表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
放課後、彼女とTRPG  作者: おしぼり
8/14

ショッピングはRPGの醍醐味です。

「じゃあ何を持ってるんですか?」

「教科書と筆記用具とゲームソフトしかないです」

「じゃあいいですよ。それらをショップに売りに行くとかでいいです。運で振って下さい。成功したらお金を貰えることにしましょう」

「じゃあ振ります。お願いします!」

「43、普通に成功ですね。じゃあ300Gで売れたことにしましょう」

「やった」

『なんだねこれは。まったく見たことのないものだが』


 また先輩の声色が変わる。今度はオジサンの声だ。凄い、なんでこんなに瞬時にいろんな声が出せるんだろう。ちょっと感動すら覚える。


『筆記用具? 文字が書けるのか。教科書とかいうのは何が書いてあるかわからんが。このゲームソフトとかいうのはキラキラしているし、変な絵も書いてあるから金持ちに売れそうだな。300Gで買い取ろう』

「ありがとうございます。それがどのくらいの価値かわからないけど」

「じゃあそれで武器や防具が買いたいです」

「武具屋ですね。300Gだと

 ナイフ A:5 100G

 ダガー A:7 150G

 ソード A:12 200G

 丈夫な服 D:8 120G

 ブレストレザー D:12 180G

 レザーアーマー D:18 230G

 ってところですかね」

「うわぁ微妙。てか絶妙な金額設定ですね。出来ればダガーとブレストレザーが欲しいですけど、ちょっと足りない。そういや俺、魔力高いですよね。魔法ってどうやって使えるようになるんですか?」

「魔法屋ですね。魔法屋で魔道書を買えば覚えられます」

「ラインナップをみたいです」

「えーと

 ファイアボール M:10 300G

 ヒール M:1d6 300G

 しか今は買えません」

「マジっすか。マジでどうしよ。えーとわかりました。ダガーと丈夫な服を買います」

「魔法はいいんですか?」

「なんだか防具が無いってのが心もとないんで。270G使ったんであと30Gですよね?

これであと薬草とか買えないですか?」

「薬草は1つ30Gで使用するとHPを6回復する消費アイテムです」

「じゃあそれ買っておきます」

『毎度あり』


 先輩がまたオジサンの声になる。ちょっと楽しそうだ。

 これで少しは冒険者らしくなった気がする。

 このあとどのようなクエストが用意されているのかわからないが、不安と楽しみが混ざり合う不思議な感覚になった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ