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ちびマの冒険  作者: 秋野空
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初めての冒険者ギルドの話~その2

初めての冒険者ギルドの話~その2



「ちびマ。地上に着いたぞ。そろそろ起きろ」


う~ん………地上?

まだ眠いよ(´д⊂)‥


「聖域とは違うから、体を慣らすためにも起きて少し歩きましょうね」

「…………はあい」


お空にある聖域はパァパとマァマの神力で地上よりも少しだけ色んなモノが濃いんだって。

色んなモノって何かな?


「色んなモノは色んなモノだ」


分かんないけど、パァパが説明を面倒くさいって思ったのは分かった。


「ぐっはっ!!」

「すっかり性格把握されてるわねパァパ。ふふふ」


マァマの笑顔は可愛いです。


「あら♪息子に誉められちゃった♪」

「ちびマ。マァマはパァパのだから惚れたらダメだぞ」

「?マァマはマァマだよ?」

「……………マザコンにはならないと?」

「大丈夫よ。ちびマはファザコン属性も持ってるから」

「……………嬉しいような複雑なような………」

「わ、わ、わ」


パァパから離れて地上に立ってみたらグラグラする。なんで( ・◇・)?


「結構、瘴気が濃いな」

「なるべく薄い所を選んだのだけれど………ちびマにはまだ濃すぎたみたいね」


しょうき?

う~ん………このちょっとだけ気持ち悪いのがそうかな?


「大丈夫ちびマ?体を慣らすためにも遮断する訳にはいかないから、少し我慢してね。でも無理はダメよ」

「歩けないほど気持ち悪くなったら言いなさい。すぐに結界張って抱っこするからな」

「はあい」


そういえばお空の聖域は世界樹のおかげで瘴気が浄化されてて、無くなっているから死にかけてた僕を保護するのには一番良かったって女神しゃまも言ってた。


パァパとマァマが迎えに来るのが、ちょっとでも遅かったら僕はここに居なかったって………


(。>д<)


「ちびマ。起こらなかった事を嘆く必要はないわ。あなたはこうして生きていて、私達の大切な息子になったのだから」

「そうだぞ。ちびマ。俺達の愛しい息子」

「………うん………めんなさい。大しゅきパァパ、マァマ」

「さぁ涙拭いて。歩きましょうね」


ポッケからハンカチ出してグシグシって涙拭いたら、パァパとマァマとお手て繋いで始めの一歩。


おお!

地面固い。


「本当。固いわね」

「聖域は植物が育成しやすいように地面も水捌けが良くしてあるからな。ある意味、これはこれで新鮮だ」








町を目指してテクテク歩く。


時々、聖域では見たことのない魔物とか大きな動物が襲ってきたけど、全部パァパが瞬殺。

さすがパァパ♪

お指パッチンで魔法使ってパァパが倒すとマァマの従魔のスライムのライムがパックンして、ライムの中で解体されてマァマの特殊空間に収納されるんだって。

おお!便利♪


「町に着いたら身分証を手に入れる為に、冒険者ギルドに所属するのがてっとり早いだろうな」

「大丈夫かしら?私、戦闘力皆無なんだけど」

「調べてみたら、この世界の冒険者ギルドは規則がユルユルで来る者、拒まずのようだから大丈夫だろう。ダメなら商業ギルドか薬師ギルドに加入って手もあるし」

「出来たら薬師ギルドの方がいいかしら?一応、一通りの魔法薬は作れるし………」

「間違ってもエリクサーは作らないように」

「それぐらい分かってます」


お喋りしながらもテクテク歩いているけど、魔物と動物以外見当たらない。

地面は相変わらず固くて、草一本生えてない。


「………ちゅまんない」

「そうね………」

「もう少し行くと川があるから、そこなら少しは緑があるんじゃないかな?」

「早く、早く、川行こ」


茶色だらけの地面はツマンナイもん。

それに少し暑い。

聖域でも、お水の側は涼しかったから地上もそうだよね?


「…………川………あるの?」

「…………ミュールフェリスから貰ったデータによれば、ある。とはいえこの渇き具合だと………ヤバイかな………」


川♪川♪

ルンルン気分でパァパとマァマを急かして歩く。

でもそこに僕が期待した光景は無かった。



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