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20世紀シーン3 吉永帰還
そう言う仕組みを石橋は提供しているから、資金力も、人力も宝山会は急速に伸ばしているのだ。仕事は、黙っていても石橋総業から入って来る。こんな美味しい仕事は無いのである。
だが、石橋が帰った後、その安来は、凶弾に突如倒れた。大騒ぎする組をその時仕切ったのが、若頭の安藤だった。安藤は、すぐ、佐名木組に、自分の親分をやったのは、お前のとこやな!と、乗り込んだのである。しかし、この筋書きは既に出来ていた。佐名木と安藤の暗黙の中で、筋書きは出来ていた。愚直で、暴力だけに頼ってのしあがってきた安来では、時代の波に乗れないと、両者、及び、更にその奥には石橋が描いた図があった。佐名木は、自分の引退と引き換えに、佐名木組を宝山会に譲り、自分は、金融業の表看板をあげたのである。




