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20世紀第四シーン 権力闘争

 その日のうちに、金城は酒井の手足を縛って、


「少々我慢しろよ、何・・一発で腕を折ってるから治るのも早いだろう」

「殺せ!わしを殺せ!」


 血涙の出る真っ赤な眼をしながら酒井は叫んだ。


「そうは行くか・・なあ、お前の短慮がどんな結果を残すか、良く見とけ。おい、新川、口にハンカチでも詰めとけ。舌噛み切る勢いだからな、こいつは」


 特攻あがりの腹心新川、津久見、一柳、高井、天竜を伴って、山根組に出向いた。


「おどれ・・金城・・」


 山根組の若衆は金城の姿を見て、玄関前で身構えた。


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