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スターイーター(仮題  作者: てんなし
7/25

1-7

そうです、ディストピアものです

絶滅。ある種の個体群が再生産不可能となる事。

要因は様々。現在は人類の活動によるものが進行中である。

進化する生命に必然の運命。


「人類が滅亡していた件について」

取り戻した記憶。それはダンジョンにより徹底的に殺戮され、収穫される人類の姿だった。

「どうして…?」

「それは人類が敵性体と認定されたからです」

「ゴブリンと同じ…?」

「…はい」

信じがたい。認めたくない。しかし、

心のどこかでそれを理解してしまっていた。

「ご主人…」

「元気出せシモベ。魚食べるかナ?」

「友よ…」

「……オッケー把握した。で、これからどうする、ダンジョンコア」

「ジン……」

「ヒカリが悪くないのは分かる。が。……あーもうそんな申し訳そうな顔をするな」

「しかし…」

「改めて問う、ダンジョンコアのヒカリ。ダンジョンマスターたるジンが命ずる」

覚悟をもって、個人記憶をしまい込む。幸いに自己暗示能力も向上している。

意図的に記憶を沈め込む。人類の特技の一つだ。

「これより邪鬼世界へ逆侵攻を掛ける」

「先鋒は俺が行く。侵略種の準備をしよう」

「えっ」

「やられたらやり返す。そして、観察者に知らしめる。人類を滅ぼそうとするという事がどういうことか見せてやろう」


襲撃停止から一晩明けて。

休息と調整を行った。

睡眠時間に肉体をより侵略向けに、共生する細菌もより破壊的に。あとは。

「ご主人、土はここで良い?」

「サンキューポチ。運搬軍の指揮は大丈夫そうか?」

「臭いがキツイが慣れたワ」

「すまんな」

「ご主人。リーダーはもっとドンと構えているものだワ。いかようにでもごめいじください、マスター」

「ヒカリの真似か。アイツはどうしてる?」

「タマの寝姿をじっと見つめてたワ」

「うーん。気にするなと言ってもなーアイツ真面目だからなー」

「仕事してないのに真面目なのか?」

「本来コアとマスターはダンジョンの奥に引き篭もるのが仕事だからな」

「やっぱり侵攻はワたしが」

「最適なのは。侵略種認定された人類たる俺だ。そこは譲らんぞ」

「でも」

「そして、誰に喧嘩売ったか目にモノ見せてやる。…それに、ゴブリンそんなに強くなかったから大丈夫だろ」


「友よ、本当に大丈夫なのか?」

「やはり反対です!貴方が倒れたらこの世界はどうするのですか!」

「その時はタマ、お前がマスターやれ。これは命令だ」

「ヒカリと引き篭もって居ればいいんでしょう?任せナ……でも、ゲボク。いやジン。帰ってこなかったら化けて出るからナ」

「どこで覚えたのそれ。まあ死ぬつもりはない。むしろ、これが一番手っ取り早くレベルを上げる方法なんだ」

「しかし……!」

「大丈夫だから。ヤバかったらチーターのごとく走って逃げるから」

まあ逃げるつもりは無いのだが。

観測者よご笑覧。これより、邪気世界をテラフォーミングしてやる。

タイトルを回収しに行く

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