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第一章 第一話

ある次元の世界では様々な国による争いが続いていた。

またある次元の世界では争いの果てに高度な文明を築き平和が続いていた。




ある次元の平和な世界は西暦2027年の10月を迎えていた。

その中に日本という国があった。この国は周りは海に囲まれ、多くの島々を持ち、先の大戦では負けはしたがその後に大きく発展し、その後、先進国となり、戦前とは比べものの無いほどに大きく文明を発展させた。

その平和な中、北海道という公共団体の札幌市という所の端に、麻羅隼人まらはやとという今年から市内の札幌南高等学校に通い始めた高校生が、もの凄く悪い空気を撒き散らしながら帰り道をトボトボと、時折止まってため息をつきながら歩いていた。

隼人の両親は、母親は黒髪のロングヘーアでとても綺麗な人であったというが、隼人を産んで直ぐに死んだそうなのであまり知らない、父親は、これまた黒髪のとても頭が良く親不孝者ということだか、顔すら見たことがなく、生きてるかどうかすら知らない。その為、隼人は年齢不明の父方の祖父と、幼い頃から2人で150坪くらいの大きな屋敷に住んでいた。

隼人の容姿は、約175センチの細身の見た目は、太陽の輝くような感じの金髪に、よく整った顔で緑に近い碧眼の美がつくだろう青年である。

勿論、髪は染めている訳ではなく、父方の祖母からの遺伝らしいが、又祖母のことも金髪碧眼だった事しか知らない。

性格は、暗くも無く明る過ぎも無いが、友曰わく、とても優しく、さりげなく周囲を気にする人らしいが、実は自分の世界を形成してほとんど立ち入らせない人間だ。

又成績はとても良く常に学年トップであった。

だが、自分の容姿の違いから幼い頃はよくイジメられていた為、クラスメートは居るが友達は、少なかった。

その為、学校内では、ほとんどの時間を読書に回している。

その様な近寄りがたいイメージがあるが、容姿からか成績からか、女性からの好意を集めている。しかし肝心の本人は全くと言っていいほど気がついていない。

又、家には祖父しか居ないので、部活動も帰宅部である。

祖父は、本人曰わく、

「2500年の伝統を誇る刀工の一族である」と、言うことであるらしい。

又「真の刀工は、素材集めから鞘の作成までもし、さらに扱い方も完璧にしなければならない」と言うことで、昔は最強の剣士とまで言われた使い手らしい。

その為か屋敷は木に囲まれその外には、鍛造式の刀を鍛える為の炉がある建物から、刀などが置いてあるだろう蔵のような、物置としか思えないような建物、そしてかなり立派な道場まである。

だがそのせいか家の中は、三回建ての6LDKという感じになっている。

そのような人なので、隼人がイジメられてると知ると、4歳の頃から隼人を自分の後継者にするために鍛え始めてたのである。

祖父は、基礎体力から始まり、構えかたから振り方と教えていき、隼人は、それぞれを、まだ幼く才能があった為か、それを次第に吸収していった。

それから約11年間、両親が居ないからか、誰に咎められるでもなく祖父は暴走し、スパルタ的修行の末、隼人に素材集めから鞘の作成までの刀の作り方から、使い方を教わり、果てには弓矢の作り方そして使い方までも実践の中にまで入れて教えた。

よって隼人は、毎日のほとんどを家で過ごしていた。

その為家に帰れば即修行という毎日だったが、それは、ある日を境に急変した。


その日、10月2日は隼人の誕生日だった。毎年誕生日は、祖父がケーキを買ってきてくれるのでとても楽しみだった。厳格な祖父は、甘い物は男には合わない、と言い普段は食べれないからであるよってその日も早足で帰り道を歩いた。


「ただいま、爺様」と、言ったが返答は無い。

「爺様ー」もう一度語尾を伸ばして言ってみたが、

「・・・・・・・・・・」全く返答は無い。不審に思い気配を探ったが、誰も居ない。

だが昔、自分が未熟なときに祖父に奇襲をかけられたことを思い出し気合いを入れた。

中に入ると、

何もない、ごく普通の自宅、なにも変わらない。

と、突然、音が聞こえた。

プルプルプル、プルプルプル

普通の家庭にも有りそうなファックス付きの電話が鳴っていた。

僕は、2回目のコールで電話を取った。

ガチャ、

電話を取った後、直ぐに女性の声が言った。


「麻羅隼人さんですか?至急、札幌南病院に来てください・・・・・・」

僕は、最後まで話を聞かずに電話を切り、一瞬で家を出て行った。





僕は、帰ってきた道を帰ってきた時の何十倍もの速度で走った。

僕は、一瞬にして分かってしまった。

祖父が居ないのは、僕を試す為に奇襲をしてくるわけではなく、祖父は、家から出て行ったきりまだ戻ってきていない。

そして札幌南病院からの遽しい電話、この2つのことから祖父がとても危険な状態だということである。

幼い頃から祖父に“常に冷静に”と言われ、雑学を始め、今の時代には全く必要の無さそうな戦略までもが隅々まで教え込まれたため、即座にほぼ反射的に考えてしまったのだ。

何せ、いくら身体が強いといってもそれは、過去の事である。

それに祖父は年齢不明であるが、明らかに80歳は入っている。なのでいつ逝っても不思議はほとんど無い。

そして、いくらスパルタ修行されたとはいえ、祖父は今確認されている唯一の親族である。

さすがに失いたくはない。

僕は本気で走り、約15分で札幌南病院に到着した。

ロビーに入るが、病院などに入った事がないため兎に角誰かに話しかけようとしたところに逆に話しかけられた。


「失礼ですか、麻羅隼人さんですか?」

そう、ナースさんに話しかけられた。


「はい!そうです。」

僕は、かなり焦っていた為に最初の返事は叫ぶ形なってしまったが気にしない、その代わりに気を静めていった。


「で、では、麻羅剣士様お部屋はこちらになります。」


ナースさんは、多少怯えたように応えた。

そして小さく


「ついてきてください」

と言って早足で歩いていった。


「はい」


僕は一瞬、麻羅剣士様!?と、思ったが、祖父の名前を自分はよく考えたら知らなかったことがわかった。

そしてそのままだな〜、という感想を抱いた。

だがそう考えつつも、気を静めていたままに冷静に在ることで、しっかりとした返事を返すことができた。

ナースさんに案内された部屋は、ほぼオリジナルのままの誰も居ない時の部屋と対して変わらない部屋だった。

ある一点を除いたらだが。

僕は内心オロオロしながらだが、いつも通りの態度で枕元に近づいていった。


「・・・・・・・・」


静寂の空気が続いた。

ナースさんは、戸惑っていた。

何せ自分は研修生であるからだ、そしてナースさんが、何か言おうと思った矢先に


ガラガラ


と、いう音が、静寂を破った。

そしてこの音を鳴らした、医師が入ってきた。

ナースさんは、いいとこ取りだな、と思ったが心から安堵した。

しかし隼人はこの時1人虚無の世界に浸っていた。

だが修行のおかげでか外界をシャットアウトしてはいなかった。

よって医師の言った言葉もしっかりと聞こえていた。


「ご愁傷様です。心から冥福をお祈り申し上げます。」


「は、はい」

ちょっと小さくなったが返事をする事ができた。

「いや、後10分早ければ最後に間に合ったんですけどね。」と、医師は青年が相手からか軽くこたえてきた。


「い、いえ」

そう返すのがやっとだった。


そして、医師は今気が付いたのか「君、もういいよ」と、医師は言って看護士に退室を促した。


「はい」と、看護士は小さくデクレッシェントの掛かった声で応えて出て行った。


ガラガラ

と、いう音がなって約5秒後に医師が言った。


「麻羅剣士さんは、道端で倒れている所を散歩中の女性が見つけてね、ここまで来たんだよ。

死因は脳溢血だ。」と、

隼人は、脳溢血は気をつけなければと思い心に刻んだ。

そしてふと浮かんだ事があった。


「祖父は、最後に何か言ってましたか?」

と、疑問を口にした。


「一つだけ言ってたよ」医師そう言ってから、


「倉庫の中に遺書があると、」と、少し間をおいてから言った。





隼人は病院で医師から、これからのことを話してもらい、それから帰宅した。

家に入ると、今日は色々なことが有ったため主に精神的に疲れ果てていた。

遺書を探すのは明日にしようと思い、自室のベットの中で素早く目を閉じた。





それが昨日の事である。10月3日今日は日課の素振りをした後に、学校に行った。

授業に出たものの、中身は全く頭に入らなかった。




そして現在に至る。

学校からの帰り道、隼人はこれからのことを考えていた。

お金は祖父が鍛えた一級品の刀を買いにきた人に高値で売っていたので、人生三回は遊べるくらいある。

だが、祖父が居なくなったことにより、隼人は、やることが無くなったのである。

しかし、いくら考えてもやることがない。その為か、気がついたら家の前についていた。


「ただいま」

絶対に返事がこないのに、言ってしまった。

さらに気分が沈んだが、そのおかげでこれはマズいと思った。

なのでなにかしようと思い、昨日からやろうと思っていた倉庫の中にあると思われる遺書探しをする事にした。

倉庫は、底辺約6メートルくらいの正方形型の倉庫である。

なかには思っていた通り日本刀から薙刀から弓矢まで様々な武器が置いてあった。

しかし予想外にも、金塊や壺などの明らかに高価な物まであった、中は、入ってから4メートルほどは、日本刀、太刀、直剣、戟、槍、薙刀、弓矢などの、隼人が祖父に使い方を教わった物がかなり綺麗で整っていた。

だが残りの2メートルほどは、壺から金塊などの意味不明なものが所狭しとと並んでいた。

その中央に何の装飾も無いただの木箱があった。まわりを見ても遺書らしき物も見当たらない。

よって隼人は遺書は、普通の手紙だろうと思っていた。

この中で手紙をしまえそうな物は、中央の安っぽい木箱と高価そうな壺しかない。

しかし壺に手紙を入れるとは思わないので、隼人は、安っぽい木箱を開けてみた。


ギギギギギギと変な音がしたが気にしない。

木箱は、途中で変な音を奏でつつ開いた。

中身は、やはり手紙だった。手紙を開けてみると、中には、一枚の便箋が入っているだけだった。

あとがきです。今回はストーリーは、あまり進めませんでした、すいません

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