女神しゃまのクエストの話~その2
女神しゃまのクエストの話~その2
ふみゅ~
お目々開けたらパァパもマァマも居なかった。
どこここ?
僕、また捨てられたの?
。・゜・(ノД`)・゜・。
「…………パァパ、マァマ………どーこー?」
ガチャって音がした方、見たらマァマが。
「マァマ!」
「どうしたの?怖い夢でも見ちゃった?」
うん。怖い。怖い夢見たの。
でも大丈夫。マァマが来てくれたから。
「起きたか?おいでちびマ。庭もリフォームしたからパァパと一緒に遊ぼう」
お庭?
あ、ここ地上のお家だ。
「あしょぶ」
パァパとお手々繋いでお庭に出たら、ふぉーーー!
凄い!凄い!凄い!!
「あれ、何?」
大きな木さんに縄4本でお椅子、ベンチを浮かせてる。
パァパがそのベンチに座って僕においでおいでって。
側に行ったらヒョイって横に座らされて………
ふぉーーー!
「ブランコだ。これは大人と一緒に遊べるように大きなベンチを付けてあるが、一人で遊ぶなら向こうの小さいやつな」
言われてパァパがお指差した方を見たら白くて小さなお椅子の付いたブランコがあった。
「しゅごーい」
「まだまだ!あっちには滑り台もあるし、シーソーも作った。ジャングルジムに雲梯、登り棒…………あと何を作ったかな?」
なーんにも無かったお庭にいっぱいの遊び道具。
「あ!鍛練用のアスレチックも作ったんだった。今日はもう暗いから明日起きたら遊ぼうな」
「うん!」
お空は真っ暗だけどお庭はパァパが出した魔法の灯りでキラキラ明るい。
色とりどりに変わる灯りはイルミネーションって言うんだよ。
マァマも大好きで聖域でもよく使ってた魔法。
「そうそう。滝も復活させたぞ。見に行くか?」
「うん!」
滝!はじめて見る滝!
「……………おみじゅ…………落ちてる……だけ?」
「だけだな」
う~ん。なんか違うような気がする。
「まぁ、かなりショボいけど、この世界の技術で作った人口の滝にしては、よく出来てる方だと思うぞ?」
そうなの?
「本物の滝はもっと凄いわよ。今度、見に行きましょうね」
「マァマ。うん。一緒、く」
「メシ?」
「ええ。せっかくなのでお庭でバーベキューしようかとダメ?」
「良いねバーベキュー。ちゃんと敷地の1角に作ってあるから任せて」
「さすが」
地上で過ごす初めての夜ご飯は昼間、パァパが倒した魔物のお肉と聖域から持ってきた新鮮なお野菜でバーベキュー♪
「あち!あち!」
「慌てて食べるとお口の中、火傷しちゃうわよ?フーフーしてから食べましょうね」
「フーフー………あち!」
「猫舌?」
フーフーしてもお肉の真ん中はあちあち!
でも美味しくて止まんない。
「明日、朝市に行きたいのだけど」
「分かった。寝てたら叩き起こしてくれ」
「朝の鍛練で私より早起きなあなたを?」
「鍛練後に二度寝してる可能性、なきにしもあらず」
「…………結婚してから一度も見たこと無いけどね」
「そう?そうかな?」
「僕も」
「もちろん。寝てたら抱っこしてでも連れて行くわ」
「一人でお留守番はもっと大きくなってから経験しような」
「一人でお買い物もね」
「まだまだ沢山、甘えてろ。子供の特権だ」
「マァマはちびマを甘やかすのが大好きなのよ。だからゆっくり大人になってね」
「反抗期になったら泣き暮らしそうだな」
「止めて!考えただけでも辛いんだから!」
楽しくて美味しい夜ご飯でお腹いっぱいになった後は、お風呂。
ふぉーーー!
元々のお家にはお風呂無かったけど、お部屋の一つをパァパが魔改造?してみんなで入れる大きなお風呂と…………
「お庭!お風呂」
そうお庭に繋がる扉を開けると露天風呂!
「岩風呂にしようか迷ったんだが………安全面を考えて樽風呂にしてみた」
お庭にデーンと大きな樽風呂。
僕より大きいから僕が普通の子供だったら一人では入れない。
でも僕は天狐だからお空を歩ける。
まだ長い時間は無理だけど、お風呂に入るぐらいなら大丈夫。
お尻尾に神力をこめて広げると天狐の僕達にしか見えない階段が。
パァパとマァマが見守る中をえっちらおっちら上ってドボーン♪
お湯の量は僕が入っても溺れないように少な目。
でもそれだとパァパとマァマがお風邪ひいちゃうから、ちゃんと大人用のお湯がたっぷり入ったのも置いてある。
んー………お庭、こんなに広かったかな?
「敷地全部に空間拡張使ってるでしょ」
「当然!色々造りたい施設や部屋があったから通常の広さじゃね。だからこそ買ったんだし。買ったからには、いじりまくる」
「ほどほどにね」
「頭の片隅には入れとく」
「はいはい」
お庭の広い謎が解けた!
お風呂から上がったらもうネムネム。
「ちびマ。もうちょっとだけ我慢しろ」
「私達は今日の報告を我が君に」
「ちびマはミュールフェリスに報告と言うか祈りを捧げるんだ」
女神しゃま?
「この世界で生まれた天狐のちびマが祈りを捧げる事で女神ミュールフェリスの力が少しずつ蘇るの」
「その為に家の中に礼拝堂を造った。これからそこで寝る前のお祈りをしような」
「はぁい」
女神しゃま。
僕は今日、色んな人に会って、色んな事を知りました。
これからもパァパとマァマと一緒に沢山、遊んでお勉強もして………
眠い…………
「…………あら?」
「祈りながら寝るとは器用な」
「可愛い寝顔。これだけでもミュールフェリスに来て良かったって思うわ」
「そうだな。さぁ俺達も、もう寝よう」
「ええ。明日も沢山、遊びましょうね。お休みなさいちびマ。マァマの可愛い坊や」




