ドワーフの職人さんの話~その1
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ドワーフの職人さんの話~その1
「ちびマにも何か武器を持たせるべきか?」
う?
僕達のローブにはパァパが色んな魔法を付与してるから軽くて丈夫でドラゴンさんのブレスでも破けないし、汚れない。
パァパみたいに魔法を無詠唱で使えれば、武器無くても誘拐されずにすんだのかな?
ちなみにパァパのお指パッチンはフェイクで、本当は何もしなくても魔法使えるけど、それっぽい動作があった方がかっこいいからしてるだけなんだって。
マァマがボソッと中2って…………
中2ってなあに?
僕はまだ知らなくていい?
うん。分かった。
「それなら丁度よかった」
今日はエルフさんがお家に遊びに来てます。
僕が誘拐された事を精霊さんに教えられて、心配して来てくれたの♪
もっとも心配なのは僕より誘拐犯だったみたいだけど。
( ̄▽ ̄;)
「丁度いいとは?」
「親交のあったドワーフの夫婦に手紙を出したところ、こちらに来ると返事が届きまして」
ドワーフさん!?
「彼等はとても腕のいい職人です。世界樹の素材を扱う事が許されていたぐらいに」
わぁ!それは凄い!!
「そうか。それほど腕がいいなら素材も奮発するかな♪」
「あなた」
「分かってるよ奥さん。ちゃんと現時点で入手可能な最高素材用意するから任せて」
「僕も、一緒、く」
何処かへ取りに行くの?
なら置いてっちゃヤダ。
「もちろん。素材は自分の手でゲットするに限るからな。むしろ嫌だと言っても連れていくから安心しろ♪」
「それはそれで嫌われそうよね」
「ぐはっ!」
う?
嫌ったりしないよ?……………多分。
「で、そのドワーフ夫婦はいつ頃、着く予定なんだ?」
「明後日ぐらいですね」
「それなら…………間に合うかな?」
「どちらまで行く予定で?」
「町から一番近い初級ダンジョン。現在のランクだとそこしか入れなくてね」
「えっ?」
「この前は少々、派手にやったがギルドのクエストを承けたわけじゃないからな。実力はどうあれ実質は登録したてのFランク冒険者だ」
「……………天狐様がFランク………あり得ない!!」
でもFランクだよ?
「一刻も早くランク上げましょう!天狐様なら最上級のSSSどころか、過去に一人しかいないといわれるLランクにだって」
「L?」
「確か伝説的とか」
「もしかしてLEGEND?」
「ええ、そうです。レジェンド」
「中2?」
「あれ?過去に転生者か転移者でもいたのか?」
過去に一人しかいないって人が怪しいと思う。
「ランクは上げる必要を感じたら上げるさ。それまではFで十分だ」
「そうね。ちびマは年令の関係で仮登録だから、本登録になってから上げた方が面倒がなくていいんじゃないかしら?」
「!!ちびマ様が仮登録!?なおさら、あり得ない!抗議しに行ってきます」
「待て待て待て」
パァパとマァマでエルフさんを説得するのに2時間もかかった。
その横で僕はマァマの手作りオヤツをモグモグ。
今日のオヤツはナバナパフェ。
パァパとマァマは素直にバナナと言えないのか?って呆れてた。
ナバナはパァパとマァマが普段いる世界ではバナナって名前の果物なんだって。
バナナとナバナ。
大きく違わないから大丈夫。
何が大丈夫なのか僕にもよく分からないけど。
( ̄▽ ̄;)
「分かりました………分かりたくはありませんが分かりました」
どっち!?
「今はまだちびマも子供で女神の力も弱い。下手に目立つとアトールからちょっかいかけられそうだからな」
「返り討ちにしますけどね」
マァマ。ニッコリ微笑んで言うことじゃないと思うの。
エルフさんが引いてるよ。
僕はそんなマァマも大好きだけどね。
「俺もそんな奥さんが大好きだ」
「あら、ありがとう♪」
町から一番近いと行っても途中にある森を迂回しないといけないから馬でも2時間はかかるんだって。
僕達はお空を行くから30分ぐらいで着くみたいだけど。
でもさすがに今日はもう暗くなるから、お出掛けは明日の朝。
必要な物は普段からパァパとマァマの空間収納に入ってるから準備する事もない。
お夕飯すんだらお風呂に入って、女神しゃまにお祈りをしてお休みなさい。




