特別編 お正月 1
特別編です!
新キャラめっちゃ出ます!
しんしんと雪の降る日…
「はあ…もうあと1時間で年明けか… 」
「だな…」「だね…」「ですね…」
ウィストレル皇国総統、蒼月総悟は、彼の友人数名と、都内の自宅で『笑ったら負けな宇宙防衛軍24時』を見ていた。
「そろそろ行く?初詣。」
「行きますか…」
「寒いです。行きたくない…」
あんまり友莉は乗り気じゃないな…
「ほれー行くぞー」
「うにゃー…」
あ、瑠衣のやつが無理やり立たせようとしてる。
友莉抵抗してるけど…
「「まるで猫だな(ですね)」」
そう、丸まっているからまるで猫のようなのだ。
夜城君とハモったぜ
そう思っていると瑠衣が友莉の耳元で…
「…寒かったら蒼月とひっつけるぜ…チャンスだぞ…」ボソッ
「………!?」ピク
あ、今瑠衣の奴なんか変なこと囁いたな。
今度は何言ったんだ…?
友莉も反応してるし…
「わかりました。行きます。」
あ、友莉がおきた。
瑠衣が悪い顔してるな…後で問い詰めよう。
「さあ行きましょうそう行きましょうやれ行きましょう。」
「待て!分かった、落ち着け!」
「先行ってるぞー!」
「待てテメェらぁぁぁ!見捨てんなぁぁぁぁぁ!」
そんなこんなで準備を終え、初詣に向かった総悟達であった…
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「うぁー…寒っ。」
「着込んできて正解だったな。」
現在、俺達は都内の明治神宮に来ていた。
無論、初詣の為である。
「それにしても…人、多いですね。」
「それな。」
「こうも長いと、アレですね。帰りたくなる。」
「…帰んなよ?」
「……………帰りませんよ。」
「おい待てなんだ今の間は。」
流石に正月の明治神宮には、特に人が多い。
ざっと3000人いてもおかしくないだろう。
「こりゃ、相当待つかもな…」
「ですね…」
「俺ちょっと自販機で飲み物でも買ってくるわ。何がいい?」
財布を取り出し、瑠衣が尋ねてくる。
「お?奢りかい?」
「んな訳ねーだろ、湊人。んで?何がいい?」
湊人が即座に切られて、瑠衣が尋ねてくる。
「んー…じゃー俺甘いコーヒー。」
「じゃあ僕は…有ったらゆずレモン。無かったらお茶で。」
「あ、じゃあ私はコーンスープで。」
「…コーンスープ?売ってるか?」
「売ってるやつは売ってる。数は少ないだろーけどな。」
「ふーん…ま、いいや。りょーかい。行ってくる。」
「おう、いってらー。」
「場所取っとけよ!」
「わーってるよ!」
そうして瑠衣は人混みに消えていった。
「さて、瑠衣が帰ってくるまで待ちますか…」
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「買ってきた。」
「お疲れ。いくらかかった?」
「えーっと…コンポタが130円。んで、ゆずレモン120円。コーヒー500円な。」
「ちょっと待てコーヒーだけぼったくりだろ。」
「ちっ、ばれたか。」
「逆になんでバレないと思った…」
そんなアホな掛け合いをしつつ、全員でしっかりと代金を瑠衣に渡す。
「あ、そーいやさっきあいつら見たぞ。」
「…あいつら?」
「ほら。菅谷だよ。同期の。」
「あー…なんか覚えてる気がする。」
「菅谷っつーことは、一緒にいたのは…夏帆と友貴か。」
実のことを言うと、菅谷メイ、鬼頭夏帆、相澤友貴の3人は俺と、士官学校の同期なのだ。
今でも時たまあったりしている仲だ。
「遠目で見ただけだけどな。多分その2人。」
「マジか…」
「Ruin送ってみる?」
「あ、じゃあ私夏帆ちゃんとメイちゃんに送ります。」
「えー…夏帆は俺が送ろうと思ってたのに…」
「久しぶりすぎて忘れてんじゃない?瑠衣のこと。」
「あー…ありそう。」
「うっせー。ほっとけ。」
そう言うと瑠衣は拗ねたように顔を背ける。
「おやおや。夜城さん、瑠衣君が拗ねてしまったようですよ?」
「ですね。なんせ瑠衣君は学生時代彼女の事が…」
「だぁーもう!お前らうるさいわ!」
いじり倒したら少し怒らせてしまった。
その様子を見て笑う俺達。
全くいつもと変わらない…いや、まるで青春を謳歌する高校生のようだった。
「あ、そういやあと何分で年明け?」
「スルーか?スルーなのか?」
「あ、あと10分ぐらいだ。」
「じゃあ、もうすぐ年明けですね。」
「…え?マジでスルー?」
「「「当然。」」」
「…泣いていい?」
「知らん。」
「…うわぁぁぁん!」
勝手に瑠衣が男泣きしだしたが、華麗にスルーして、話を続ける。
「んで?Ruin送った?」
「あ、まだです。今から送ります。」
「おう。」
「…同期のグルチャでいいですよね?」
「どうだろ?」
「いいんじゃない?別に。」
「じゃ、グルチャで送りますねー。」
「おう。」
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以下、Ruinの画面。
ユーリ@低浮上『今年も一年お疲れ様でした!』
とーや@青春街道まっしぐら『お疲れー』
拓マッチョ@航海中『特に年末なw』
れいか@金欠病『それな』
ミカ@昇進来た『ねー。こっちきていきなり季節変わったから、冬物に帰るの大変だったよー』
れいか@金欠病『いや、ミカ。そうなんだけどそうじゃない』
そーご@過労人『相変わらず天然やな…ミカ』
れいか@金欠病『総悟は特にじゃない?総統だしさ』
そーご@過労人『もうね、死ぬかと…』
はるか@婚活中『みんな今どこ?ちなみに私は熱田神宮』
れいか@金欠病『私浅草寺』
ミカ@昇進来た『え?私も浅草寺だよ?』
れいか@金欠病『ウッソまじ?どこ?』
ミカ@昇進来た『人形焼きのお店の前』
れいか@金欠病『うそ、私もそこの前』
ミカ@昇進来た『あ、見つけた』
れいか@金欠病『うそ?あ、ミカっぽい人見つけたわ』
菅やん@有給中『みんな何やってんの?』
拓マッチョ@航海中『生存報告?』
とーや@青春街道まっしぐら『絶対値げぇw』
とーや@青春街道まっしぐら『あ、変換ミスった』
そーご@過労人『アホー(・∀・)』
友貴@司令官志望『アホー(・∀・)』
拓マッチョ@航海中『(・∀・)ニヤニヤ』
とーや@青春街道まっしぐら『くそウゼェwww』
とーや@青春街道まっしぐら『その連携やめろww』
ユーリ@低浮上『…結局みなさんどちらに?』
とーや@青春街道まっしぐら『俺今熱田神宮。はるかと一緒だな。』
拓マッチョ@航海中『は?名古屋の?俺伊勢神宮』
そーご@過労人『拓樹の方が遠いww』
友貴@司令官志望『それなw因みに俺は明治神宮』
瑠衣@低浮上『俺さっきお前ら見たぜ』
なっちゃん@ジュース『うそ?本当に?』
瑠衣@低浮上『本当』
夜城@夜道気付けて『ホントだよ。一緒に明治神宮来てるから瑠衣から聞いた。総悟と友莉も一緒だよ』
友貴@司令官志望『まじか(*´・ω・`)』
菅やん@有給中『全然気づいてなかったw』
ミカ@昇進来た『あれ?じゃあ、メイちゃんたちも明治神宮?』
菅やん@有給中『そだよ』
はるか@婚活中『あれ?でもメイ達って九州勤めじゃ無かったっけ?』
友貴@司令官志望『年末年始に総悟達に会うついでにな』
はるか@婚活中『(「なるほど」いう文字と猫耳少年が書かれたスタンプ)』
そーご@過労人『あれ、そんな予定あったか?』
なっちゃん@ジュース『…もしかしてさ、忘れてる?』
そーご@過労人『…悪い。記憶に無い』
菅やん@有給中『ちょ、可愛い女の子二人にせっかく会えるってのに忘れてたの!?』
友貴@司令官志望『可愛い…?』
拓マッチョ@航海中『あの山中訓練中に』
瑠衣@低浮上『出没した野性の熊を』
夜城@夜道気付けて『一撃で』
そーご@過労人『殴り倒したメイが?』
とーや@青春街道まっしぐら『(ヾノ・ω・`)イヤ、ナイナイ』
レインフォード@グアム基地『(ヾノヾノヾノヾノ・ω・`)ジェットストリームナイナーイ』
菅やん@有給中『ウザいwwwwハラタツノコwwww』
れいか@金欠病『あ、それ久しぶりに聞いた気がする』
ミカ@昇進来た『確かに』
レインフォード@グアム基地『あ、あと3分じゃん』
とーや@青春街道まっしぐら『え、まだグアムは違くない?』
レインフォード@グアム基地『いや、今俺日本だよ。年末休暇でね』
そーご@過労人『なる』
ユーリ@低浮上『じゃあ、そろそろ落ちる?』
友貴@司令官志望『いや、どーせならカウントダウンしようぜ』
拓マッチョ@航海中『あ、いいなそれ』
とーや@青春街道まっしぐら『じゃ、やりますか』
なっちゃん@ジュース『あと、40秒!』
夜城@夜道気付けて『あと30秒!』
レインフォード@グアム基地『あと、20秒!』
友貴@司令官志望『あと、十秒!』
ミカ@昇進来た『9!』
はるか@婚活中『8!』
瑠衣@低浮上『7!』
れいか@金欠病『6!』
拓マッチョ@航海中『五!』
ユーリ@低浮上『4!』
とーや@青春街道まっしぐら『3!』
菅やん@有給中『2!』
そーご@過労人『1!』
続きます