9話目
そういえば、インベントリにお肉を入れると勝手に解体してくれてたけど、花とかはどうなるんだろう。ポーションの材料になる部分と分けたりしてくれるのかな…？
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・アマデトワール
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あれ？解体はお肉だけなのかな…？
ここから鑑定したら、内容が変わったりするかな？
とにかく色々試してみよう。
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・アマデトワール
木漏れ日の森の奥深くにしか咲かない珍しい花。
その香りにはリラックス効果がある。
薬草の一種で、中級、上級治癒ポーションの材料にもなる。
潰して水と混ぜることで中級治癒ポーション、
潰して水とアマデトワールの蜂蜜と混ぜることで
上級ポーションが作れる。
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！！ポーションの作り方が加わってる！
ほんと便利だなぁこれ。中級ポーションは結構簡単につくれそう。
上級ポーションは………アマデトワールの蜂蜜？
辺りを見回すと、花畑の真ん中にポツンと一本だけ木が立っていた。よく見ると人間の子供が体育座りしたくらいの、超巨大な蜂の巣が見える。
あの真ん中に生えてる木の蜂蜜でいいのかな？
この先のことも考えて、手に入るならポーションは欲しいよなぁ。
でももし蜂を怒らせちゃったら怖いし………
スキルの幻覚と幻聴を使えば何とか行けるかな？
作戦はこうだ。まず、〈幻覚〉で私のいる方とは反対方向に大きなクマの幻を作る。つぎに、〈幻聴〉でクマが大声を上げているように見せかけて、周りの蜂の注意を引く。注意を引いている間に、私は自分に幻覚を使って残っている蜂に自分が見えないようにする。それから蜂蜜を直接インベントリに回収する。
単純だけど、わかりやすい方がいいでしょ？
もし気づかれたら《狐火》で燃やすか《操影》で動きを止めて逃げればいいし。
上手くいくかな？早速やってみよう！
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いやぁ〜まさかこんなに上手くいくとは思わなかったな…
インベントリには沢山の蜂蜜。大成功だったよ！
何匹かに気づかれそうだったから《操影》
と《狐火》で倒して直ぐにインベントリに入れた。ほんとに一瞬で終わらせたから、周りにいたほかの蜂には気づかれなかったよ。
もちろん蜂の巣は残してある。はちみつの部分だけ上手く採るように頑張ったからね…。蜂を怒らせないようにするより、そっちの方が大変だったんだから……。
でも頑張った甲斐あってか、とてもいいはちみつが取れたよ！
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・アマデトワールの蜂蜜
木漏れ日の森に咲く、
アマデトワールの蜜から作られた珍しい蜂蜜。
鮮度がとてもいい。
採取が困難なため、高値で取引される。
上級治癒ポーションの材料にもなる。
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鑑定するとこんな感じ。やっぱりこの蜂蜜であってたんだね。
蜂蜜に鮮度ってあるんだ…。よし！材料も揃ったし早速作ってみようかな。
ブンブンと蜂が飛んでいて怖いので、とりあえずこの場所から移動しよう。
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しばらく進んだところで、いい感じに開けた場所を見つけたのでそこに腰を下ろす。
ちょうど石のプレートっぽいのもあるし、ここで調合することにしよう。
えっと、まずアマデトワールをすり潰して…どうやって潰そう。
石の上で出来るかな……。
そういえば、さっき倒した蜂は実は魔物だったらしい。確かに蜂も巨大だったから何となく察してたけど。
で、その中にクリーンのスキルを持ってるのがいたんだよね！ラッキー♪
これで石を綺麗にしてその上で潰せばいいか。
てことで《クリーン》！……おお！土が落ちて綺麗になってる…
……………よし、これくらい潰せてればいいかな？
こっちは湖の水と蜂蜜と混ぜて、もうひとつは水と混ぜるだけ……入れ物はこの前採ったウツボカズラに似た植物でいいよね。水漏れしないし、蓋みたいなのあるし。
ポーションと言えば綺麗なガラス瓶とかだけど…そんなの持ってないから、それは色々と整ってからにしよう。
色々やっているうちにどうやら完成したらしく、緑色とはちみつ色の液体が出来ていた。
どちらも淡く光ってるように見える。
………………これがポーション？…確認してみよう。《鑑定》
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中級治癒ポーション〔品質:上〕
中級の治癒ポーション。
内蔵に受けたダメージやヒビなどの内側の傷と、切り傷、刺傷などの外傷を治す。
ダメージが大きい場合は途中まで治すことが出来る。
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上級治癒ポーション〔品質:上〕
瀕死じゃないかぎり、殆どの傷、
ダメージを治すことが出来る。
品質の良いものは古傷まで治すことが出来る。
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…え？上級ポーション凄すぎない？
瀕死じゃない限り？しかも品質上だし。
作り方がこれで正しいなら、私、上級ポーションいくらでも作れるんだけど？これ、もしかしてポーション無双出来ちゃう？
……………やめておこう。なんかやばい気がする。
とりあえずこれは必要なだけにしておこう。
結局、ポーションは中級を3本、上級を1本作って終わりにした。
ありすぎても使わないし、減ったらまた作ればいいしね！
よし！ポーションも作れたし、そろそろ拠点に……………って！
私、今迷子じゃんかぁーーーーーーーー！
広い森に私の声だけが響いた。
