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追憶のパラレルワールド   作者: 長谷川龍司
第1章 リアルワールド
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プロローグ

【パラレルワールド】

 パラレルワールド(Parallel universe, Parallel world)とは、ある世界(時空)から分岐し、それに並行して存在する別の世界(時空)を指す。並行世界、並行宇宙、並行時空とも言われている。 そして、パラレルワールドは我々の宇宙と同一の次元を持つ。SFの世界の中だけに存在するのではなく、理論物理学の世界でもその存在の可能性について語られている。


【実例】

・12世紀、イギリスのウールピット村に突然二人の兄妹が現れる。二人とも肌が緑色で奇妙な服を着ており、聞いたことのない言葉を話していた。村人は二人を保護。兄妹は次第に肌の緑色が消えていき、英語が話せるようになっていた。兄妹によると「わたしたちは太陽の当たらない、セントマーチンズランドという土地に住んでいた。ある日、鐘の音が聞こえてきて、突然ウールピットに移動した」と記録が残っている。


・アメリカのカリフォルニア州・ぺリス出身のキャロルという女性が故郷に向かっていた。彼女は自分の育った街に到着したが、彼女の記憶にある街並みは一切無く、身に覚えのない家ばかりが並んでいた。あるはずの場所に祖母の家も存在していなかった。レストランやホテルのあった場所にもそれらは一切見当たらず、落書きされた壁が続いているだけだった。彼女は道を歩いている人に尋ねると「この辺はずっと辺境だった」と。数年後にキャロルの父が亡くなり再び故郷に帰ると、そこはキャロルの知っている故郷に戻っていた。


・1954年、羽田空港である男が入国管理官と揉めていた。男はスペインとフランスの間にある「トレド」という国から来たと主張していた。しかし、世界中のどこにもトレドは存在しない。男は母国語がフランス語であり、その他にも日本語などいくつもの言葉を話すことができた。男が入国管理官に見せたパスポートやビザ、銀行の小切手などは偽造ではなく本物にしか見えなかったと言われている。ただ、これらが製造された機関の名前が世界のどこにも存在しなかった。入国管理官が男に「母国はどこか地図を指で指して欲しい」と依頼すると、男はスペインとフランスの間のアンドラという小さな国を指したが国名がトレドではないことに男は驚いていた。さらに調査するために男を一晩ホテルに泊めたが、翌日その部屋には誰もおらず男は消えていた。男の泊まった部屋は15階で、部屋の扉の前にはガードマンが24時間警備していた。その後、男が見つかることはなかった。

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