IF回 もしトイレの途中で紙がなくなったら
※本編とは別の世界線です。
1 南愛が妻の場合
「おーい、紙がなくなったんだけど」
「はいはーい」
ドアをバッと開けて、
「はい」
替えの紙を渡してくれる。
「サンキュ」
「どういたしまして」
ドアが閉められる。
2 橋本薫が妻の場合(覚醒前)
「おーい、紙がなくなったんだけど」
「は、はい、……うう」
ごそごそした音が聞こえる。なんだ?
「どうした?」
「うう……恥ずかしいです。」
お前、俺の裸毎日見てるだろう。
ごそごそした音がやむと、紙を切ってたたんだ状態で、つまり拭ける状態の紙を、隙間から幾つか入れてくれた。
「ありがとうな。愛してるよ」
「ううう…」
ドアの向こうでは真っ赤な顔になってるんだろうな。
3 橋本薫が妻の場合(覚醒後)
「……」
「紙なくなったんですか? ドア開けますね」
「何も言ってねえよ! 何で分かるんだよ!」
鍵をかけて必死にドアを開けさせないように踏ん張るが、鍵を開けられ信じられない力でドアが開かれた。
「はい、拭いてあげます、お尻こっち向けて」
「いや、やめて、自分でふけ……あ、ちょ」
4 柏原さくらが妻の場合
「……」
どこだよ、ここ。
草原じゃねえか。
「トイレはどこ?」
「ご安心ください。どこでなされても構いません。全てさくら様の敷地内ですので」
ああ、そういうタイプのトイレなんだ。解放感あるね。
「紙は?」
「私が常に所持しておりますので、なくなる心配はございません」
え、している間、執事が隣にいるの?
そういえば、あいつ、風呂ではいつもメイドに自分の体洗わせてたな。
これで俺も貴族の仲間入りか。
(コメント)食事中の方、失礼しました。




