1-9
異なるマスターとの対峙
「ナゼ滅ぼそうとする」
「そっちから侵略しといて?因果応報って知ってるか?」
「我らにはダンジョンゲートからの恵みが必要ナノダ」
「話にならん。農業しろ」
「農業するドレイも貴様のせいで死んだ!」
「まさか収奪しか能が無いのか?」
「貴様さえイナクナレバ!」
「テメエただの使いっ走りか、なら遠慮なく」
喰らい尽くせ。意思を伝える。
「マッテクレ!」
終了。話にならん。
苛ついてきた。こちとら全力で戦いを挑んでいるのに、まだマスターは対策して来ない。
地面に触れる。
「地殻構造把握、脆弱構造発見。灼き尽くせ、崩れ落ちろ」
揺れる。震度7クラスの地震を使い、マグマを噴き上がらせる。さらに
「大気帯電量把握、雲と繋ぐ。堕ちろ雷光、巻き起こせ嵐」
噴火に乗せた耐熱菌を利用し雲を操作、都市全てに瀑布のような雨を降らす。
水脈をあらかじめマグマだまりに仕込んでいたのはこのため。終われば温泉になるかな。
「まて、ダンジョンマスターのジン」
「やっとか、遅いぞ」
滅亡寸前の天変地異の中。ソイツは現れた。
「我が名はグラトニー。貪食の権能をもつ黒の配下なり」
「知らんが」
「協定はどうした!なぜ逆侵攻などを」
「知らん。沈め」
「まて」
うるさい。口上を述べる前にする事があるだろ。
「なぜ戦わない」
そのまま土に還れ。
噴火とその後続く長雨で、地表面は総て更地になった。ゴブリンは良い肥料になるだろう。
「大気中の酸素が薄いが、晴れたらよく植物が育つだろう」
そして変なやつが持っていた杖の先に、ダンジョンコアがあったので回収。
こっちはただの宝石にしか見えない。
「ヒカリー、ちょっと来てくれ」
「マスター!」
「飛び付くな無事だ、それよりもこれ」
「ゲートから噴火が見えた時はどうしようかと」
「あれも俺のチカラだ慣れろ、それよりもこれ」
「コレは!ダンジョンコア、のイミテーションですね」
「偽物?」
じゃあ本物はどこに?
瞬間。杖の中心から光。
それを受けて意識がブラックアウトした。
帰宅後続き上げます。
ちょっと短くて申し訳ありません。