表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『修羅の国』での死闘  作者: 橋本 直
第十八章 オタク女艦長の意外な顔

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

76/205

第76話 アメリアの連れて行きたい場所

「じゃあ……って、誠ちゃんはクレーンが得意だったわよね?でも、ここのUFOキャッチャーは商品がちょっとせこいのよね」


 アメリアはそう言ってゲームセンターから誠を連れ出した。


「それじゃあ次は私のお気に入りの店を紹介するわ。誠ちゃんもきっと気に入ると思うの」 


 そう言うとアメリアはそのまま誠の手を引いて歩き出した。すれ違う人々の二人に向ける羨望のまなざしに誠は思わず酔いしれれていた。上司と部下と言う関係だけならこんなことにはならない。そう思うと、誠の心臓の鼓動が早くなっていくのが分かった。


 ベッドタウン東都豊川市の大通り。平日と言うこともあり、ベビーカーを押す若い女性の姿が多く見られる。彼女達もアメリアを見ると、少し複雑な表情で道を開ける。


 アメリアは紺色のコートの下にはデニム地のジャケットにジーパンと言う姿である。その格好は彼女らしく地味な選択だと言うのに、誠の手を引いて歩く彼女の姿は明らかにこの豊川の町には掃き溜めに鶴といったように誠には思えた。


「ここよ。ここが私の連れて行きたかった場所」 


 そう言ってアメリアが立ち止まったのが、古めかしい建物の喫茶店だった。誠には意外だった。アメリアとはアニメショップやおもちゃ屋にかなめとカウラを連れて一緒に来ることはよくあった。しかし、こう言う町の穴場のような喫茶店を彼女が知っていると言うのはアメリアには誠の知らない一面もあるんだと思い知らされた。


 自然と誠の視線は周りの嫉妬に満ちた視線を忘れてアメリアに注がれた。


「まるでこんな店を私が知っているなんて意外だって言うような顔してるわよ。いつまでもここで立っている訳にもいかないし。じゃあ、入りましょ」 


 そう言うとアメリアは重そうな喫茶店の木の扉を開いた。


 中はさらに誠のアメリアのイメージを変えるものだった。年代モノの西洋風の家具が並び、セルロイド製のフランス人形がケースに入って並んでいた。


 誠は初めて入る趣のある喫茶店の雰囲気に飲まれて少し居心地の悪さのようなものを感じていた。


「驚いたような顔をしてるわね。そんなに私がこんな店に通ってるのが意外?」


 訪ねてくるアメリアに誠は静かに頷くことしかできなかった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ