第一話 召喚されて異世界へ
第一話だぜヒャッホイ!
テスト結果が悪すぎて、更新一週間は止まる。
すいません。
光に包まれている間、俺は、
(まぶっ、ちょっ、まぶしい、まぶしいって!ま、待って、ほんと、ほんと眩しいから!目がぁーっ!目がぁぁぁぁぁっ!バルスやったの誰じゃぁぁぁぁぁ!)
などと、くそでもない事を考えていた。(何でこんな状態になったかはプロローグ参照。)
そして、暫くすると光は弱まり始め、目を開けると、そこは…そこは…そこ…うーん…なんか…でかいホール?そう、でかいホールだった。知らんけど。
まぁ、確信はした。
あ、ここ異世界だ。と。
異世界来て最初に思ったこと。
なんかオラわくわくすっぞ!まる。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
結論、やっぱり異世界だわ。ここ。
えーっとねー、おうじょさまがねー、きれーだったのー。
…え、だめ?感想と説明統合しちゃ駄目?えー…でも別にめんどくさいわけじゃないんだよ?書く気が起きないだけ。(人はそれをめんどくさがっていると言う。)
えー…知りたい?ほんとに?どーしょっかなーw
あ、ごめん、駄目、日本刀は!エクスカリバーはしゃれにならない!パンツァーファウストも駄目!え?待って!その列車砲どこから引っ張ってきたんですか!?あ、大和さんはお帰りくださ…おーけー落ち着こう。話せば分かるから!な!あ、ダメェ!
アーーーーーーーーーーーッ!
閑話休題
詳しく説明します。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
でかいホールの中に出た俺は、周りを見回し、状況を把握することに努める。
まず、クラスの連中。
こちらも俺と同じ事を考えているのか、周りを見回している。
前方には金髪碧眼の美少女。多分王女様か聖女あたりだと思う。
左右には杖を持ち祈りを捧げているかのようなポーズの、ローブをまとった、いかにも『魔法使い!』といった感じの人間がそれぞれ百人、合わせて二百人前後。
後ろには、荘厳な感じの兵士二十人前後が固める石の扉。
テンプレにも程があるだろっ!ってレベルのテンプレ的異世界勇者召喚にしか思えなかった。逆にそれ以外何があるのさ。
まずは冷峰が定番の一言。
「こ、ここは…?それに、貴方方は!?」
それに前の女性が一言。
「私は、セルジュオン王国の第三王女、リーフェル・アレイ・セルジュオンと申します。今の状況については大部屋で、お話しさせていただきます。勇者の皆様方。私についてきて下さい。」
「どうする?」
「うーん。現状の把握もしたいし…ついて行くしかないね。」
クラスの連中はついて行くみたいだ。ならば俺もついて行こう。
大体想像はつくが、一応予想があっているかどうかの確認はしておきたい。
と言うわけで、俺達はリーフェル王女について行くことになった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
俺達は、王女様について暫く歩き、瀟洒な感じの扉の前についた。
「この部屋で、皆様に事情を説明いたします。中には、軽食も用意してありますので、どうぞご自由にお召し上がり下さい。」
そう言うと同時に、扉の両側に立っていた兵士が扉を開ける。
「それでは参りましょう。」
そう言うが早いが、王女様は中へ入っていく。
俺達も続いて部屋に入る。
部屋の中はかなり広く、小学校の体育館を一回り小さくしたような感じだった。
全員、用意されていたイスに座ったのを確認すると、王女様は話し出した。
「まず、勇者様方を召喚した理由から説明いたします。私達の世界には主に三つの種族が住んでおります。まず、私達ヒューマン。次に、総称的に亜人族と呼ばれる、獣人族やエルフ族、精霊族などの種族。そして最後に、魔人族です。」
「私達ヒューマンと亜人族は長年、魔人族と『千年戦争』とも呼ばれる戦争をしています。勿論、魔人族にも、私達ヒューマンや亜人族に味方する者達もいます。ですが、そのような者達は、魔人族の中ではごく一部に限られます。」
「魔人族には、魔王と呼ばれる者がいて、その魔王が全ての元凶とされており、その魔王を倒せば、千年戦争は終わると言われています。」
「ですが、年々魔王の脅威は高まっており、更には、他大陸の宗教国家が攻めてきたり、我が国に並ぶ戦力を持つ、ガルーヴェン帝国が戦線の離脱を発表して裏切ったり、又その帝国が亜人族を奴隷として利用したりするようになって、亜人諸国が宣戦布告してきたり、魔王領の国と、味方陣営のはずの国がつながっていたりと…」
「いま、世界は大変混乱し、わが国でも帝国のような、覇権主義の風潮が高まっており…とにかく、大変な状況なのです。」
「そこで、勇者の皆様方には、世界の混乱を収め、魔王を討伐していただきたいのです。」
…まぁ、なんか色々カオスだが、『魔王を討伐』云々は概ね予想通りだ。
「じゃあ、俺達は帰れないんですか…?」
「いえ、神話には、魔王を討伐すれば、勇者達は元の世界に送還されるとありますから、恐らく、魔王を討伐すれば帰れるのではないかと思われます。」
「魔王を討伐すれば帰れるんですね?…じゃあ、やるしかないか…」
「マジかよ…」
「某国民的RPGみたいで面白そうじゃん!」
「やるしかないな!」
お、おおう。みんな以外と乗り気だな。
「皆様…ッ、ありがとうございます!」
「いえ、平和が一番ですから。」
「本当にありがとうございます!…それでは、皆様のステータスを見てみましょう。頭の中で、『ステータス』と念じてみて下さい。何か浮かび上がってくるはずです。」
「おぉー!なんか来た!」
「それでは、皆様ステータスの平均はどれくらいか教えて下さい。」
「俺は…だいたい500ぐらいだな。」
「私も…500ぐらいかな。」
「やはり…皆様ステータスが高いようですね。レベル1であれば通常50程度、よくても100前後なので、かなり高いでしょう。恐らく、スキルの欄に『~魔法』と書かれているものや『鑑定』などかあるのではないでしょうか。」
「あ、あった。」
「はーい、ありました!」
「それでは、鑑定のスキルを使ってみて下さい。使い方は、鑑定したい対象に向かって、目を向けた状態で、鑑定と唱えて下さい。そうすれば使えるはずです。」
とりあえず、王女様の言った通りにやってみる。
なにを鑑定しようかなー。ま、適当に冷峰を鑑定してみるか。
『鑑定』!
───────────────────────────────────────────
名前:冷峰 拓翔
性別:男 年齢:16
職業:魔法剣士
称号:勇者筆頭
ステータス
レベル:1
HP:520/520
MP:525/525
ATK:518
DEF:511
SPD:509
LUK:105
スキル:神剣 鑑定 言語翻訳 魔法適正:火・水・風・光 光速移動 神速 剣技:〈滝時雨〉〈極煌獣撃〉
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
…うん、まぁチートだな。
俺はどうなんだ「ギャハハ!蒼月のステータス見てみろよ!」…本人より先に見るなよ立川…
因みにその俺のステータスがこれ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
名前:蒼月 総悟
性別:男 年齢:16
職業:オタク(人間最終戦略兵器)
称号:巻き込まれた異世界人(世界最高の戦術家)
ステータス
レベル:1
HP:53/53
MP:2/2
ATK:38
DEF:46
SPD:49
LUK:10
スキル:言語翻訳 鑑定 (偽装〈注意:カッコ内のスキルはこのスキルにより隠蔽されています。解除不可。〉 次元操作 概念操作)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
なるほど、ほんとはチートだが、周りからはカスに見えると…
えー…隠蔽する必要なくない?
ほら、みんな笑ってるし。王女様もなんか笑ってるし。なだめてるけど。
あー、もうどうしよっかなー!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
あの後ひとしきり笑ったクラスメート達は(俺もいるよ?)、王女様がよんだメイド達に個室まで案内され、明日から始まるという、騎士団による訓練に備えて、休息を取ることとなった。
と言うわけで、俺が今いるのは、俺に与えられた個室のベッドの上。
そこで俺は、これからどうするかと言うことを考えていた。
一番やりたいのは、チートを駆使して冒険者家業につとめること。
ついでにハーレムまがいのことになれば良いなぁーと思っている。
だが…未だに気がかりなことが一つある。
こっちの世界に連れてこられる寸前に見えた、
[能力:『第二の世界《the second worlds》』・国名、ウィストレル皇国]
と言う文字である。
実はこの《the second worlds》とウィストレル皇国という単語には聞き覚えがある。
《the second worlds》と言うのは、俺が地球でプレイしていた、オンラインゲーの名前である。
このゲームは、簡単に言えば国家運営ゲームで、戦略ゲーなどのように、戦争をするのも一つの楽しみと言えるが、基本的に《the second worlds》は『純粋に国家運営を楽しむゲーム』と言われる。
ウィストレル皇国というのは、そのゲームで、俺が率いていた、日本を元にした大国の名前である。
大体、北はシベリアから南はオーストラリア、西は台湾から東はハワイまでを領有し、魔法と呼ばれる新境地を切り開いた国で、正直、リベリオン合衆国やオラーシェ連邦など目じゃない。
最後にプレイした記憶が正しければ、俺が率いる国、ウィストレル皇国は国連軍の盟主として、サーバー間で行われたりする宇宙戦争に突入していたはずだ。
それとこの世界と何が関係あるのだろうか?
うーん…と考えていると、
突然テーブル上に置いてあったスマホがなり出した。
おかしい…ここは異世界のはず…スマホなんてつながるのか?
画面を見ると、連絡先には[官邸]と書かれている。
とことん怪しいが…しかしまぁ、でないわけにも行かないので、通話ボタンを押し通話することにする。
「…もしも『あ!もしもし!?総統閣下ですか!?今どちらに!?』…はぇ?」
通話口から聞こえてきたのは、あの、ゲームの世界のウィストレル皇国副総統、〈鈴ヶ谷 友莉〉の声だった。
第一話 完!
あ、あと割とガチで感想下さいお願いします何でもしますから。
『終末世界の解放者』もよろしくお願いします!