栄子対桜子葵
「ねえ、栄子。」
「なんですか?」
「あいつらムカつくわ。徹底的に潰してやる。」
「でも、あいつらは、絶対引き下がらないようです。だから、見守ってはどうですか?」
私は、葉月を守りたくて、そう提案した。
「ねえ、葉月が幼馴染だからって情けをかけてるの?あいつは、自分のことを優先した最低な女なんだよ笑笑私達に逆らう気?」
「葉月のことは、許してません。」
「じゃあ、わたしたちのいう通りにして。」
「分かりました。何をすればいいですか?」
「桜子さんが先生に頼んで屋上を使えなくなるようにすることにしたわ。」
それは、やばいわね。どうすればいいかしら。
「だから、お前はあいつらのことを煽り散らかして頂戴!!大好きだった親友に煽り散らかされるなんて、絶対心に傷を覆うはず笑笑」
ほんとーにサイテーな奴ら。
「わかった。明日の放課後に先生に頼んで、校則をかえてもらうわ。」
じゃあ、明日の朝早く来て、私が最初に止めるしか無いわね。
次の日の朝、
「先生」
「何だい。」
「相談があるんですけど、」
そうして、私は、やることを終えてから、朝のロングホームルームに参加した。
「ええ、私から、大事なお話がある。屋上に関してなんだが、」
「屋上?桜子たちが何かしたのかな。」
「最近、何人かの生徒達が使っているらしいんだな。だから、もし使う時は学級委員さんに一言いってから、使うようにしてくれ。」
「は?香具矢がいるじゃん。これじゃあ、作戦実行できない。」
桜子たちは顔をまっかにして、怒っている。
「まあ、良いわ!!次の作戦を考える!!栄子もう行きなさい。」
よしっ!!勝った!!これから、葉月たちを守っていくぞ!!
「言ったわね。」
「桜子さん、私達だけに話とはなんですか?」
「栄子、私達のこと裏切ったわね。」
「え?」
「さっきの屋上の話でピンときた。多分、栄子は葉月を許してる。」
「なんで?証拠は?」
「先生に屋上の話をしているところを見た。最初は、さっきの話を自分でやろうとしてるのかなと思ったけど違ったようね。」
「嘘でしょ!舐めやがって。」
「簡単なことよ。また、仲を悪くすれば良い。勘違いを使って。あいつを使おう!」
「わかった。」
栄子が知らない間に大きな計画が動いているようだ。




