆手に取ってきやがった。絶対のってやんないぞ


「うっせ、と言うか。一緒に外に出ようか?ちょっとコイツの切れ味を見たくて」

「ごめんなさい。調子に乗りました」

「明日出発する。各自睡眠はとっておけよ」


明日からまた馬車に揺られながらいくのか…憂鬱だ


ドゴォオオオオン


「なんだ!?行くぞメグ、ミーナ!」

「一体なにがあったの」

「知らんしかし、何かが爆発した」

『見て!秋ちゃん。馬車が…』

「ッ!あしを潰されたか…。しょうがない、明日から歩きだ」

「ヤダー疲れる」

(ナハト、レイ、明日から俺達を運んでくれないか?)

【男は乗せないぜ?】

【体重の問題で、女の子二人までならOKよ】

(サンキュ、明日からよろしくな)

「あしは、私が用意しておく」

「ならいいけど、私は寝るね。おやすみ~」

「おやすみ、いい夢を」

『言わなきゃいけないことがあるんだけど、二本の刀は時間が経てば直るからいいとして

なんでそんなに「夢」って言葉にこだわるの?』

「それは、今度話すよ。俺には、辛い話になるからさ」


その日の夢は、なぜだか悲しい夢だった。まるで現実のように…

この話は、番外より時間系列は先です。

次回より修行が始まる予定ですのでお楽しみに


「そんなこと言って大丈夫か?」


登場人物には、言われたくない


「あっそ」


そうです。


以上、熊海苔でした

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ