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20世紀シーン2 石橋帰還
二人は、薄暗い路地を抜けて、ある酒場に入って行った。何が話されたのかは分からない。とにかく石橋と言う人物は、端正な顔立ちをしているが、殆ど表情を変えず、必要な事以外を自分から喋ろうととはしない。米兵が安心して、色んな情報を石橋に話すのと対象的に、彼には独特の雰囲気があり、普通の者が接触出来ないような部分があった。
多くの帰還兵が、戦後復興の中で肉体労働で生計を立てる中で、いち早く社会に一事業主と言うか、商売で復帰出来たのは石橋であろう。その後も石橋は、このカフェによって、盛況振りは変わらず、彼もここを拠点にして、良く大阪へ出かけるようになって行く。




