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第三話 動き出す皇国

更新が遅れ、申し訳ありません。


リアルがテスト週間に突入しており、あまり更新出来ないと思います。

ご了承ください。


今回は短めです

ボーーーーーーーーーーーーーッ…


どこか間の抜けたような汽笛と共に、三国率いる第四揚陸隊群は、ウィストレル皇国の軍港の中では、最大クラスの大きさを誇る横須賀鎮守府に入港した。



因みにこの横須賀鎮守府は、国防海軍三大主力艦隊(第一、第七、第八艦隊の三つ。)の一つとされる、本土防衛軍第一艦隊の定係港となっている。 


他にも、国防海軍の総司令部や、国土交通省、防衛省の二つの中央省庁の傘下に入っていたという経歴を持ち、現在は独立した組織となっている、海洋安全管理局(マリンガーディアン、通称:マリガー)の横須賀庁舎がある。



また、少し南の方には海洋安全管理局管轄の海洋安全管理学校横須賀校(女子部校舎のみ。男子部校舎は京都の東舞鶴(別名東舞校)にある。男女混合校は北佐世保。)が存在する。



因みに捕捉だが、海洋安全管理局と言うのは、『一定以上の戦力を持つ、海上警備の為の組織』である。


ここだけ見ると、海上保安庁と何ら変わりが無いように思えるが、実際は、下手したら、そこらの中堅国の海軍に匹敵、もしくは、軽く超えかねないような、高い戦力を持つ組織である。


異世界こっちに来る直前には、警備組織どころか、そこらの先進国の海軍でもそうそう持てないような、原子力空母一隻が編入されたと話題になった。


とはいっても、もとから第二次世界大戦期の正規空母や軽空母程度の艦艇なら、ある程度保有していたのだが。


他にも、大和型戦艦や長門型戦艦、などの戦艦級を保有しており、ミニ・イージス護衛艦なども保有している。(艦名は国防海軍のものとは違うようにしている。例えば、海洋安全管理局のあきしま型ミニ・イージス護衛艦と、国防海軍のあきづき型ミニ・イージス護衛艦など。ただし、他にも国防海軍の秋月型防空駆逐艦や海洋安全管理学校の秋島型防空駆逐艦などもあるため、いまだに若干ややこしいことになっている。)



話がそれたが、要するに横須賀鎮守府は、めちゃくちゃ規模のデカい軍港ということである。



そんなことを考えていると、タグボートによって三国の巨体が押し込まれ、46,000トン近い巨体が岸壁につく。


港側からタラップがつなげられ、降りれるようになる。


「総統閣下。入港、完了いたしました。」


甲板で、横須賀の景色を見ていると、下士官らしき兵士が近づいてきて報告してくる。


「ああ…わかったよ。どうもありがとう。」


「はっ。失礼いたします。」


そう言ってまた、下士官はどこかへ向かっていく。


それを横目で流しつつ、俺は息を静かに吐く。


前世界むこうでは真夏だったが、異世界こっちは季節が逆になっているらしく、今の時期はほぼ真冬と言っていい。


しかし…寒い。


強襲揚陸艦である三国の甲板上は、全通甲板になっているため、冷たい風が吹き抜けていく。

なので、甲板上にいる俺はかなり寒い思いをしているのだ。


「いやー寒いなー。防寒具持ってきて正解だわ-。」


ふと、後ろから声がしたため振り返る。


「ああ…夕月一佐か。」


「お久しぶりです、総統閣下。」


「なんだ、夜城君もいるのか。」


声をかけてきたのは、国防陸軍対外情報局情報管理官の夕月ゆうづき 留衣るい一等陸佐と、国家保安局副局長の夜城やしろ 湊人みなとの二人だった。


二人は年代が俺と近いことや、仕事柄などから、俺と仲が良い。



「…来るのが早かったじゃないか。待ってくれてたのか?」


「ああ、いや、俺達は迎えに来たんだ。」


「こら、留衣。敬語使いなって。」


「ははっ、別に良いさ。それに、俺とお前らの仲だろ?夜城も遠慮すんなって。」


「…そうかい?それならそうさせて貰うよ。」


それから俺達は少し駄弁って、暫くすると夜城が「そろそろ、官邸に行こうか。ヘリは準備してあるし。」と言ったので、ヘリポートに移動することとなった。






――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――





一方その頃、青森県の西側、日本海沖上空をF-15J二機が飛行していた。


『こちらイーグル。目標を視認した。』


『了解。接近し、警告を開始せよ。』


『イーグル了解。』


F-15Jを駆るのは、イーグルこと、潮田しおた なぎさ一等空尉と倉橋くらはし 晴人はると三等空尉。このふたりが飛行している理由は、言わずもがな[スクランブル発進]、つまりは領空侵犯機の邀撃ようげきである。


そして、その領空侵犯機とは…


『イーグルより三沢コントロール。目標はドラゴン。繰り返す、目標はドラゴン。』


『……三沢よりイーグル。誤認ではないか?』


『いや…間違いない…ドラゴンだ。』


そう、ドラゴンだった。


これには、彼も邀撃管制官も動揺を禁じ得なかった。

だが、現実に目の前にいるのだから、信じざるをえない。


彼は異世界に来たという話も聞いているので、ドラゴン位は居てもおかしくない、そう割り切るとこにした。


また、彼は不安でもあった。

なぜなら、装備している短距離空対空誘導弾(AAM-5)1発で、仮に戦闘になった際、ドラゴンを叩き落とせるのか…と思ったからである。


幸いにも、機外拡声器によって、警告文を伝える事は出来る。最も、それも相手に言葉が通じればの話だが…



と、そこで、彼はあることに気付く。


『こちらイーグル、目標に人が跨っている…あれは…』


『こちら02(ゼロツー)、あれって、女性じゃないですか?格好からして、竜騎士とか何じゃ…』


『02、やけに詳しいな。』


『自分、そういうの好きなんで。』


『そうなのか?…まぁいい。こちらイーグル。目標への警告を開始する。』


『三沢了解。』


そして、潮田一尉は機体近づけていくが…ここで不測の事態が起こる。


『…!?こちらイーグル!レーダー波の照射を受けた!』


『三沢よりイーグル。直ちに離脱せよ。』


『ッ…目標反転!こちらに向かってきた!』


直後。


『!?野郎ブレス撃ってきた!?こちらイーグル!攻撃を受けた!』


『……………!』


邀撃管制官のつばを飲み込む音と、しばしの沈黙…

そして出された指示は、衝撃的なものだった。


『…イーグル、交戦、並びに発砲を許可する!』


『!?』


交戦許可…それは、未だ名も知らぬ相手国と、戦争状態に突入する可能性をはらんでいた。


だが、許可が出された以上、戦わざるを得ない。

彼は最後に確認する。


『…それは正式な命令か?』


『北部方面航空隊と總司令部のものだ。間違いない。』


『分かった…ッ!イーグル1…交戦開始エンゲージ!』


『イーグル2、交戦開始!』


同時に彼は素早く機体を右に傾げ、旋回機動に入る。


それに対し、ドラゴンはまるで絶対に逃がさないとでも言わんばかりに、機体の後ろににぴったりと張り付いてくる。


『こちら01!追尾されている!』


『02!FOX2!』


倉橋三尉が放ったAAM-5は寸分違わずドラゴンに命中する。


そして中から血濡れのドラゴンが黒煙の尾を引いて出てきて、そのまま墜落して行った。


『…こちらイーグル。目標を撃墜した。』


『…了解した。死体の回収は海軍に委託する。イーグルは帰還せよ。』


『了解した…イーグル、RTB』


こうして、領空侵犯機との空戦は終了した。


だが、これが予想通りの波乱をウィストレル皇国に巻き起こすことになる。






遂に1200PVいきました!嬉しいです!







あ、あと感想ください。お願いします。

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