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第十二話 宣戦

やっと書けました…

無事、高校にも合格できたので多少投稿がしやすくなりました。

いやー…本当によかった…

でも、閲覧数見た時に…


閲覧数どうなってっかな〜♪(*´∀`*)

ふむ、12000か(′・ω・`)

ん?12000!?Σ(゜д゜;)

…( ゜д゜)

(;つд⊂)ゴシゴシ

…( ゜д゜)

Σ(゜Д゜ノ)ノ

( ゜д゜)ポカーン


こんなんでした。(′・ω・`)


ま、まぁ、お待たせして申し訳ありませんでした。

それでは、『第十二話 宣戦』をどうぞ!



今回ちょっと書き方変えてます。

バン!っと言う音と共に、ダークブラウンの机の上に、数枚の書類が叩きつけられる。

それを見た男は、首を傾げる。 

 

「……これは?」

 

男が視線を向けた先には、ウィストレル皇国外交代表、岸田萌がいる。

男──ハルヴィア帝国、在アルセイア王国大使館、外交官ゼラ・ルーゲルフォン──のその言葉を聞いた岸田は口を開いた。

  

「…教育重装巡視艦『浜名』襲撃事件の資料です。目を通して頂けますか?」

 

幼い見た目に相応な、舌っ足らずな、しかしはっきりとした口調で岸田はそう告げた。

  

「…何故です」  

 

「…今回の襲撃実行犯にハルヴィア帝国政府との関連性が見つかったからです」

 

「ほぉ…我が国との、ですか…」

 

岸田の言葉を聞いたゼラは目を細めて、こちらを見つめる岸田を見つめ返す。

  

「えぇ、そうです。だからこそ、その資料に──────」

 

「───残念ながらそれはできませんな…」

 

再び口を開いた岸田の言葉を遮るように、ゼラが言葉を発する。

それは明確な拒否の言葉であった。

それを聞いた岸田は眉を顰めながら再びゼラに問う。

 

「…何故です」

 

「簡単です。理由がないからだ…理由もないのに、他国の代表にそんなことをしろなど…馬鹿げている」

 

そう言うと、ゼラは肩をすくめる。

その仕草に、強い苛立ちを感じた岸田だが、必死で耐えて、再び口を開いた。

  

「…証拠もありますが?」

 

「証拠とは?」

 

「…音声データや被害者の証言、その他複数の状況証拠、もしくは物的証拠です」

 

それを聞いたゼラが目を鋭くして再び岸田に問う。

 

「ほう…物的証拠、ですか…」

 

「えぇ。物的証拠のいくつかは今ここにあります…お見せしましょうか?」

 

「いえ…構いません」

 

あくまで飄々とした態度を崩さないゼラに苛立ちを隠せない岸田だったが、何とかこらえて、ウィストレル皇国からの要求を伝える。

 

「…まぁ、見て頂かなくても構いません。ですが、こちらからの要求には答えて頂きたい」

 

「…要求とは?」

 

「ハルヴィア帝国政府からのウィストレル皇国に対する正式な謝罪と賠償です」

 

その言葉を聞いたゼラはクスクスと笑い出した。

 

「…何がおかしいんですか」

 

「クックックッ…いや、そんなことを言いだすなんてね…」

 

「は?」

 

「…我が国は貴国に、謝罪も賠償もしない」

 

「な…ふざけないで頂きたい!確固たる証拠だって我が国に存在している!」

 

「だから何ですか?…まぁ、この際ついでだ…」


そう言うとゼラはゆっくりと椅子から立ち上がり、岸田達を指さしてこう言った。

 

「我が国…ハルヴィア帝国はアルセイア王国とウィストレル皇国に宣戦布告をする!」

 

「な…!」「えっ!?」

 

アルセイア王国から派遣されたベルフェーストも、驚いた顔をしてゼラのことを見つめ返す。

 

「ま、待ってください!なぜ我が国にも…!?」

 

「…まぁ、この際話しても構わないでしょうからお話しますが…」

 

そこまで言うと、ゼラは一度言葉を切り、再び口を開いた。

 

「我が国では、前々からアルセイア王国を潰すという話がありましてね…遅かれ早かれ、貴国を攻めるつもりだったのですよ」

 

「なっ……!」

 

そう驚いたようにベルフェーストは頭を抱えると、そのまま黙り込んでしまった。

 

「…で、我が国…ウィストレル皇国にも宣戦布告をすると?」

 

「えぇ、そうです」

 

「そうですか…それは残念だ」

 

そう言うと、岸田は荷物をまとめ椅子から立ち上がる。

そしてベルフェーストを一瞥した後、ゼラを睨みつけながら口を開いた。

 

「その戦争…受けて立ちましょう」

 

「えぇ…どうぞご勝手に」

 

その言葉を聞いた岸田は、しばらくゼラを睨みつけた後、ドアに向かって歩いていき、部屋から退室した。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「待ってください、岸田殿!」

 

ベルフェーストがそう呼びかけると、大使館の長い廊下の真ん中を歩いていた岸田は、足を止めベルフェーストの方へ振り向いた。

 

「…何ですか?」

 

「貴女…いえ貴国は…本当にハルヴィア帝国と戦争をするつもりですか!?」

 

「もちろんでしょう」

 

さも当然と言わんばかりに、岸田は言葉を返した。

それを聞いたベルフェーストは、目を見開いて再び岸田に聞いた。

 

「ハルヴィア帝国はこの近辺…少なくとも、我が国が交流を持つ範囲では、かなりの大国です。魔王軍の侵攻を何度か退けているほど精強な軍も持っています。そんな国相手に戦争なんて…」

 

「あんな国、我が国にとっては取るに足りませんよ」

 

苦笑を浮かべながら、岸田は返事をする。

 

「何なら、アルセイア王国と安保でも結びましょうか?」

 

「なっ…」

 

その発言にベルフェーストは目を見開いた。

アルセイア王国がハルヴィア帝国と戦争することになった場合、全力を投じても、勝てない確率の方が高い。

ウィストレル皇国が、いくら港に止まっているような軍艦を持っていても、数で押されてしまうだろう。

それでもなお、ウィストレル皇国はアルセイア王国と安全保障条約を結んでも構わないと言ってきたのだ。

それはつまり、アルセイア王国を守りながらでも、ハルヴィア帝国を相手にできるということである

 

「…正気ですか?」

 

「もちろん」

 

「…分かりました。貴国と…安保を結びましょう…」

 

 

こうして、ウィストレル皇国とアルセイア王国は安全保障条約を締結することとなった。

 

 

 


 

 

 

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

約一週間後…

 

ウィストレル皇国総統、蒼月総悟は執務室で、備え付けのテレビを見ていた。 

 

『ご覧下さい!ハルヴィア帝国との戦争に向け、佐世保鎮守府に集結していた艦隊が、今まさに出港して行きます!』

 

テレビには、レポートするレポーターと、その背後には出港していく幾つもの艦影が映っている。

 

『あ、ご覧下さい!あちらにはオーストラリア、カーペンタリア基地の第八艦隊所属の戦艦、ルーヴィッヒ・アイゼンクロイツが見えます!三年前に就役した、あの新鋭戦艦を投入したということは、政府がどれだけ本気なのかが伺い知れます!』

 

レポーターが、大きな声でレポートを続ける。

 

『あちらでは、佐世保市民の方々が、月章旗げっしょうきを振って出港する艦隊をを激励しています!』

 

そこまで言うと、一度レポーターは言葉を切って、フリップを取り出す。

カメラのピントも、フリップに合わせられる。

 

『今回、この艦隊…えー、第一大陸派遣艦隊は、舞鶴鎮守府から出撃する、第二大陸派遣艦隊と、台湾にある高雄かおしゅん基地で一旦合流、補給を受け、先行して高雄基地に到着する、レイテ基地所属の数隻の補給艦を伴って、連合艦隊を編成、先日我が国と安全保障条約を締結したアルセイア王国の首都、シェルフィードに向かう予定とのことです』

 

そこでレポーターはフリップをしまい、再びカメラはレポーターと背後の艦隊を映し出す。

 

『異世界に転移して、初めての戦争となる今回の戦争ですが、一体我が国は勝利できるのでしょうか!?一旦スタジオにお返ししまーす!』

 

そこで画面が切り替わり、男性キャスターや女性アナウンサー、タレントが何人かひな壇に並んだスタジオの風景が映し出される。

しかし、男性キャスターが何かをいう前に、テレビの電源が落ち、画面が暗転した。

 

「はぁ…」

 

ソファーに体を投げ出す格好で、総悟は溜息を吐く。

そのまま天井をしばらく見つめてぼーっとしていた総悟だったが、ある時、ふと思い出したように立ち上がり、こう呟いた。

 

「あ、書類の処理しなきゃ…」

 

ちなみにそれを聞いていた、防衛省の宇良山うらやま防衛大臣が呆れていたのはまた別の話。

はい。如何でしたか?

書き方はだいぶ変わったと思います…

読みにくい、などがあれば教えていただければ幸いです…

ご意見、ご感想等お待ちしております。


注:因みに作中に登場する艦船はオリジナルが殆どです。

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