20世紀シーン1 若山編
第二次世界大戦が終結し、帰還兵達の戦後の人生から、突然100年先の未来が繋がって行く。その過程に至るまで、彼らは、それぞれの道を歩んでいるのであった。
1952年(昭和27年)4月28日
(サンフランシスコ平和条約)の発効により、国際法上、連合国各国(ソ連等共産主義諸国を除く)と日本の戦争状態が終結した日である・・忌まわしい戦争の禍根がこれから先も100年、200年と続いていくだろう・・親は子に、子は孫に・・ただ、どんな戦争であろうともそこに正義は存在しない・・
1954年5月24日・・激戦であった南方戦線にて20万人をニューギニアに展開した日本軍は、僅か1割の2万人しか生存者が居なかったとされていた。
そこで死亡したとされていた、若山啓次郎・・が九州の佐賀港の桟橋に立った時には、頬がこけ、ひょろひょろとした足取りにて、急激に変わり行く、国土の様子に驚きながらも無表情で繁華街を目指していた。
「あんた・・」
繁華街に入る直前に、老婆に声を掛けられた。
無限と言う宇宙と、過去、未来が繋がる・・そんな世界感を、長編の中で綴って行きたいと思います。ゆっくりとUPして行きますので、是非お読み下さい。
作者の全ての作品と、繋がっていきまず