清くも醜いこころ
以前持っていたアカウントにて作らせていただいた作品の再投稿になります。
※短歌(厳密には川柳でしょうか)にも関わらず何故か俳句と書いてしまっていたので、諸々修正しました
※「心」→「水面」に変更しました
澄み渡る
水面に浮かぶ
塵芥
魚なかりせば
知らざらましを
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公式企画「俳人・歌人になろう!2023」参加作品です。
▼小説家になろう 公式企画サイト
https://syosetu.com/event/haikutanka2023/
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<訳>
澄み渡る心のような水面に、ふと水底から塵が舞い上がった
魚が居な(動かな)ければ、そのようなものを知らずに済んだのに
<込めた意味>
人は誰しも、自分が清い人間だと思いたいものです。
しかし、ふとした拍子に、些細なことがきっかけで、やはり自分の中にも醜い一面があることを改めて認識させられてしまうことがあります。
そのような場面に直面した人の心の内に湧いた苦い思いを、短歌(川柳)という形で表現させていただきました。