映画館で、うちわ を使いまくり?!
映画観賞中に、なぜ、うちわをくれたの?!
8月の平日に、仕事の休みが取れ、大ヒットしてるアニメを見に行った。
土日はごった返してるフロアーも、人もまばら。そのためか、いつもよりさらに冷房がきいて快適な涼しさ。
はぁ、涼しい! やっぱり映画館はいいなぁ!
そういえば、映画も久々だなぁと、慣れない購入機でチケットを買った。
何か、中で食べよかなーっと、売店のカウンターで、ホットコーヒーと30センチ以上のシナモンのチュロスを買った。
両手両ひじは一杯の中から、やっとチケットを指先に用意し、映画館の入口に入ろうとしたら、突然、スタッフに止められた。
(スタッフ) お客様、この映画の上映館だけ、冷房の調子が悪いんです。修理中ですが、この回も上映はします。
よければ、一度、館内に入って、中の暑さを確認頂き、よければご覧ください。 もちろん、キャンセルでしたら代金をお返しします。
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手にはホットコーヒーと30センチのチュロス!
また次の上映まで待つのもなぁ。館内を確認するまでもないかなぁ?
今度いつ来られるかわからないし。
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(私) はい、見ます
(スタッフ) ありがとうございます。申し訳ありません。
席に座ると、中には、何十人もいただろうか?
やっぱり帰らずに見る人も多いよねぇ、と仲間意識をもって、映画を見た。 一人ずつ、お詫びのうちわをもらった。
しばらくして、急に、うちわであおぐ音が、あちこちで、パタパタパタ。
お察しの通り、蒸し暑くなってきた。
独り言が聞こえ、どこからともなく、(暑いわぁ、これはあかんわ)
私も、うちわであおぎなから、(おっしゃる通りです)と小さく呟いた。
映画はとてもよかったが、最後まで映画に集中できずに終わった。
(暑いのはやっぱりダメだったなぁ)
出口までの通路で、スタッフが一人ずつに声かけして、謝っているのが見えた。
暑いわぁ、と仲間内では話してはいたが、誰も怒ってなかった。日本って良い国だなぁ、と何か嬉しくなった。
もう、冷房が壊れた映画館で、映画を見るような珍しい体験はしないだろうと、ひとりでに笑えた。
出口で、お詫びの言葉と共に、何と、無料招待券をもらった。
さらに、嬉しくなった。